嗚呼、イチロー
メジャー開幕戦チケットとれず。前哨戦マリナーズvsジャイアンツ。天才在りし日の勇姿を観に東京ドームへ!開幕前のアメリカ国歌斉唱、日本人として大型スクリーンに映し出されたメジャーのユニフォーム姿、それはそれは神々しく一際眩い光を放っていた。
その名は「鈴木」
遡ること27年前まだ高校生だった頃に植木リース屋でバイトをしていた。配達ドライバーのオっちゃんのアシスタントでJR構内や喫茶店の植木を入れ替える仕事。真面目なオっちゃんにあたると1日8時間みっちり仕事をするのだけど要領のいいオっちゃんは午前にダッシュで入れ替えを終えて昼からシエスタ。公園や車の中で昼寝するとゆうイタリア人な体内時計w要領のいいオっちゃんに好かれてた私はアシスタントに指名されニコイチで動く夏の暑い日。当時オリックスブルーウェーブ2軍球場は外野席タダで入れて芝生に寝転びながらシエスタ野球観戦を楽しむ昼下がり。要領のいいオっちゃんはは決して口数多くはないがポツリと一言が忘れられない。
「あのセンター守ってる奴、アイツはピッチャーもするしライトも守るしめちゃくちゃ肩が強い。足も速いし、何よりバッティング半端ない!アイツすぐ一軍あがるから名前覚えておいた方がええで〜活躍するから」
その名は「鈴木一朗」
翌年に名前が「イチロー」になる
新神戸駅ほど近いアパレルメーカーで働き出した私は乗り換え利用するイチローに度々レストランで、昼食で何回も遭遇することになる、「がんばろうや神戸」阪神淡路大震災のあった1995年にはパリーグ優勝、翌年には日本一となるオリックス在籍時のイチローにどれほど当時の神戸市民が勇気づけられたことだろう。三宮センター街のBAL1Fの靴屋、トアウエスト古着屋、そごう三宮店なんかでしょっちゅう会うのでヒーローが身近にいて街の復興とともにイチローの活躍が足並み揃った不思議な感覚、今覚えば。
そして「ICHIRO」になる
海を渡りメジャーリーガーになるイチローはICHIROになる。アパレルメーカーから貿易商社に移った私は16年前出張で行ったシアトルの取引先がスターバックス本社真横で3軒隣りがセーフィコフィールドとゆうロケーション。取引先の担当者がスタバに友達いるからと本社の試飲室でテイスティングしたオリジナルブレンド珈琲を片手に当然スタジアム観戦に、、、もはや人でなくマシーン、超安打製造機化していたICHIROをメジャーのスタジアムで観戦。アメリカのメジャーで互角以上にぶっちぎりでヒット打ちまくりの スターに驚愕を覚えた。mmm...阪神淡路大震災後のオリックス優勝、イチローはICHIROとなり海を渡り連日の記録塗り替え、その枚挙にいとまがない。道路ボコボコ、信号機も街灯もまだら、皆が不安だらけで自信喪失な神戸の街にどれだけの光、夢や希望を街に、僕達に与えてくれたのか計り知れない。
日本プロ野球でも全米メジャーリーグでもベースボール歴史上唯一無二の生きたレジェンドがグランドに立つであろう、、、メジャー開幕前哨戦。こ、これは、、、生イチロー観るにはこのタイミングしかないなーと意を決して憎き巨人の東京ドームにて16年ぶり神を拝んだ。それは至福まるで夢の時間。涙でくもり直視できない一挙手一投足。イチローと同時代を生きているこの幸福に興奮が覚めやらない。
残念ながらヒットは出なかったけど、このレーザービームを生で観れて鳥肌が立つ。天才健在。超ミラクルスーパーなスター神々しく神
観戦直後、メジャー開幕第二戦に引退会見。その言葉は示唆に溢れていた。「神戸は特別な街だから」この言葉に胸が熱くなる。。。いちファンとゆうのもおこがましい。長きに渡り楽しませてもらったことにただただ感謝しかない。最後の最後まで、その勇姿はまさに「スーパースター」だった。
桜開花前まだ肌寒い今の季節に染み渡るこの楽曲
「スーパースター」
歌:東京事変
作詞:椎名林檎
作曲:亀田誠治
「未来は不知顔(しらんかお)さ、自分で創(つく)っていく。」
多分あなたはそう云うと判っているのに
ほんのちょっとざわめいた朝に声を失くすの
私はあなたの強く光る眼(まなこ)思い出すけれど
もしも逢えたとして喜べないよ
か弱い今日の私では
これでは未だ厭(いや)だ
「答えは無限大さ、自分で造っていく。」
枯れ行く葉が相変わらず地面を護(まも)っている
そんな大地蹴って歩いては声を探すの
私はあなたの孤独に立つ意思を思い出す度に
泪を堪えて震えているよ
拙い今日の私でも
明日はあなたを燃やす炎に向き合うこゝろが欲しいよ
もしも逢えたときは誇れる様に
テレビのなかのあなた
私のスーパースター