遊んだフリーゲームの記録⑯:ノベコレの脱出・探索ゲーム

自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。

今回は、脱出/探索ジャンルです。
ジャンルの区分けの基準は、作者様がカテゴリーを脱出もしくは探索と括っているという条件のゲームですね。タグや概要欄にその旨があるもの(検索で引っかかるやつ)です。
※ティラノフェス2024参加作は別枠でやりたいので今回はそれ以外の作品から選んでおります。
ゲームジャンルの仕様上、プレイ時間は人によってまちまちだとは思いますが、概ねの目安時間で「短編」と「長編」をこちらで勝手に分けさせていただきました。遊んでみたい方の参考になる情報になれば幸いです。
サクッと遊べる短編4作、1時間以上じっくり遊べる長編2作です。

※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください

※今回掲載したゲームの作者様へ
 この記事内容への訂正・削除等何か要望がありましたら
 お手数ですが
 ・この記事のコメント欄 か
 ・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
  (Xでよければ @nonossanoです)



短編(全プレイ時間1時間未満)


『ふたりの想いは箱の中』
ドット絵ほんわか謎解き脱出ゲーム

▶︎ストーリー
20歳になった主人公のカコは幼馴染のミライと昔埋めたタイムカプセルを掘り返すために祖母の家を訪れる。
しかし、何故か2人は別々の部屋に閉じ込められてしまう。2人は連絡をしながら協力して、脱出を試みる。
あの日タイムカプセルに閉じ込めた思い出を辿りながら。

(掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8938より引用)

■作者 千兎様
■プレイ時間:30分~1時間
■ゲームの概要
・ジャンル:脱出ゲーム
・ED数:1
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
「15ねんごにいっしょにあけようね」
「これもぜったいにわすれちゃダメだよ」

祖母の家に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうと待ち合わせをしていたカコとミライ。しかし、ミライは道を間違え別の家にたどり着いてしまったようだといいます。ミライの為に家の外で待とうとしたカコでしたが何故かカコの方も今いる部屋から出られなくなっていました。

感想
好きな感じのドット絵だったので新着欄で見て気になっていた作品です。
私自身の話ですが可愛い雰囲気のドット絵の脱出探索ゲームってプレイしてるとワクワクするんですよね。
夏の景色と素朴な和室の中での探索になるので、一般的なイメージである祖父母の家に帰省したときの夏休みっぽい感じで楽しめます。

ゲームのシステム
ポイントを調べると謎ときやヒントアイテムが手に入るというオーソドックスな脱出ゲームです。探索できるポイントにマウスがくると調べられる場所の色が変わるようになっているのでわりと探しやすかったです。
謎解き部分もゲーム内で提示されている情報のみでできるので、そこまで難しくないかと。
所持しているアイテムの選択や謎解き箇所との関連性など、視覚的にもわかりやすくデザインされていて謎解きの導線がよくできているなあと思いました。
もし、ヒントが足りてない?というときはわかりやすいオブジェクト以外の場所にも視点を移したりマウスを当ててみたりすると良いかと。

シナリオについては・・秘密です。が、優しくて温かいお話なのでクリアしたあとは、ほっこりすると思います。
実家への帰省などで、昔自分が遊んでいた玩具や思い出の場所を見つけると昨日の事のように記憶が掘り起こされた経験がある方も多いと思いますが、そんなときの気持ちに触れるゲームとなっています。

ゆったりのんびりとした雰囲気の脱出ゲームが好きな方にお勧めです。


『ハシゴ町の忘れ物』
夕暮れの不思議な町を歩く探索ホラー

~あらすじ~
とある初夏、大学生の芦屋実織(あしや みおり)は電車に鞄を丸ごと忘れてしまった。
鞄があるとされる終点のハシゴ駅まで、電車に揺られ向かったが・・・。

本作品は微ホラー探索ノベルゲームです。
一部差別的、暴力を連想させるシーンがございますのでご了承の上プレイをお願い致します。

作品掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8667より引用

■作者 白地二茶トラ様
■プレイ時間:30分~1時間以内
■ゲームの概要
・ジャンル:探索ノベルゲーム
・ED数 4 (BAD2 NORMAL1 TRUE1)


