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【開催報告】かみいけ・ゆる読書会vol.26ー「京都と読書ー本を介して京都暮らしを妄想しよう」
2025年2月9日日曜に、上池袋くすのき荘にて、かみいけ・ゆる読書会vol.26を開催しました。
今回は、「京都と読書ー本を介して京都暮らしを妄想しよう」として、参加者同士で京都にちなんだ本を持ち寄って本の感想とともに京都で暮らしてみたらどんな感じかを話し合ってみました。
今回、読書会にて紹介された本や場所について以下に紹介します。
夜は短し、歩けよ乙女(森見登美彦)
→大学生の「先輩」が、後輩の女性の「黒髪の乙女」を好きになってアプローチしようとトライする物語。京都が舞台となっており、先斗町(ぽんとちょう)など、京都にちなんだ場所がたくさん出てくる。
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ラ・タ・タ・タムー小さな機関車のふしぎな物語(ペーター・ニクル文 ビネッテ・シュレーダー絵 矢川澄子訳)
→京都とは関係ないが、上記の夜は短し歩けよ、乙女に出てくる「黒髪の乙女」が作中で好きだと語る絵本。可愛らしい小さな機関車が自分を作ってくれた男の子を追いかける話。
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村屋(居酒屋)
→本ではないが、京都大学近くにある個性的な居酒屋。居酒屋とは思えないユニークな外観で、中に入ると個性的なオブジェなどが飾ってある。トイレも面白い作りになっており、京都にらしいサブカルチャーを感じられる場所。料理も美味しい。
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京暮らし(大村しげ)
→京都市祇園生まれの料理研究家が書いたエッセイ。京都にちなんだ暮らしのテーマで、短文が書き連ねられている。口語体かつ京都弁で書かれているので、隣で筆者が語りかけているかの如く読めて、京都での暮らしを感じさせてくれる。
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あさきゆめみし(大和和紀)
→源氏物語を漫画化した作品。源氏物語の最後に宇治を舞台として光源氏の子ども・薫を主人公に宇治十帖がなぜ書かれたのか知りたくて読んだ。京都中心から外れた宇治という場所が舞台になった経緯や、宇治をもっと深く知りたくなる。
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松本隆対談集 風街茶房2005-2015
→日本の数多くの歌謡曲の歌詞を手がけた作詞家、松本隆の対談集。松本隆は東京の青山生まれで立教大学にも通った東京の都会の人だが、京都に移り住んでいる。東京の街は再開発で変わり続けるが、京都は昔のものをうまくリノベして街づくりするイメージ。そんなものに惹かれたのではないか。
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もし京都が東京だったらマップ(岸本千佳)
→京都が全て神楽坂のようなイメージを持ちがちだが、京都の街にもそれぞれ多様な個性がある。それを東京の街にちなんで分かりやすく紹介してくれる。京都で行ってみたい場所をイメージするのにちょうど良い。
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などの本が紹介されました。
読書会の中では、京都で次に回りたい場所とか、本を読む限り都であったことに対する矜持を京都人から感じられるとか、街のサイズ感として自転車で回るのにコンパクトでちょうど良いなどの話で盛り上がりました。
将来的には、移住も考えているという方もいらして、リアルな京都暮らしについても話が弾んだ読書会となりました。
これから京都に行く際には、今日紹介された本やお話を参考にしつつ、暮らすこともイメージしながら回ってみたいと思いました。
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