遊んだフリーゲームの記録(ティラノゲームフェス2023参加作①)
自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。
今回はフリーゲーム投稿サイト
「ノベルゲームコレクション」にて行われている
ティラノゲームフェス2023に参加している作品の中で自分がプレイしたものを何作か並べてみました。(今年は625作もあるとか)
(今回取り扱った作品以外にも何作かプレイしていますので、
テーマ別にして少しずつ紹介できたらなと)
※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください
※今回掲載したゲームの作者様へ
この記事内容への訂正・削除等の要望がありましたら
お手数ですが
・この記事のコメント欄 か
・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
(Xでよければ @nonossanoです)
『目覚めた宇宙にアメが舞う』
内気な少女が一歩踏み出す勇気を…
■作者 さんろっく様
■プレイ時間:1周約1時間 スキップ機能有
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数 :4(分岐のヒントは作品ページの概要欄にあります)
・セーブ機能あり
・R15指定のゲームです
ゲームの導入:
OPから何か難しい事情がありそうな少女、しいなと
こちらもまた何か事情がありそうな少女、みあ。
この世界に来る前、
「一人になりたい」と思っていた似た者同士の二人が出会い、星と飴が空にきらめく不思議な世界を一緒に歩き回ってみることに。
感想
サムネイルにもある通りの星空に飴が浮かんでいる不思議な世界観が気になってプレイしました。こういう色合いとタッチの絵が好きなものでして。
導入部だけ見ると可愛いおとぎ話みたいな感じですが
かわいいと非現実的で怪しい雰囲気が合わさったイラストに、ワケあり少女二人のリアルな心境がかみ合ってて良いバランスでした。
UIデザインも作中の雰囲気とあってて好きです。
(ビジュアルの柔らかさと中のシリアスがちょうどよくお互い交じってる感じ)
これ以上の内容については…ここでは内緒にします。秘密。
本筋は短いながら、その中で起承転結が綺麗にまとまっていて大変読みやすい作品でした。
しいなとみあ、それぞれにとってあの世界が良かったのか否か、私には判断できないなあと。
選択肢自体は少ないのでセーブ機能とスキップを使えば
1時間+αくらいで全てのEDを確認できるかと思います。
できることならED全てプレイすることを推奨します。
『第七研究室』
かわいい研究員たちとのフシギなSF体験
■作者 うさギョ様
■プレイ時間:1周5分程度 スキップ機能有
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数 :12 (掲載ページに仕様のヒントがあります)
・セーブ機能あり
・名前入力あり
ゲームの導入:
研究室の新人バイトとしてやってきた貴方(名前変更有)は、
研究室のメンバーとウサ(不思議なうさぎ)たちのお手伝いをすることになりました。
タイムマシンの管理をしている美山
仮想世界の製作と管理をしている此崎
ウサの研究をしている雛森
研究室室長の椎木原
その助手の宇佐見
この5人の中からその日手伝う人を選んでいきます。
感想
SNS経由で知ったのがプレイのきっかけでした。
(プレイするゲームの大半はそうなんですけども)
ふわっとしたデザインと色合いのキャラクターたちの可愛さと
研究室というワードに惹かれて…
個性豊かな研究員たちの人となりや舞台の世界観は、
各々と触れあっていくうちに少しずつ(ここ重要)、わかっていくんじゃないかなと。
導入にある通り、研究室の手伝いと聞くとなにやら小難しくて固いイメージがあるかもしれませんが、本編はSFのガチ知識みたいなものは殆ど必要じゃありません。
本編の大半はゆるーい感じのコメディテイストで、テキストのノリも軽く
「そういうものならいっか」って感じでキャラたちも自分(主人公)もフリーダムな雰囲気で進みます。
(各研究員の分野はSFなので、コメディのなかにもその手の会話がすっと紛れてきます。個人的にこれもグッド)
どれくらいフリーダムかというと
