遊んだフリーゲームの記録(ティラノゲームフェス2023参加作③)
自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。
今回はフリーゲーム投稿サイト
「ノベルゲームコレクション」にて行われている
ティラノゲームフェス2023に参加している作品の中で自分がプレイしたものを何作か並べてみました。(今年は625作もあるとか)
(今回取り扱った作品以外にも何作かプレイしていますので、
テーマ別にして少しずつ紹介できたらなと)
ドット絵の定義の話になると荒れる人によって基準がまちまちなので、
今回はノベコレの検索タグで作者様が「ドット絵」と入れているゲームや「ドット絵」でキーワード検索してヒットする作品を対象にしました。
※各ゲームのタグ更新時のデータで表示が若干違うようなので10月20日時点での検索結果を参照させていただいております。
(漏れてしまっている作品があれば申し訳ございません)
今回は
本編ラストEDを見るまで30分もかからないくらい(個人的に)の短編集です
それより長いゲームは次回の記事(https://note.com/nonossano/n/n7957a7eeaf49)
で紹介します。
※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください
※今回掲載したゲームの作者様へ
この記事内容への訂正・削除等の要望がありましたら
お手数ですが
・この記事のコメント欄 か
・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
(Xでよければ @nonossanoです)
『あったかくてふわふわの』
タイトル通りのあったかいふわふわなゲーム
■作者 今本兎狸様
■プレイ時間:1ルート5分
■ゲームの概要
・ジャンル:ADV
・ED数 :4
・セーブ機能あり
ゲームの導入:
私立月見ヶ浜学園には、ケモミミの子や獣人、角の生えた悪魔っ子など
人間ではない生徒たちが沢山います。
彼女たちが社会に溶け込むための訓練所でもあるこの学園に最近転校してきた主人公は、まだ人間以外の生徒とうまく打ち解けてない様子。
生徒たちの間で最近噂になっているという「あったかくてふわふわ」の正体を探ることを半ば強引に頼まれてしまった主人公は、
今近くにいる様々な種族のクラスメイトたちから情報を得ることになりました。
感想
もうタイトルからして可愛く、生徒たちのデザインもふわふわ感あってとても良いです。
「あったかくてふわふわ」の正体についても、彼女たち目線での捉え方で、優しく平和な雰囲気が見ていてほほえましい気持ちになります。
各生徒たちが自分のことについて主人公に語っているのを見ていると、こんな世界が現実にあったら楽しいのかなあとか思ってみたりもして…。
分岐としては誰に話を聞くか選ぶだけなので、見た目とかで気になった生徒から声かけて行けばいいかと。かわいい子たちがいっぱいなので迷っちゃいそうですが。
気持ちがちょいしんどいなってなったとき
それらをそっと軽くしてくれるような「あったかくてふわふわ」なゲーム
です。
アレ美味しそうだったな…たべたい…
『六畳一間から出られない!』
ここから出る。だって出たいから。
■作者 小鳩えん様
■プレイ時間:1周20~30分
■ゲームの概要
・ジャンル:探索型ノベルゲーム
・ED数 :3
・セーブ機能あり
・R15指定のゲームです
ゲームの導入:
主人公の名前はひとま。彼女は目覚めると自身の部屋に横たわっていました。
記憶がほとんど残っていないため、自分が何をしていたのかも思い出せません。
ここは自室…のはずなのにドアは開かないし、出入り口は白いおばけが邪魔していて出れない。
部屋の中を調べて脱出に必要なアイテムを見つけましょう。
感想
タイトルもマップ画面もスチルもドットで作られています。それがとても綺麗です。建物と空の描写が特に好きです。
柔らかい色合いとドットのタッチで優しい雰囲気のゲームになってます。
…でもゲームの注意書き通り、年齢指定にかかる部分はきちんとありますので苦手な方はご注意。
棚や洗面台、冷蔵庫等調べられる場所がボタンで表示されているので
アクションを選んで探索していきます。
おばけもドア付近に突っ立ってますが基本的にはこちらからのアクションに何も反応しませんし、向こうから襲ってくるとかもしません。
部屋を探索していく中、ひとまは閉じ込められる前の元の記憶を少しずつ手繰り寄せていきます。その時の記憶とドットの映像がまた美しくて。
全ED見終えた時間は30分くらいだったかと。探せる場所は限られているので、もし行き詰まったら色んな所を何回も探してみると良いかもしれません。
これはあくまで余談ですが
私は指示通りにしないめんどくさい人間なので初回はbadendにいきました。ゲームの趣旨や指示に従った方がhappyendにいけるのではないかなと思います。
可愛いドット絵マップの探索ゲーが好きな方にお勧めです。
こちらのゲーム、ノベコレで同タイトルの2と3も出ていますので合わせてお楽しみください。
(直接的なつながりがないタイプのナンバリングとのことです)
『まわるスピカとカノープス』
宇宙をまわった1人と1匹の旅の先
■作者 海似ハイルカ様
■プレイ時間:1周5~10分程度
■ゲームの概要
・ジャンル:探索ゲーム
・ED数 :5
