遊んだフリーゲームの記録18:TGF2024①:テーマ「クリエイト」な作品
自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。
ティラノゲームフェス2024が始まりました。ということで今年もフェス参加作をメインにまとめていきたいと思います。
「楽しい」だけでは決してないが、それでも「辛い」ことだけでもない、
そんなクリエイト精神に触れた作品を7つご紹介します。
自分は何も創作なんて呼べる事なにもしてないから、自分向けの作品じゃないな・・・って感じた方、大丈夫です。作中のキャラとか台詞を見ていると「その気持ちわかるかも」って思うこともたくさんあるのではと。
※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください
※今回掲載したゲームの作者様へ
この記事内容への訂正・削除等何か要望がありましたら
お手数ですが
・この記事のコメント欄 か
・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
(Xでよければ @nonossanoです)
『よーい、』
立ち止まっている自分に偶然舞い降りる「何気ない日常」を描いた短編
■作者 miyuki様
■プレイ時間:30分
■ゲームの概要
・ジャンル:ADVノベル
・ED数:2
ゲームの導入:
専門学校時代の後輩からRINEが届く・・・
「ご無沙汰しております。
相談したいことがあるのですが、
もし可能であれば明日会えませんか?」
後輩の名は結城。あなたはすでに卒業している上にこの結城とはほとんどかかわりが無かったが・・・。
あなたはどうする? 「行ってみる」/「家で過ごす」
感想
モノクロチックのゲーム画面とノベコレの作品の中では少し見かけない?ような気がする「映画監督を目指す主人公」という設定が気になってた作品です。実は結構前にプレイしていたり。
このゲームで私が好きな要素は「シンプルなリアルさ」です。
作中で何か所か選択肢を選ぶ場面がありますが、そのどちらを選らんでも本当にシンプル。
「しない」の選択肢を選んでもいいし、その時のもやもや感・断る後ろめたさ・面倒だなって感じる心境、それらが表現されているのも素朴なリアルっぽくていいです。
もちろん「する」を選べば何か出会いがある・・とゲームのメタ的に考えてしまいますが、その先にあるのは単なるポジティブ会話だけとは限らなくて・・と、小さなことで揺れ動く主人公の内面が見えて楽しい作品です。
ゲームの世界だから劇的感動物語にしよう、ぶっ飛んだ設定展開を入れようではなく、本当に「何もないとある日常のようなリアルさ」。
今日の日本のどこかで主人公たち登場人物らのような1日を過ごした人もいたかもしれないと思えるほど。
それによってプレイヤー自身が主人公の心境に自分自身の姿を重ねやすく、より共感できるようになってるのだなと感じました。
作中のシナリオについて触れると、
映画監督になりたいという夢はまだある主人公、しかし、撮影した自分の作品の編集作業が進まず止まっています。進まない理由は・・ここでは秘密。
本編内にあった「自分の想像を形にするためにたくさんの人を巻き込む恐ろしさ」という文面はまさに一人で作っていたらそこまで生まれない不安だよなと。
映画って監督と脚本と演者だけじゃなくて小道具とか音響とか演出とかそのほか大勢のスタッフの力によって成り立っているのでしょうから。たとえ少人数規模であっても1分のシーンを撮るために事前準備等含め何時間も費やす、という代物なのですものね。
それ故に、完成できずお蔵になるもしくは結果が出なかったことへのプレッシャーも、監督側の懐事情も撮影現場のごたごたも、公開できる場所の確保も全部大変なんだろうなってこのゲームでより触れることができました。恥ずかしながら、私自身は普段映画は全く見ないので、余計に。
編集は行き詰ってるけど主人公自身は映画に対する関心そのものがなくなったわけではない、というのがまたリアルですね。
そして、予期せず来訪する「一番知られたくない人」からの段ボール。・・・すごく良かったです。
「やらなきゃいけない」義務感にまとわりつかれてるなって感じる人の味方になってくれるゲームです。
『「駄目人間。2―落選編―」』
"選ばれない"気持ちを希望と絶望でストレートに表現した短編
■作者 龍海人様
■プレイ時間:3分
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・ED数:3