ゲームの導入:
この春から大学生になった芦屋実織はバイトや学業に忙しい毎日をおくっていました。その疲れがたまっていたのでしょう、自分の鞄を電車の中に置いて行ってしまいました。鞄にはスマホや勉強に必要な物、そして大切なものも入っているのでなんとしても今日中に取りにいかねばならないのです。
終点のハシゴ町までは約2時間・・・向かう電車の窓は何もない田舎の夕方そのものな景色に変わっていくのでした。

感想
タイトル画面の夕焼けとハシゴ町の忘れ物の組み合わせがすごく映えていてティラノフェス2023の最中、記憶に残っていた作品です。(ドット風も好き)
ゲーム画面も実写風景の低解像になっているのが見知っているようで知らない不思議な異世界感あってすごくいいなあと。人物がシルエット演出なのもホラー系ノベル感って趣でいいですよね。

ゲームのシステムについて
基本はノベルADV調で進んでいきますが、探索パートになると「考える」「しらべる」「移動する」の3行動の中から行動ができるようになります。
駅や街並みなど少し寂れているような小さい田舎町の雰囲気のマップをしらべるで気になる場所をクリックしていくのが探索感あって楽しいですね。
探せるポイントも画面内背景の気になるポイントに絞ってあるので、低解像な風景の中でもどこをしらべるのか見落としにくくなっているかと。
どうしても先に進めないというかたは各場所をよく調べてみるのが一番ですね。
EDへの分岐は選択肢上で行うので、探索チャートは特定のイベントをこなすことで進むほぼ1本道のルートになっているかと。謎解き要素は無いので頭をひねり続けなくても大丈夫です。
全体マップがゲームシステム的なものではなく作中での入手経路と世界観に合った手描き風な仕様になっているのも雰囲気が大切にされてて良かったです。

シナリオについて
微とはいえホラーとついているだけあって、ホラーな展開もあります。おそろしい映像がポン!と出てきてびっくりという感じではなく、あれ?ちょっと空気変わったなあ、ああこれ来るなあ・・やっぱ来てるなあ・・・というひっそり後ろから漂ってくる感じのホラー系です。
私は怖がりなのでガチホラーは苦手な部分もあるのですが、そんな人間でも最後まで行けるくらいのちょうどいい怖さ?なシナリオかなと。
作中で何人かの人とは出会うのですが、それぞれ主人公の為の「名ありキャラ」としてではなく「偶然見かけた人」という感じにシナリオ上での登場がさっぱりとしているのも、ハシゴ町の独特な雰囲気を醸し出してて好きです。
EDは4種です。選択肢で変化しますので回収しやすいかなと。TRUEももちろん美しく終わる形で好きですが、ノーマルの終わり方も個人的に好き。
世にも奇妙な物語の不思議な体験系のストーリーが好きな方にお勧めですね。

ちょっと不思議でちょっと怖い・・・そんな田舎町で探索できるゲームです。


『Give my pure blood』
怪しい赤色の短編探索ゲーム

記憶喪失の主人公を操作する探索ゲーム。
エンドは4種類あります。
今回はシンプルなギミックがいくつか含まれています。探索でストーリーを読み解きながら楽しめる作品になれば幸いです。

【⚠注意】
こちらは「流血・殺害表現」「カニバリズム要素」「非人道的描写」を含みます。
苦手な方はプレイをお控えください。

作品掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/9165より引用

■作者 しろみ様
■プレイ時間:全ED回収で30ほど(目安)
■ゲームの概要
・ED数 :4
・セーブ機能あり
・R-15指定の作品です


ゲームの導入:
「ねえ隣の村にはあの森を通った方が早く行けるよ?」「どうして誰も通らないの?」
「あの森には、恐ろしい吸血鬼が住んでいるのさ。」

感想
サンプル画面みてめっちゃ好きなタッチのゲームだなあ、センスいいなあって思った作品です。女の子の表情が良いですね。

ゲームのシステム
探索パートで集めた情報などからシナリオを楽しむタイプのゲームですね。
調べられる場所はサンプル画面に見えるような白いオブジェクトのみなので、見つからないわからないになることはほぼないかと。
ゲーム自体の構成としては作者様が言っている通りギミック含めとてもシンプルな作りになっています。しかし、そのシンプルさの中でシナリオを読み進めるうえで必要な情報の提示がされ館の雰囲気が伝わる「物」の描写など物語を盛り上げられるような作りになっており、演出のうまさを感じました。
謎解き要素は1か所あります。探索場所からヒントを得られるといいですね。

