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【開催報告】哲学ゆる対話@ヒラク書店

4月28日日曜に、池袋のシェア型本屋「ヒラク書店」にて、「哲学ゆる対話」を開催しました。

哲学ゆる対話とは、『「哲学ゆる対話とは「いつも」感じている「あたりまえ」をもう一度「じぶんのことば」で考えてみる。そして、ほかの人の考えを取り入れて思考を深めていく会』(Peatix告知文より)になります。

こちらは、若者支援NPOサンカクシャの若者が企画をして、2月に上池袋のくすのき荘、3月に巣鴨のカフェポートグラスゴーで開催されています。

まず、最初に参加者のみんなで、当日話してみたいテーマ(問い)を挙げてもらいました。

参加者からたくさん問いを出してもらいました

出された問いは、以下のようなものです。

・儲けることについて、良いか悪いか
・組織の力について、組織に属せる人・属せない人
・旅をするからどこに行く?何をする?
・なぜ人とのつながりが必要なのか?
・なぜ会社で感情を出すのがいけないのか?
・時と場によって自分を出せなくなるのはなぜだろう?
・自分らしさとは何か?
・落伍者、放蕩家にとっての○○  

などなど。

そして、出された問いの中で、

・自分たちは本当にコミュニケーションが必要なのか?(まちづくりと、レジャー)
・閉鎖された場での良い子と、開放された場での悪い子、どちらが幸せか?

の2つの問いを中心に、みんなで対話をすることにしました。

これらの問いをもとに、参加者同士で以下のような話をしました。

・本当にコミュニケーションが生まれることがまちづくりにとって良いことなのか?

・コミュニケーションがあっても、無くても個人が救われるまちづくりが必要ではないか?

・何かの場に参加して、その場で共通の話題や好きな事柄を共有して、ただ楽しむことだけでも十分ではないか?

・コミュニケーションを必要とする人もいれば、ひとりを好む人もいるのではないか?

・東京のまちづくりはコミュニケーション重視である一方で、地方のまちづくりは地場産品プロモーション重視の違いがあるのではないか?

・人の流動性が高い東京で、地域からのボトムアップの文化は生まれるのか?

・地域を超えてテーマで繋がりやすい東京だからコミケや文学フリマのような場が生まれるのではないか?

・閉鎖された環境であっても本人が幸せであれば、その生き方が間違っていると、誰が言えるのか?

・生き方が自由で多様であればこそ迷いが生じるので、誰かに生き方を示して欲しいと願ってもよいのではないか?

・「自由に自分らしく生きたい」と願うことも、「自分らしさ」という「不自由」に自らを閉じ込めているのではないか?

・「自由であること」は肯定しても良いが、「幸せのステレオタイプ」を「個人が選ぶ自由」があっても良いのではないか?

・みずからを縛る自由があっても良いし、大事なのは生き方を「自己決定」できることと、「選択肢」があることではないか?

・ネガティブな自由(人を傷つける自由など)があるとしたらどんな行動をとるか?

・そもそも「自由であること」は、善いことなのか?

・現代は、チャンスを得る能力や人間関係を作る能力によって、個人の選択肢と自由が狭められてしまうのではないか?

などなど。

テーマをもとに考えた問いについて個人が投げかけ、それをまた別の人が拾って新しい問いを出していくという対話のラリーがとても面白かったです。

今回出された問いには、いずれも正解が無いからこそ、じっくりと考えて絞り出した言葉の先に、自分の価値観が反映されていると思いました。

哲学ゆる対話は、他人との対話を通して自分を知ることが出来る、とても良い機会だと思いますので、また機会がありましたら開催してみたいと思います。

【今後の読書会イベントのお知らせ】

「ONE PIECE」と読書ー漫画ONE PIECEについて本を介して語ろう

2024年5月11日(土)16時00分ー17時30分@上池袋くすのき荘

シェアする軒先読書会×Miss Heavenly アンプラグドLIVE〜テーマ「心を癒やす」音楽と本

5月18日(土曜) @上池袋くすのき荘
・14時30分〜    Miss Heavenly のギター生楽器による弾き語りミニLIVE
・15時30分〜17時 シェアする軒先読書会



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