自己紹介時、自分の名前とは別の名前を選べたり
ティッシュボックスに擬態しているウサギがいたりします。可愛いです。
そんなこともあって、道中の選択肢の内容は結構おちゃらけています。
明確な正誤が初見時はわからないと思うので、これどれが正解なんだ?って判断に困るかもしれませんが、
何周かプレイしたりEDの会話を見返すと何か見えてくるかもしれません。
どのおふさげ選択肢にもちゃんとキャラが答えてくれるのが楽しくて
ED分岐に関係ない選択肢でも、初回では選ばなかった方を試してみたりしてました。(全実績埋めようとしたら何周もする必要あるのでそのついでに)
1周自体は5分くらいで終わりますが、
全EDみたり実績埋めたりしようとすると2時間くらいになるかと。
展開はサクサク進みますので、何回でもプレイしてみてください。
実績の隠し要素や台詞回しなど、センスが散りばめられていて
作者さんの世界観や拘りを味わえる作品です。
これは完全に余談ですが、私は最初此崎のEND2に行きました。え?各EDがなんか不穏?さて何のことやら
『くびつりまじょとくびしめてんし』
知らぬ者同士が過ごす、生の3日間
■作者 Ruborvini様
■プレイ時間:1周30分~1時間 スキップ機能有
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数 :4
・セーブ機能あり
・R15指定のゲームです
ゲームの導入:
人が踏み入れない森の奥、
自身の魔法を使って人を呪うことを生業とする魔女とその使い魔たち。
ある日そんな彼女の家に、森で迷ったという子供が現れます。
魔女は不審に思いながらもその子供を招き入れますが…
それは、両者にとって大切な3日間への入り口でもありました。
感想
SNSで少し前に見かけまして。
ショートアニメっぽいかわいいビジュアルと、ひらがな表記で包まれてはいるものの物々しさ漂うタイトルで印象に残っていました。
置かれている立場は結構危機的状況で、一部暴力的な描写もあるのですが、
魔女と天使の会話自体は、お互いの性格も相まってわりとのほほんとしています。(お互い知らぬ者同士なので、最初はバチバチに対立してます)
それが逆に二人の逃避感になってもいるのかなあと感じました。
ただ二人で何も考えず現実から目を逸らしているのではなく、
最後の晩餐になるかもしれないから、とか
自分がいなくなった後の後始末を、とかなど
魔女の心情で最期を意識して語られているのが良いなあと。
(自分の命でも、他人のでも)死を受け入れる ということは、
言葉で語るのと実際に経験するのは性質が全く違うもので、
死という概念がもたらす感情の処理の難しさを感じるゲームでした。
死を淡々と意識しているように見える魔女と
人間の生の概念からは離れているけど、命はある天使。
残りの時間を、自分自身の振り返りに使うのか、
それとも新しく出会えた互いの時間を享受するのか。
死んでも良いと思う気持ちとまだ死ねないという気持ちの中で、
思考し合う二人の関係が好きです。
本筋は概ね1本道で選択肢は少なく、最後に見たいEDをプレイヤーが選ぶ形式ですので全ED回収はすぐできるかと。(一部ED分岐に条件があります)
私の場合は1周目が40分くらいだったのに加え、スキップとロードを使用して全ED回収してトータルで1時間弱くらいでした。
スキップはありますが、特定の箇所以外は未読部分も飛ばされますので使用箇所に注意。
二択の選択肢のうちどちらを選んでも、それぞれで見えるイベントが違うので、とあるEDを見てすぐ終わるより、他選択肢や他EDも回収してみるとより楽しめるかと思います。
優しくて可愛らしいイラストの朗らかさと内容のダークさが光る作品でした。
終わりに
どの作品も可愛らしい素敵なゲームです。可愛いうん。可愛いね。うん。
最後になりますが、各作者様プレイさせていただき誠にありがとうございました。
気になった作品がありましたら是非ご自身の手で触れてみてください。
今回記載したゲームの他にも
ティラノゲームフェス2023には沢山のゲームがあります。
また今年のフェスに参加してない作品や、去年までの作品などもありますし、
ノベルゲームコレクション掲載以外のゲームも記録に残していきたいと思っていますので
自分の制作と合わせながらゆっくりと紹介させていたければと思います。
お付き合いいただきありがとうございました