遊んだフリーゲームの記録(ティラノゲームフェス2023参加作⑦)

自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。

今回もフリーゲーム投稿サイト
「ノベルゲームコレクション」にて行われている
ティラノゲームフェス2023に参加している作品の中で自分がプレイしたものをこちらの勝手な括りで並べてみました。

今回のテーマは「サムネイルで決めました①(個人的な趣味)」です

私はフェス参加作品の中で確実にプレイすると決める作品を選ぶ際
エントリーした全625作品を一覧で眺めるという大変非効率な方法をとったのですが、
その中でサムネイル(タイトル画面)だけでお気に入りに決めた作品がありましたのでそれらを紹介します。

※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください

※今回掲載したゲームの作者様へ
 この記事内容への訂正・削除等何か要望がありましたら
 お手数ですが
 ・この記事のコメント欄 か
 ・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
  (Xでよければ @nonossanoです)



『星の指輪を花嫁に』
 そのお花は愛で満たされた

花嫁のブーケに選ばれず、人間に愛され呪われた花の想いが10輪の花のおばけを生み出した。
彼ら彼女らは、いつしか『花嫁』に憧れます。
人間の言葉を欲しながら、同じ境遇の中で芽生える恋。
そんな10輪が立派な花嫁になれるよう、声をきき、時にはお茶をし、研究してください。

素敵な3日間を!

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/7595)より引用

■作者 【ロマ研】【星嫁】広報部:顧問様
 (Xのアカウント名及びゲーム内のクレジットより)
■プレイ時間:1周(各1キャラ全周回分)20分ほど
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数:100 
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
貴方は3日間、庭師として花を育てることになりました。しかし、花といっても普通のお花ではなく10輪の花嫁たち。
この子たちを3日間で立派な花嫁にしてほしいとのことですが、
果たしてこのお花のおばけたちはどんな花嫁になるのでしょうか。

感想

私自身、元々水彩タッチの絵(というのでしょうか?知識がないもので間違っていたら申し訳ないです)が好きなので、こういう淡い色合いのゲームに惹かれました。
自分のプレイ用メモを見ると、「タイトル画面の青がすごくきれい」という理由でリストに入れてますね。

本編についてですが
キャラの可愛らしさと花をイメージした演出が綺麗でした。それ故にブラウザだとプレイ環境によっては処理落ちとかの影響もありそうなので、可能な方は是非DL版でプレイしていただきたいなと思っています。(ブラウザでもプレイ可能です。画面は大きくした方が綺麗さが際立つかと)
各EDの花嫁のドレスのデザインがどれも素晴らしくて、ドレスっていいなあと見ていて憧れていました。(自分が着ることは一生ないのですけども)

ゲーム自体はシンプルで、
・ストーリー※1日目のみ。(内容はキャラの独白)、
 2日目以降はお散歩(外出です。たまに他の誰かと出会えるかも)
・お風呂(入浴中の姿が見れます)
・愛(その子と会話をします)
のどれかを選択することで1日が終わり、3日経つとEDとなります。
どれを選んでもEDそのものに変化はないようなので自由に選んで良いようですね。

シナリオは各キャラごとのSSがオムニバス形式で読めるという構成になっています。
各花嫁それぞれ自身の考えや悩み、そして大切な人への想いがあり、
花嫁同士の関係性や心境についてはストーリーを読んだり、愛を注いだりすると見えてきます。
プレイヤーである庭師(自分)と恋愛を、ではなく、あくまでプレイヤーは花嫁たちの姿を見守る側という形の世界観がすごく好きですね。10周目の終わりになるとつい「よかったね~」っと言ってしまうほど微笑ましい気持ちになります。

各EDについてですが、各キャラごとに1~10周分あります。
周回がしやすいようにプレイヤーの任意で話数を選択できる仕様になっていますので、
ストレートに周回したい方は周回数を1から順に選んでいって、次の画面で同じキャラを選び続けて行けばよいかと。

幸せへと旅立つお花のおばけたちを見守り送り出す、美しくあたたかいゲームです。

このゲームは同サークル様のフリーゲーム「ロマンス研究部」

とつながりがあるとのことです。(キャラが出てきます)
この作品が気に入った方は合わせてどうぞ。


『I color』
 薔薇と花殺しの園

花の精霊たちの『花殺し』物語です。

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8017より引用)

■作者 絶様
■プレイ時間:1ルート5~15分 全ED見ると1時間~かと
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数 :11 (掲載ページとreadmeに各EDへのヒントがあります)
・セーブ機能あり
・R-15指定の作品です
また、作者様から

■基本的にすべてバッドエンドのような作品になります。
■死ネタ・流血描写・殺人描写、グロテスクな表現・一部ルートでは自殺表現が含まれているため苦手な方はご注意ください。
※あくまでゲームのストーリーの一部として考えていただけると助かります。
※現実の世界で推奨する意図はありません。