シナリオについては、作者様からの事前注意の通りそれらの表現が含まれています。当然このゲームはそれらの表現内容の過激さを楽しむことを本題にしているものではありませんし、それらを連想させるようなテキストと一部血の表現がある程度の物です。
作中の絵柄が可愛い寄りなのでショッキングな絵にはなりにくいと思いますのでご安心ください。
EDは4種あります。選択肢による分岐なので初回プレイ時は「仮に自分ならどうしたいか」で選んでみて良いかと。どのEDも続きが気になる感じに終わるのでその後の展開を自分で想像するのも楽しめると思います。記憶がない主人公を待っていた向こうの気持ちを想うと無下にするのは心苦しいところがあるのですが個人的にはそのまま○○されるEDが特に好きかな・・・なんとなく。主人公にも向こうにも救いがなさそうで。

可愛い絵柄だから可愛い系だな!・・・おや?ってなるゲームが好きな方にお勧めです


『その気になれば出られる部屋』
魔法の世界観に惹かれるシリアス系ゲーム

初手で脱出可能な脱出ゲーム風のゲーム!見知らぬ部屋からさっさと出るも良し、調べてみるのも良し!
※PCでのプレイ、および全画面、もしくはDLでのプレイ推奨です!

作品掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/7771より引用

■作者 こういうもの様
■プレイ時間:1~15分 コンプは30分ほど
■ゲームの概要
・ジャンル:脱出ゲーム風ノベル
・ED数 4 
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
目が覚めると、小屋のような場所で倒れていた主人公。
ここはどこだ?・・・そもそも自分は何者なんだ?

感想
ゲームタイトルが"その気になれば出られる部屋"なので、「つまりすんなり出られるノリのコメディ寄りゲームなのかな」と思って気になっていた作品です。
が、タイトル画面もサンプル画の1部もなんだか大真面目な感じだし、作品のタグにも「シリアス」って入ってるので・・何かあるのかなあとプレイ前に色々考えていました。

ゲームのシステム
各探索ポイントをクリックで調べて情報を集める系のゲームです。
同じポイントを調べても、別の個所から必要な情報を得ている状態であると追加の情報が得られたりもするので、最初はバラバラだった情報や部屋の中にあるアイテムが線で繋がっていく体験ができます。

シナリオについて
主人公自身のことも、目を覚ます以前のことも、今の世界の事もなにも知らないままのスタートとなります。最初は少し見慣れない情報が多いですが探索を通してプレイヤー自身も少しずつ理解していくので、記憶が無い主人公と同じような目線で読み進めることができます。
またセーブやロードやコンフィグにもちょっとしたエッセンスがあるのが好きです。
ゲームタイトルにある通り、出ようと思えばそのまま出られます。つまりその状態で出ても良いって作者様が言ってるってことですから(?)、ED全部回収したいなって思ってる人はまず試してみたくなるんじゃないかなと。といいつつ私は最後に回収したんですけども。
EDは4種です。・・・辛い過去は変えられないですが、過去の記憶と出来事とどう向き合っていくかの選択は今を生きる側に与えられた自由だと私自身は思っているので、ED1の終わり方もED4の終わり方もそれはそれで良いのかもなと。

暗い世界の中、自分の光で輝き続けた主人公ともう1人の軌跡の物語です

長編(1時間~)


『脱出サスペンスゲーム エリア33』
見えないルートの全貌を試行錯誤するADV

あなたは気がつくと見知らぬ密室に閉じ込められていた。
誰と協力し、誰と対立するのか? 選択はあなた次第。
果たして無事に脱出し、全ての謎を解き明かすことができるか?

