オンライン授業こそ私の理想かも
『おい!教室鍵かけて、先生来れないようにしておこうぜ!』
その周りの人やクラスのみんなが楽しくても、
私にとっては立派な授業妨害。
両親が大枚はらって出してくれている学費で、
こんな茶番を見せられていると思うと腹が立つ。
私はそんな高校生だった。
何故同じ空間にいるというだけで、同様の説教を受けないといけないのか、
無意味な集会に参加しないといけないのか。
思うに当時のストレスの3分の1はこの疑問が占めていたと思う。
そして、大学生になってもこの疑問はつきまとっている。
現在、外出自粛のため大学の授業もオンラインで行うことを余儀なくされている。
画面の向こう側で先生が言っていることを、淡々と聞き、理解する。
こちらから何かメッセージを送ることは、出席確認以外ない。
つまり、邪魔者はそこにいない。
あの頃の私が理想だと思っていた授業体制が、皮肉なことに叶っている。
確かに資料だけではニュアンスが伝わりにくいし、
質問なんかはいちいち先生にメールしないといけなかったり、
授業の合間にだれかと話したいなあと思う。
でも私にとって、授業を妨害されないということはそれ以上に魅力的。
もしも高校時代、このオンライン授業か教室で授業か選べたらどっちを選んだだろう