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8017より引用)

との注意がありますのでプレイの前に必ずご確認ください。
※その他注意事項も必ずお読みください


ゲームの導入:
花香る世界にはその土地に宿る薔薇の精霊である赤薔薇・青薔薇・黄薔薇・白薔薇・黒薔薇がいます。
精霊たちはそれぞれ自分と同じ色の薔薇園を管理していました。
赤薔薇の精霊であるレッドローズは自分の赤薔薇園の美しさを誰かに見せたくて他の薔薇の精霊たちの元に向かうことにするのでした。

感想

上手く言語化できないのですが、優雅さとある種の脆さを感じるタイトル画面だなと思い、お気に入りにいれた記憶があります。タイトル名とサムネイルだけで即決しました。

とてもお洒落な印象のゲームです。私がタイトル画面で感じた優雅なイメージそのままのイラストやBGM、場面切り替え時の演出が相まって、
まるで演劇を見ているような感覚でした。

薔薇の頭をした人型の精霊に起こる惨劇を描いたダークファンタジーなお話です。作者様の注意にある通り一部年齢規制表現が含まれているので苦手な方は勿論避けていただいた方がいいのですが、
あくまで人の形をした花のキャラクターであることや魅せ方が綺麗であることもあって、個人的にはそこまで極端な描写ではないという印象です。

ネタバレになるのでここではなるべく触れませんが、
『花殺し』の怨嗟はどこからきてそしてどこで断ち切れることができるのか、が気になりました。
薔薇の精霊たちにとって『花殺し』は自分たちと大切な薔薇に害をなす敵であるのですが、そういうものの存在など薔薇の精霊たちは自分たちの園以外の事は何も知らなかったわけなんですよね。それ故にただ脅威を退けたからこれで解決、とはいかないあたりがこの作品の深い部分なのかと思っております。そして、どれだけ○しても満たされることがない『花殺し』の姿を哀れに感じたりもして。

選択肢がいくつかありますが、ルートの分岐に大きく関わってくるので
各選択肢のシーンが来たら随時セーブ仕分けておくと全ED見るとき振り返りやすいかと。
選ぶと即EDになる短いルートの選択肢でも、判断ミスによって分けもわからないままただ死んでしまいました、おしまいという内容だけではなく、他EDへのつながりやその後の結末についても補足されているのが個人的にはすごく良かったです。

お洒落でダークな薔薇たちの終わらない悲劇を見たい方はどうぞ


『YOUNG TEAM SOUNDS : INTRO』
 音は感情

初期衝動の瞬間。プレイヤーは主人公の感情を選択し、音楽を生み出すアドベンチャー。

ある部屋で、ひとり過ごす車椅子の青年・窪田は
スマートフォンのサービスを通じ、ある人々と音楽を作ろうと試行錯誤していた。
しかし、簡単には進まない事情があった。

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8655より引用)

■作者 サークル「POST COMMERCIALS: ALLIANCE」様
■プレイ時間:10分ほど
■ゲームの概要
・ジャンル:アドベンチャー
・ED数 :1(選んだ選択肢で曲が変わります)
・セーブ機能あり
・R-15指定の作品です


ゲームの導入:
通話先の女性に「音」を聴かせる窪田ですが、
それに対する彼女の返答は……なものでした。
同じく音を聴いていた男からも、今の窪田は抑えられてしまっていると言われます。
窪田と彼はかつて、ある感情の選択が音を作ると二人で語ったことがあるらしく、
何か他の情報から感情を引き戻せばよいのではと彼から提案されます。

感想

サムネイルのお洒落感そのままの世界が起動直後からガンガン繰り広げられ、一気にひきこまれます。実写の映像もイラストもUIもサイケデリック(というのかな?)な雰囲気に統一されているのがすごいなと。広告のデザインって良いですよね。

テキストは1部に抽象的な表現とスラングが混じっている感じなので、人によっては読みにくい部分もあるかもですが、ゲーム自体は短いながらもセンス溢れる世界観が垣間見えます。哲学的なニュアンスがありますね。

ゲームとしては
スマホで特定の言葉をサーチし、それについての窪田の感情を選ぶことで曲調が変化します。(右のギターを押すと今の感情から生まれる音を試聴できます)
個人的には攻撃的な意味合いが強い選択肢から生まれた曲が好きですね。ギュインギュインなギターの音が好きなので。

こちらのゲームは『YOUNG TEAM SOUNDS』というゲームの導入部というか前日譚にあたるフリーゲームなのだそうです。(イントロってタイトルに付いてるしね)
『YOUNG TEAM SOUNDS』はsteamにて配信予定とのことですので、
このゲームが気に入った方は是非リンク先からウィッシュリストへどうぞ
配信が楽しみだなあ。

映像と音楽両方から魅せられるハイセンスなゲームです。


『スウィートフォンデュの蠱毒姫』
 死神のスウィートなエスコート

【──ノブレス・オブリージュ。至極のスウィートネスをもたらすことを誓います。】
生真面目な死神と騒がしい魔女のボーイ・ミーツ・ガール。

現世の死せる魂のお迎えを担当する、高貴なる死神たちの働く冥界組織シニガミ社。新入社員の絶々裏(タタリ)は親友の呻奇(ウメキ)と共に現世で1000年もの間生き続けている魔女『蠱毒姫』のお迎えを任せられるが──?

