あなたのでんぱ組はどこから

この記事を書いているのは2024年10月7日、でんぱ組エンディングツアーが始まる前日である
真夏のピークはとっくに去ったとは言え、いまだに10月とは信じがたい暑い日が続いている。まるで、季節さえもがでんぱ組のエンディングを延ばそうと悪あがきしているかのようだ。



↑この一文を書きたいがために記事を書き始めたまである

僕のでんぱ組との出会いはつい最近なので、3行程度で終わってしまう。なので、でんぱ組にハマる土台となる、インターネット、電波ソング、秋葉原、アイドルとの出会いに触れてからでんぱについて書いていく
私のことなんて誰も興味ないと思うけれど、せっかくの機会なので書き始めようと思う(みりんちゃんのWWD独白風)

お前のことなんかどうでもええわい、ただしでんぱ組については読んでやるという方は、以下の目次の「でんぱ組との出会い」の章からどうぞ。


インターネットとの出会い

僕が本格的にインターネットと向き合うようになったのは小学5年生頃。当時流行っていたヒカルの碁に影響されて囲碁を始めた時、ど田舎ゆえ周りに囲碁を打てる人もいなかったので、漫画の作中で描かれていたネット対局に救いを求めた。今はなきYahoo 囲碁である。

最初こそ己の棋力の向上に努めライバルたちとしのぎを削ったのだが、Yahoo囲碁には罠があった。チャット機能である。
ど田舎の小学生にとってチャットは自分の知らない世界と繋がりを持てる魔法の広場であった。気づけばチャットをするためだけにYahoo囲碁にログインし、1局も打たないままその日を終えるようになっていた。

これが、僕のインターネッツとの出会いである。
ちなみに、囲碁はアマチュアの1級までしか上がれなかったが、タイピング速度は小学校内でダントツの1位になった

電波ソングとの出会い

高校時代、僕は鬱々とした日々を過ごしていた。バンドをやっていた父親の影響でギターを始め、ウキウキして高校のけいおん部に入ったのだが他の部員とウマが合わない。ていうか、入学した高校そのものとウマが合わなかった。(でも皆勤賞で卒業した)

僕は、ガラケーでプレイできた唯一のMMO RPG 「Eternal Zone」を毎日6時間くらいやり時間を浪費していた。
そんな日々の中でクラスのみんなが「ニコニコ動画」のことを話題にするようになる。気になってアクセスし動画を見て衝撃が走る。アニメ漫画田舎で憧れていたリアルえいたそ状態だった僕にとってニコニコ動画は強烈に刺さった。

アニメやアニソンをディグっていくとその先には電波ソングが待ち受けていた
中でも、ガチャガチャぎゅーっとふぃぎゅ@ を初めて聴いた時の衝撃はでんぱ組を初めて聴いた時の衝撃以上だったかもしれない
アニメや電波ソングは僕のつまらん高校時代に彩りを与えてくれた存在であった


秋葉原との出会い

電車男のスレや映画から秋葉原について知る。一度は行ってみたいと思っていた。
最初に秋葉原に訪れたのは大学受験の帰路であった。
受験の手応えは全く無く、意気消沈しながら訪れた秋葉原、そこは夢の街だった

もふくちゃんがでんぱブックのインタビューで「2006年の秋葉原は世界中のどんなストリートよりも熱かった」と語っている。僕が訪れたのは2009年の2月。歩行者天国はもうなかったかな。でも街の風景や雰囲気は今まで訪れたどんな街よりもワクワクした。秋葉原を訪れた時のワクワク感は、大人になって色んな街へ行った今となっても更新できていない。

僕は受験失敗の恐怖と緊張と恥ずかしさに手を振るわせながらアニメイトでCLANNADを買い、夢の街をあとにした

アイドルとの出会い

なんとか大学に入学できた僕は、また軽音サークルに入った
大学の軽音サークルには、、めちゃくちゃウマが合った。楽しかった。ロックンロールに取り憑かれた。電波ソングや秋葉原のことなんか忘れた。