(作品掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/8654より引用)

■作者 へのへのもへじ様
■プレイ時間:5分~1時間
■ゲームの概要
・脱出サスペンスアドベンチャーゲーム
・ED数 全33種(TRUE END:1, SECRET END:1)
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
気が付くと見知らぬ部屋にいた、どうする?
「扉」「照明」「ベッド」「ひびの入った壁」

感想
33個もEDがあるなんてすごいゲームだなあという極めて単純な気持ちで始めたゲームです。

作者様の意向に反するような形になりそうですが、
大半の方には問題ない程度の」驚かせ演出と血の描写が1部あるので、それらを全力で避けたい苦手な方はプレイ前にご確認を。(自分が異常なほどビビりなだけなので意見としては全く参考にならないのですが一応)正直に言うと普通にビビりました。グロではないですが、ホラーゲームにある感じのびっくり演出です。そういうノリのも展開も1部あるよってことで。

ゲームのシステムについて
登場人物たちとのやりとり・所持した持ち物・前の段階にとった選択でルートが変わっていくタイプの探索ゲームです。謎解きよりも選択肢でルート分岐するADV色が強いゲームですね。キャラとの関係値などもこちらの選択肢で変わっていきます。
何十週も試行錯誤してフラグを理解するスタイルのゲームなので、そういう繋がりを模索するのが大好きなひとは特にハマるんじゃないかなと。
選択肢が1部隠されていたり、選択に制限時間があったり・・とただYES/NOを選ぶだけではないうえに、似たような選択肢でもわりと分岐につながる条件が細かく含まれていたりするので、置かれている今の状況や行動する順番など色んなパターンの中で別ルートを探す時間が多いです。
分岐幅に対してセーブデータの数が圧倒的に少ないため、プレイするときは別途に行動メモなど取った方が特定地点まで振り返りやすいかと。

私は2周目くらいでTRUEへのダイレクトヒント(多分)を偶然もらってしまった?のもあってTRUEまでわりととんとん程度の時間で行けましたが、人によってはほぼ自力で見つけないとなのでTRUE探すのも大変かもしれないですね。全ED制覇も同様。結果としては同じ脱出でも道中の経緯によっては差分が多かったりもするので。
シークレットEDもあるそうですが、実はそっちの回収はしてません・・・。

なんか同じ展開とEDにしかならんなーって時は、
・隠れている選択肢を探したり(見つけるコツはゲーム内ヒントがあります)
・あえて何回も同じ選択肢を選んでみたり、テキストに注目してみたり
・いっそのことスタートからやり直したり
などすると良いかもしれません。次の場面に進める手段が1種だけとは限りません、とだけ。

シナリオについてはまっさらではじめてほしいのでここでは触れないですが、ふざけた選択肢やあえて悪い印象になることをした時もキャラの反応が変わって後の展開分岐に関わってくるので一見ハズレっぽい選択肢にも選ぶ意味があったりもします。真面目なプレイ以外のときに狙ってみたりするのも楽しいですよ。

長時間やりこめるボリューム感満載な探索ADVがやりたい方におすすめです。


『ブラスチックン』
 環境問題と謎解きを一緒に考えられる探索脱出ゲーム

【脱出×環境問題】
★プラスチックゴミ問題をテーマとしたシリアスゲーム

SDGs目標
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう

※学習要素の強いゲームです。
娯楽のみをお求めの方はご注意ください。
学校のデジタルゲーム教材として使って頂けると嬉しいかも‥‥‥。

コンビニから出るとそこは80年後の世界。
淀んだ空気。人通りの少ない街並み。
主人公は謎の少女と共に宝玉探しの旅に出る。
果たして、無事に元の世界に帰ることはできるのか!?

作品掲載ページhttps://novelgame.jp/games/show/9050より引用

■作者 bomi様
■プレイ時間:3~5時間
■ゲームの概要
・ジャンル:謎解き探索ゲーム
・ED数 2(TRUE1 NORMAL1)
・セーブ機能あり
・攻略ページあり


ゲームの導入:
主人公はコンビニからの帰り際に異様な光の感覚に襲われます。
視界が落ち着いたのを機に外へ出るとさっきまでの街並みの様子が少しかわっている違和感を覚えます。不思議に思いつつも自分のアパートまで戻る主人公でしたがなんと自分の部屋は全く見覚えのない相貌に・・・唯一見覚えがあったのは壁にかけていた愛用のトランペットと自分の苗字が書かれた表札だけ。
突然のことに困惑していると、部屋の奥にいた見知らぬ少女に声をかけられます。
「ねえ、あなた。外に出るときはマスクをしないと危ないよ?」
「ほら、プラスチックゴミが空気を汚染しているからさ」