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8468より引用)

■作者 小雪 虚様
■プレイ時間:30分~
■ゲームの概要
・ジャンル:アドベンチャーノベル
・ED数 :1
・セーブ機能あり
・R-15指定の作品です
・プレイする前の注意事項
※一部ですが暴力的な表現が含まれます※

とのことです。その他にも確認事項がありますので必ずゲーム概要欄の説明全てをご確認ください。


ゲームの導入:
シニガミ社は、3000年前とある騒動から生まれた魔女「蠱毒姫」という存在と今現在も対立しています。
2代目「蠱毒姫」は、1000年もの間他のヒトビトを食らいながら今なお生きながらえているのだとか。今までも何人もの死神が彼女の元へ赴きましたが、彼女が死神を殺す力を得たことでみんなやられてしまったとのこと。
そして、新入社員の絶々裏に「2代目蠱毒姫のお迎えの任務」が与えられることとなりました。
死神の役目は現世で人間の魂をお迎えし、ニンゲンさまがたの生前の苦しみを癒す事。それは例え「蠱毒姫」であっても例外ではないのです。

感想

フェス参加作品一覧の中でもひと際目を引いた作品でした。こういう色合いのイラストとかに憧れがありまして。
本編のイラストも砂糖菓子のような(適切なのかな)可愛らしさでスウィートです。出てくる言葉にも味が含まれていて素敵な世界観でした。

シナリオの内容は死神と魔女が出会うボーイミーツガール的なスウィートな甘さと、罪と贖罪というダークビターさが半々くらいでどっちの味も楽しめます。
現世から魂をお迎え(回収)する死神と
1000年もの間、人と死神を殺め続けた悪人である「2代目蠱毒姫」。
最後のあのシーンも含め、今後の関係が気になりますね。

作者様の注意にもある暴力的な表現とされるものは文字の1部分のことで、
このかわいい絵柄で閲覧注意となるものは含まれておりませんのでその点はご安心ください。

誤った選択肢を選ぶとゲームオーバーとなりますが
すぐリトライできますのでお試しで色々選んでみても楽しいです。
ゲームオーバーの画面も可愛いですよ。

シリアスも可愛らしさもあるダークメルヘンな世界が好きな方におススメです

またこちらの作品の前日譚にあたる
『スウィートフォンデュの蠱毒姫◆去』も公開されています
(こちらもティラノフェス参加作品です)

こちらは後からプレイした方がより楽しめますので
是非合わせてどうぞ


『思い出の宇宙旅行』
 宇宙のメッセージボトル

「かたちにすれば、思い出だって消えないね」

【あらすじ】
ある日宇宙を泳いでいたイスタは、ボトルメッセージを拾った。
どうやら地球という星に住む男の子が送り主のようだ。
返事が欲しいというその子の為に、イスタは手紙を書くが......。

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8337より引用)

■作者 なつ様
■プレイ時間:15分ほど


こちらのゲームに関しては作者様のご意向を汲み
勝手な判断ではございますが掲載ページへのリンクを貼るのみとさせていただきました。
シナリオの中身についても秘密です。
素敵な作品ですので気になった方は是非リンク先へ


最後に

今回は
私自身が勝手に決めた「惹かれたサムネイル」集みたいになってます
それもあって私の趣味全開です。サムネイルだけじゃなくて中身も素晴らしい作品ばかりですよ。作者様のセンスが遺憾なく発揮されていますね。
今回は5作品だけの紹介でしたが、この他にも綺麗なものや可愛い感じのもの怖そうなものなど、フェス参加作品はよりどりみどりです。
タイトル画面には各作者さまの"色”が表されていると思いますので
皆様も是非一度フェス参加作625作品を一覧でずらっと眺めてみてください。「初めてみたけどこれ良いなあ」と思う作品と出会えるかもしれません。
最後になりますが、各作者様プレイさせていただき誠にありがとうございました。

気になる作品がありましたら是非ご自身の手で触れてみてください。


今回記載したゲームの他にも
ティラノゲームフェス2023には沢山のゲームがあります。
また今年のフェスに未参加の作品や、去年までのフェス作品などもありますし、
ノベルゲームコレクション掲載以外のゲームもいずれは記録に残していきたいと思っていますので
自分の制作と合わせながらゆっくりと紹介させていただければと思います。

お付き合いいただきありがとうございました

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