Clubhouseにたじろぎ流される人に読んでほしいこと
Clubhouseというサービスが日本で爆発して一週間以上経ちました。
僕も、音声配信の世界に入ってから2年とたっていない若輩者ですが、この空前の音声ブームを喜ばしく思っています。なにか、将来の自分にとって、とても重要な期間のような気がして、日々ワクワクしながら思考しています。
今日お話しすることは、そんなClubhouseのことを話しつつ、楽しむ気持ちの持ち方をお話しします。
当然誕生するアンチクラハウ
ここまで大きな波(とインテリ層や著名人、ビジネス層が判断)となれば、当然のことアンチが生まれることは請け合いです。
「android民に不公平」「キラキラ陽キャの集まり」「子どもには使わせない」「招待制の格差社会」「無駄に時間を消費する暇人集団」などなど、Twitterで「Clubhouse」と検索をかければ、山のように否定論があふれ出ます。
確かに、ルームの選択が悪ければ、とても生産性のない無駄な浪費となってしまいます。しかし、それはほかのプラットフォームも同じこと。目的や主体的視点、未来的視点がなければ、果てしない海の中でただ流されるだけの日々になるでしょう。
したがって、Clubhouseに限らず、自分が何を得たくて、何を発信したいのかという前提を、なんと無しにでも、日々持っておくことが必要だと思います。それがなければ、すべてがアンチ対象であり、気づけば「恵まれないかわいそうな」存在として自分を認識してしまっているはずです。
今クラハウ参入した方がいい理由
Clubhouseをやる前は、例え説明を受けても、なんかよくわからないSNSという印象を持ちます。わからないことは不安であり、解消しようがないので、このサービスが何なのかはあえてここでは説明しません。
肝心なことは、今その不安で足を止めることが、いかに損をしているのかを、客観的に認識することです。今である必要がある理由をここで二つあげましょう。
ひとつめ「今しか聞けない話がある」
これは、アーカイブ無しのライブだから今しか聞けないということを言っているのではありません。そうではなく、今盛り上がってる人たちの心理が、これからどうなるのかを考えたうえでの話です。
今、Clubhouseでは、どうやってこのサービスを攻略するかを、日々話し合われ、作り出し、改善しを、ユーザーが繰り返している段階です。すべてが手探りであり、口のチャックはエンタメ性に邪魔されず、あらゆる人が明け放しています。
この攻略を最も熱心に考え、Clubhouseの世界を楽しんでいるのが、世に「有名人」と言われる、社長、投資家、銀行家、芸能人、政治家、インフルエンサーの人たちです。このような人たちは、普段メディアではエンタメ性を優先して、素の部分や価値観、考え方を思う存分語る、なんてことはしません。しかし、今のClubhouseではコロナで会食が難しかったことも追い風になり、毎日語りまくっているんです。自分たちの将来のライバルが注意深く聞き耳を立て、自分たちを食らおうとしているのにもかかわらず、自室の警戒を解きあらゆる宝物のありかを示しているのです。
この手の話は従来、会えるか会えないかもわからず、直接アポとって会いに行ったり、あるいは偶然出会えて話せたりと、聴く難易度の高いものでした。しかし、今のClubhouseはそれが可能で、やり方を考えれば自分の話も聞いてくれます。本を読んでもインプットできなかった情報や経験が毎日話されているということです。
しかし、2週間後を想像してみてほしい。そんな引き出しを、「有名人」たちは2週間も開き続けることがあるのでしょうか。開いていたとしても、かなり情報量は抑制されます。それだけではなく、そのころになればある程度攻略組が、Clubhouseに適したエンタメを確立しだしているはずです。2週間もたてば、かなりユーザーの割合に一般大衆が占めていることになる。そうなれば、一般エンタメ向けではない垂れ流しトークは徐々に主流から遠のいていくでしょう。
ふたつめ「攻略者の席に限りがある」
Clubhouseの未来を考えるとき、他のプラットフォームの今を考える必要があります。例えば、YouTubeには今多数の配信者が参入し、共食いをしています。そこで生き残っているのは、ブームの前から攻略法を考え続けた初期に人たちと、建設しきった牙城を超えるほどのパワーを生み出せる人たちです。ほぼほぼ出尽くした攻略法からは思いもよらなかった死角を狙わなくてはなりません。
これからClubhouseでも、そのような状況が来ることを考えると、今が最も攻略がしやすく、ゲームをリードできるチャンスです。自分が初めての攻略法を生み出せば、Clubhouseが廃れる日まで、(ほかのユーザーと比べたら)省エネ運転ができます。共食いもまだ起こっていないので、精神衛生上もとてもいい環境で参入できます。
ここまでくれば、他のプラットフォームでのアンチがなんとたやすい障壁かがおわかりでしょう。
結局あなたの楽しさはあなたしか作れない
ここで冒頭に戻るのですが、言いたいことはClubhouseをやりましょうということではありません。言いたかったことは、当たり前ですが楽しめるか楽しめないかはその人次第ということです。
僕は、福祉という仕事を本職に持っていますが、そこでは日々、生きることに困った人たちが訪れます。困った原因は、多くに環境要因がありますが、解決に必要な要素も、解決不能のスイッチも、ほとんど本人が持っています。様々な環境要因と身体(あるいは遺伝)要因が重なり、本人が解決不能スイッチを押すことで、その人は意志を失い、生と死の間を激しく反復します。
解決のスイッチを、他人が押すことはできません。他人は、本人がわずかでも押そうと思った瞬間に選べるよう入口をしきいを低く、幅は広く整えておくことと、周りの環境を少しずつ変える手伝いをすることしかできないのです。
これは、楽しむ姿勢にも同じことが言えます。Clubhouseでも、他のプラットフォームでも、うまくいかなかったりすると、自分はダメだと認定することに耐え切れず、システムやうまくいってる人のせいにしがちです。そんな人の感情をビジネスチャンスととらえる人たちに、また利用されていく人もいるでしょう。そんな、永遠と流され、利用され、それに気づかずメシウマの攻撃をして、挙句の果て自分を失い屍になる人に何度も出会ってきました。そのたびに、これからこの人と10年は付き合うことになるんだろうなと少し悲しくなるのが僕の仕事です。そのころにはその人は…。
今、Clubhouseを楽しむための入り口は大きい方だと思います。僕はandroidユーザーですが、iPadを購入して始めました。そんな入口は、サービスで溢れすぎている今の世界にあり続けています。それを選べる自分の残された時間は限られています。
皆さんとは、どんな場所であっても、そこでどうありたいかを自分に問いかけながら、出会えてよかったと思えるよう一緒に挑戦していける日が来ることを願っています。
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