信頼と尊敬
愛する、ということに段階をつけられない。
家族と友人、恋人と何が違うのか。
キスできるかできないか。それ以上心が受け入れられるかどうか。子供のころはそんなことを基準にしていた気がする。
今はこれからの人生を長く共にしたいどうか、死ぬまで関係性を持ちたいかどうかに変わった。
家族や友人には絶対の愛と最大のリスペクトを、しかし恋人には「永遠などない」と思ってきたから、いざ家族になろうとしたとき分からなくなった。
このまま家族になっていいのだろうか、相手にその意思があるのだろうか。大事な人を自ら捨てて、心に空いた穴をただ埋めたかっただけなのか。
信頼・尊敬とさらに、ことあるごとに扉が開いてしまう疑念を閉じ込めておける鍵が必要だ。
忘れられない欲があれば、さらに強く求めるようになってしまう。その強欲に自分自身が苦しめられ、鎖をかけてしまう。
あきらめも肝心、どこかで折り合いをつけないとと思っていても、ぬるま湯に浸かっているうちに見失ってしまうのだ。