そのサークルはかなり硬派だった。チャラい音楽をやってる奴は駆逐された。ミッシェルやブランキー、ナンバガあたりが信奉されていた。ゴリゴリのロックンロールをやる先輩たちはかっこよかった

しかし、2012年頃そんな先輩たちが壊れ始める。ももクロの台頭である。
かっこよかった先輩たちが、ステージでココナツの振りコピを始める。革ジャン髭面ロン毛のロックンローラー達が、満面の笑顔で。

僕はその日、駅前TSUTAYAさんでももクロを借り、怪盗少女を聴いた、Chai Maxを聴いた、アイドルソングというやつだ、しかし何がいいんだか全然わかりませんっだった(神聖かまってちゃん状態)

ももクロにハマる

大学を卒業し働き始めると早速病む。ゴリゴリの情報学部生だった僕は技術職で働くと思ってたのに最初の1年は顧客対応をさせられたからだ。
僕は救いを求めて音楽を聴くが、あいにく僕が好きな銀杏boyzとかハヌマーンとか聴いても仕事を辞めたくなるだけであった。

ある時、先輩達のことを思い出した。ももクロを満面の笑顔で踊っていた先輩達のことを。
僕はももクロに救いを求めた。
再び駅前TSUTAYAさんへ行きZがついたももクロのCDを借りた。走れ!を聴いた、Z伝説を聴いた。何かが以前と違った。iPodを止めてもイヤホンとってもなんでだ全然鳴り止まねえっ(神聖かまってちゃん状態)

そしてももクロのファンとなった。ももクロはなんというか、スポーツだった。熱かった。元気をもらえた。そしてライブはお祭りだった。辛い社会人時代の序盤を支えてもらった。
といっても、ライブに行ったのは1回だけ。CD聴いたり、ライブDVDやネット上の動画を見て楽しむ程度だったが、社会人になって一番聴いていた音楽はももクロだった。

僕は有安推しだったので、2018年に彼女が脱退したことで自然とももクロへの興味は薄らいでゆく。
この時点で、でんぱ組を好きになるための要素、オタクカルチャーやアイドルへの理解は全て満たされていた。

でんぱ組との出会い

(ここまで読んでる人いるのだろうか…)
でんぱ組との出会いは偶然だった。もともとでんぱ組という名前は風の噂で知っていた。全員ひきこもりのアイドルグループという認識だった。

初めてでんぱ組の曲を聴いたのは2018年末。結婚式を2019年上旬に控えていたので、嫁がダイエットするぞと息まき、一緒にジムに通うことになった。Apple Musicで、ジョギング中に聴くBPM高めのプレイリストを作っていた時に衝撃の曲と出会う。でんでんぱっしょんである。

エグめのシンセサウンドのイントロ、Aメロは骨太なバッキングに乗っかる色とりどりのハイトーンボーカル。そしてBメロ、伴奏がブレイクしながらのねむきゅんの「少年はいつも」の入りで完璧にやられた。こんなに個性的なボーカルとかっこいいサウンドが融合した曲は聴いたことがなかった。ラップパートのダサかわいさも気に入った。

なんとなくSUM41のStill Waitingに似てるなと当時思っていた。改めて聴き比べると全く似てないが。。 (余談ですが、SUM41も2025年の1月にエンディン
グを迎えます。でんぱとSUM41のツーマンライブ、なんとかなりませんか?)