・オートセーブ(コンテニュー/任意セーブなし)
ゲームの導入:
ゲームの説明文にもある通り適当なかんじで宇宙に飛ばされたカノープス少年とウザギのスピカ。
そしてロケットから落とされ宇宙空間を漂うことに…
感想
サムネイル画面の宇宙の美しさとキャラクタードットの可愛さが両方活かされてて好きです。ゆるい印象のデザインが作中の世界観をより際立たせていて、そこが良いなと感じました。(こういうの好き)
一面に広がる宇宙のなかで、上下左右の矢印ボタンでマップを移動し、
自分たちと同様に宇宙に漂っている漂流物を探索します。
星以外何もない宇宙を上下左右に彷徨っている様はまさにまわっているって感覚ですね。
マップ自体は大きくないので位置関係さえ覚えれば誰でも全ED見つけられるかと。
プレイヤー任意のセーブ機能はないので1度EDを迎えると最初からになりますが、opを飛ばせるのでサクっと再プレイできます。
全ED回収までは15分くらいでした。
名前の意味だったり、とある惑星だったり、目的の物だったり
各ED色んなオチのパターンが楽しかったです。
もしあのEDと同じ状況なら私もスピカみたいにするかも…
何もわからない宇宙空間を旅した気分になれるゲームです。
『プダラを着た悪魔』
"偽物"をつくらないように見極めるお仕事
■作者 karoooome様
■プレイ時間:5~15分
■ゲームの概要
・ジャンル:時間制限有りの選択ゲーム
・ED数 :1
・セーブ機能あり
ゲームの導入:
この工場の"オリジナル商品"を作るラインを担当することになった主人公。
新人である主人公は商品の1パーツを取り付ける役割を任されます。
工場長が拘る"オリジナル商品”を時間内にノルマ数作りましょう。
間違っても"偽物”を作ってはいけません。
感想
起動直後から「ん?」となるようなものがちらほら見えますが、検閲済みだそうなので安心ですね。
本編はシンプルで、服やぬいぐるみの画像が出され、それに合う顔やロゴをクリックするというもの。選択肢は2択なので見分けはつきやすいかと。
しかし、時間切れになったり1つでも偽物を作ってしまうとゲームオーバーでクビになります。しかしすぐリトライでゲームオーバー前までもどれるので再プレイしやすいです。
制限時間はすこしずつシビアになっていくので、瞬時の情報判断が苦手な方は少し難しくかんじるかも?(そういう方は覚えておけば楽)
"偽物”の方につい気を取られてしまう作りになっているので、
完全初見のノーミスでEDまで行くのは難しいかと。
特に後半の出題レベル設定が見事だなあと感心しています。
演出がお洒落で開始からEDへの締め方も好きでした。
さくっと遊べてちょっと危ないお茶目なミニゲームがやりたいはぜひ。
『Dear Journey:Happy Birth Day』
大切なあなたの為に
■作者 サークル「桃源フォートレス」様
■プレイ時間:本編1周15分くらい extra含め1時間程度
■ゲームの概要
・ジャンル:探索型ADV
・ED数 :3
・セーブ機能あり
ゲームの導入:
お世話ロボシェリーは今日もカナイの身の回りのお世話をしています。
立ったまま寝ているカナイに対して、旅人から来たという手紙を読み聞かせるシェリー。
その手紙の中で語られる「お誕生日」という人間の風習。
誕生日にプレゼントをもらってお祝いしてもらうということは、子供の成長にとって重要なものであると理解したシェリーは、施設内の物を使ってプレゼントを作ることにしました。
感想:
綺麗なドット絵とキャラのかわいいアニメーションが光るゲームです。
最初にどんなプレゼントにするかを選択し、各フロアから必要なアイテムを探すことがゲームの主要素となります。探索箇所は1~6のナンバーが振られているので見つからなくて先に進めないということはないかと。(選択肢を選ぶという感じですね)
作るプレゼントによって各探索箇所でのシェリーの台詞が異なり、それが世界観の構成に繋がっていてとても良かったです。
気になるOPにはじまり、作中でのシェリーの言葉といい、この世界には何かありそうな感じがしますがそれは…秘密。
カナイの中で今日の出来事が思い出としてずっと心の中に残ってくれていたらいいなあと思っていました。
微笑ましさと誰かを想う気持ちの両方がたくさん詰まったゲームです
終わりに
どの作品も素晴らしいゲームです。短編なのでスキマ時間にでも。
私には私のすきなドット絵の形がありますし、
人それぞれ自身が考えるドット絵の姿があると思っております。
ドット絵だけに限った話ではなく、創作全般に言えることですが
質が良いか悪いかよりもその人の好みに合うものが見つかることが一番だと私自身は思っていますので
こうあるべきだという論調で多方面がぶつかり合っても、万人が納得する答えなんてどこにもないのではないかと。
最後になりますが、
各作者様プレイさせていただき誠にありがとうございました。
ここまで読んでくださった方々へ、
気になった作品がありましたら是非ご自身の手で触れてみてください。
今回記載したゲームの他にも
ティラノゲームフェス2023には沢山のゲームがあります。
また今年のフェスに参加してない作品や、
去年までの作品などもありますし、
ノベルゲームコレクション掲載以外のゲームも記録に残していきたいと思っていますので
自分の制作と合わせながらゆっくりと紹介させていたければと思います。
お付き合いいただきありがとうございました