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黒田隼之介

※当記事では人の「死」について触れています。落ち込んでいる時やしんどい時に読むのは非推奨です。


2023年2月23日。
sumikaというバンドでギターを弾いている男、黒田隼之介が死んだらしい。
公式の発表に病気とも事故とも書いていないので、おそらくそういうことなんだろう。
1988年6月10日生まれ。享年34歳。
親しい人とつい最近、同い年の有名人の話をしていたが、彼もまた私と同い年だ。

sumikaは好きだ。
たまたま前身のバンドであるbanbiの曲(グローランプ)が、大学生の頃やっていた音楽ゲームに入っていた。
そしてsumikaになり、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で「モノマネ王子」と呼ばれた人をキーボードに迎えていることを知った。
その後何かのきっかけで曲を聴くようになり、2019年5月に初めてライブにも行った。
ファンクラブにこそ入っていないが、数あるバンドの中でも唯一と言っていいくらい、ほとんどの曲を知っているバンドだ。

そんなsumikaで時に激しく、時に繊細にギターを奏でてきたのが、黒田隼之介である。
つい2ヶ月前、2023年12月にもライブに行く機会を得て、心揺さぶられる演奏と、朴訥ながらもまっすぐなメッセージをくれた。
そんな彼が、死んだらしい。

自分で言うのも何だが、人の死に対してかなり疎いという自覚がある。
父方の祖父や祖母が亡くなった時も、あまり関係が深くなかったからかそんなに悲しくなかったし、志村けんや上島竜兵が亡くなった時も、あれだけテレビで見てきた人たちのはずなのに、そこまでの感情は湧かなかった。

そんな私が、言ってしまえば赤の他人である黒田隼之介の死に何とも言い表し難いショックを受けて、自分でも驚いている。
同い年でまだ若いから?最近生で観た人だから?表で見せる顔から一切ネガティブが見えなかったから?
正直よくわからない。彼がなぜ死を選んだのかわからないのと同じくらい。
考えて考えて、わからないということがわかった。

この記事を書いたのも特段理由があるわけではなく、何となくこの行き場のない思いを外に吐き出しておきたかった。ただそれだけ。
もちろん後追いとか、そういったことは全く考えていないのでご安心を。

sumikaは今年で10周年。
当たり前だが、一番ショックなのはバンドメンバーだろう。
どうか残されたメンバーが、どういった形でも前を向けますように。

心よりお悔やみ申し上げます。

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