最高のグループを見つけたかもと思い、でんぱ組のアーティストページに飛び人気曲をチェックしてみる。 でんでんぱっしょんがトップ、その次にサクぱれ、あしこなと続いていた。
僕はサクぱれとあしこなも聴いたが当時の僕には刺さらなかった。なぜならBPMを求めていたからである。それに有安ショックでもうアイドルはいいやとも思っていた。

僕は早計にも、でんでんぱっしょんだけ際立った曲なのだと結論づけた。ハイスタ、Locofrank、blink、NOFX、Northern19等で構成されたジョギング用プレイリストにでんでんぱっしょんだけ追加してでんぱ組をそれ以上ディグるのはやめた。
1曲だけ異質な曲を含んだプレイリストだったが、走る時の最初の曲はいつもでんでんぱっしょんだった。

でんぱ組にハマる

でんぱを本格的にディグリ出したのは2022年の年初頃である。きっかけは何か覚えていないのだが、夜中にふと電波ソングを聴きたくなった。(おそらくテレビのアニソン特集でもってけセーラー服でも聴いたんだと思う)

しかし、高校時代に聴いていた電波ソングの曲名が何も思い出せない。とりあえずApple Musicで「電波ソング」の文字列を含むプレイリストを検索するとでんぱ組.incが出てくる。その時に初めてでんぱ組のでんぱは電波ソングのでんぱか!と合点がいく。たしかにでんでんぱっしょんは電波ソングだ。プレイリストの曲を聴いていくとなかなか良い。

どんな子達なんだろうとYoutubeででんでんぱっしょんと検索しライブ映像を見た

正直、ライブ映像に期待はしていなかった。でんでんぱっしょんは人間が歌える曲ではないと思っていたからだ。高すぎるキー、細かく複雑な歌割り、詰め込みまくられた早口の歌詞。どうせグダグダだろう、と。

しかし、ライブ映像が始まるとそんな懸念はあっという間に払拭される。
まず、こんな複雑な曲なのに、リボンを振っていることに驚く。おいおい無理するなよ。
Aメロが始まり歌が入ってくる。上手い、音源と遜色ない上にライブの熱量が乗っている。そしてビジュにも注目する。声だけで無く見た目も一人一人個性がありアニメみたい。そして僕が好きなBメロ、声色とか歌い方が工夫されている。振り付けも面白い。そしてサビ、早口でバカ高い歌を歌いながら、リボンを綺麗に振り回す。凄すぎる。

僕の想像していたより何万倍も素晴らしいライブだった。ラスサビ前、赤い子が「行くしかなーい」と叫ぶ。カッコいい。最高だ。こんなお祭りみたいな曲なのに僕は泣きながら見ていた。この曲をこんな風に歌いこなすためにどれほどの努力を積んできたのか知りたくなる。

そして、この動画のコメント欄から、メンバーの入れ替わりがあることをなんと無く察する。「やっぱこの6人じゃなきゃダメだ」とか。
その次におすすめ欄に出てきていたギラメタスでんぱスターズをクリックする。強そうな曲名だったから。

なんか、黄色と緑が二人に増えてる。。これがメンバー入れ替わりかと察する。でも曲がめちゃくちゃかっこいい。そして声色や表情の使い分けが楽しい。しかも振り付けが変。

そしてラスサビで赤い子が「こちら根拠のない自信で満ち満ちてんだ」と歌う。なんだよそれ、かっこよすぎるじゃん。
この2曲を聴いて、僕はでんぱ組のストーリーを出来る限り追ってみたいと思った。

これが、僕がでんぱ組にハマったきっかけです。
そこからCD、DVD、書籍を買い集め、毎日でんぱ組に触れる日々となりました。

でんぱ組のエンディングはいまだに実感が湧いていません。これからどんどん寂しくなっていくのかと思いますが、今この瞬間を出来る限り楽しめればいいなと思います。

最後に

僕はライブにはいつもソロで参加していたのですが、つい最近現場で勇気を出してでオタの皆さんに話しかけたりしたところライブがもっと楽しくなりました。
集合写真とかも撮りたくなり、こんなツイートもしちゃいました。
もし、豊洲行くって方は一緒に集合写真も撮りませんか?
今までソロで楽しんでいた方も、仲間ができるときっともっと楽しくなると思いますので、お気軽に参加して頂けますと嬉しいです!

エンディングツアー直前にここまで読んでおられる方はいないと思いますが、、もし読んでくださっていたら感謝です。
最後まででんぱ組を楽しみましょう!

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