感想
ゲームの説明とコンセプトから作者様のやりたい色が詰まってていいなあと思った作品です。

ゲームシステム
マップを探索→困っている問題と遭遇する→探索ついでになぞなぞを拾う→その謎を解くと問題解決の方法が見つかる→試してみる→やった!って感じの探索脱出ゲームです。そう、つまりシンプル。
謎解きの際はヒントもありますし、作者様の攻略ページもありますので詰まって進めなくなったということはおこらないかと。解答後に問題の解き方も丁寧に解説してくれるので、仮に自力で解けなくても「なんでこれが答えなのかわからない」と消化不良になることは少ないと思われます。
中盤あたりから自分でアナログのメモに書き映してみたほうがやりやすい謎解きがいくつか出てくるようになるので、プレイの際は手元に筆記用具など用意することをお勧めします
問題の難易度は理不尽でもないし、事前に特定分野の知識がないと解けないみたいなものはない(1か所とある分野にちなんだ問題はありますが、探索範囲内にしっかりとしたヒントがありますのでそこを見れば誰でもいける)ので、難しい分類には当たらないのではないかなあと個人的に判断してます。

シナリオについて
"環境問題について学ぶ"ときくと、「堅苦しい説明」とか「○○を辞めろ!と一方的に主張を押し付けてくる」・・みたいなネガティブ寄りのイメージをお持ちの方も中にはいるかもですが、このゲームはそういう感じではありません。世界観もメインのシナリオも環境問題がテーマにはなっていますが、ただ単に「未来はこうなるんだぞ」と不安を煽るように言われるだけではなく、2020年代を生きている今の私たちの「現状」として知っておかなくてはいけない実際のデータと環境問題を語るうえで欠かせない姿勢のお話が多いです。故に、実際に目の当たりにしないかもしれない事象を長々と言われるよりも具体的な理解がしやすいのではないかと思います。

作中にあった「ゴミ問題があるのは誰もが知っている。でもその中身をしっかり理解できている人は少ない」という言葉は、今の私自身にも当てはまることなので気づかされることも多かったです。
今から80年後の未来では海水浴も山へのハイキングも街への外出も、今の私たちの価値観とは違うものになっているかもしれないという視点は忘れてはいけないよなと思いました。人が立ち入らない・誰も目にすることがない場所にこそ不法に捨てられたゴミがずっとあふれているのは本当にその通りでして。(私の故郷もその問題が起きて手を焼いてます)

自分ひとりで何とかなる問題じゃないから何もしない、というスタンスでもそれも考え方の自由なので私は否定することはしませんが、それでも「現状を知らないまま何もしない」のと「知ったうえで何もしない」のでは、個々人が未来に与える影響も少し異なってくるのではないかなと思います。このゲームでは知ることの大切さを学ぶことができましたね。

謎解きをしながら現状の環境問題についても学べる、フリーゲームとしては少し珍しいタイプの探索ゲーに触れたい方は是非


最後に

今回はノベコレ内にある「脱出/探索ゲー」の紹介でした。
まとめていて気が付いたことが一つありまして。
一口に脱出ゲーム・探索ゲームといっても探索しながらシナリオを読み進めていくタイプのゲームから謎解きを楽しむゲームまでノベコレ内には色々な脱出があるんだなと感じております。
私自身脱出ゲームときくとスマホアプリとして配信されているような「○○からの脱出」みたいな閉鎖空間での謎解き9割シナリオほぼ無しゲーのイメージでした。ですが今回こうやって集めてみると作者様によって色んな形の脱出ゲームがあって楽しかったです。
各ゲームの製作者様楽しいゲームをありがとうございました。

まだまだ紹介できなかった脱出ゲームもたくさんありまして・・・次の機会に紹介したいと思っています。次にやるとしたら「謎解きメイン系」と「シナリオ追従系」みたいにより細分化してみても面白いでしょうかね?

ティラノゲームフェス2024開会後はフェス参加作メインになるのですが、その前までにもう1つプレイ記録を公開出来たらいいなあと思っています。

ここまで見ていただきありがとうございました。

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