ゲームの導入:
落ちる。 落ち続ける。
短期間集中で創った作品も、年単位で創った長編も・・・
感想
何かしら自分の作品として世の中に見せたことがある経験がある方なら、このゲームに出てくる選択肢のどれかにすっと手が伸びるかと。
そもそも誰にだって自分が作ったものを他人に「評価」されたことがあるでしょう。例えば小学生の時の絵・習字・宿題の作文そのほかいろいろ。
自分では一生懸命やったのに選ばれなくてガッカリした、見てほしかったところに誰も気が付いてくれなかった
もしくは他人のを見て自分が選ばれるわけがないと察してやる気がおきなかった・・そんな記憶を積み重ねてきた人が多いからこそ、「創作」という行為から心が離れていくのではないかと。
そんな、「選ばれない」絶望の想いがとてもクリアに表現されています。最初の選択肢の1つ「慣れきってしまった…。」には、初めて現実を知って挫折を経験したというショックなどでは到底敵わない、長い時間培われ明瞭に映された「足元に広がる地の底」を知ってる者でしか味わえない感覚が詰まっているのではないかなと。私もこっちの気持ちに近い部分多いですから。創作に限らず。
しかし、それだけではないのがこのゲームの魅力かなと思っています。
落ちるという事実に「否定」と「不安」を選ぶこともできます。
希望的で前向きとされる方向の道でも、単に「お前に雑念があるせいだ。黙って精進していればいい」という仏様からのありがたいお言葉ではなく製作者としての素直な感情と欲求が有り余っている、その勢いが好きです。
不安をぶつけたときも、創作物そのものだけではなくそれを産みだす自分の身のことも振り返って大事にしてという作者様の優しさも好きですね。
自分が作ったものを大切に思う気持ちは誰にだって大なり小なりあります。それは他者から見たとき視界に入ってすぐ記憶から消えるような単なるデータ媒体であっても、作った人間にとっては「自分の作品」です。自分のオリジナルであれば尚のこと。
この作品に触れて、いつか私自身も「自分なりの答え」にたどり着くときがくればいいなと感じました。
誰かが枠組みで線引きしてくれるから、ではなく自分自身が己の創作と死ぬまで"自分なりの形"で付き合っていけるように、と。
創作の「辛い」部分と正面から向き合える、多くの人に刺さる短編です。
『らぶりーすももちゃん』
"すももちゃん”の可愛さに耐えて作業を行う短編
■作者 いきるけしこ様
■プレイ時間:15分 ※私個人のお話:トータル10分ほどでした
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルADVゲーム
・ED数:2
・バッジ機能あり
ゲームの導入:
二次創作で同人活動をしている私はいま、入稿締め切りが迫る中で作業をしている。
「やった完成した。これを送信してあとは向こうからのメールを待つだけ」
「にゃーん」
入稿にギリギリ間に合ってほっとしている自分の横には愛猫のすももちゃん。可愛い可愛いすももちゃんをなでなでして癒されていると電話が・・・
「印刷担当です。送られてきた原稿に不備がありまして大変申し訳ないのですが本日の24時までに再度データをアップロードしていただけないでしょうか」
え・・・あと3時間しかない!!
感想
私がフェスの説明note用のスクショを用意していたとき、自分の中で「一番左上に表示されたゲームをプレイしよう」と勝手に決めてまして。
そしてそのタイミングのスクショに映ったのがこちらの作品です。672の中の1で巡り会えた運命のゲームです。すももちゃんかわいいね。
ゲームの内容は、すももちゃんと遊ぶか作業を続けるかの2択をするというものです。選択肢式なのでどなたでもEDまで行けるような作りになっています。
プレイ中は「そうそう、こういうタイムリミットが決められてる事項での予期せぬ修正作業ってめちゃくちゃ焦るんだよなあ」って主人公の焦る気持ちに同情していました。
いや、「基本注意事項を最初から全部抑えたうえで、計画的に進めていけばいいだけでしょ」って言える人もいるのはわかります。でもなかなか自分の予想通りとんとん拍子とはいかないものなんですよね。
このお話は印刷物関連ですが、ゲーム作者さんもイベントに参加する際に配布するとかでお世話になってる方もいるのではないかと。印刷の依頼とか大変だったりするのでしょうね。
相手先のあることなので自分の所作で向こうを振り回すことになる申し訳なさ、加えて出来なくて困るのは結局自分自身なのでやるしかなくて・・・
って焦る飼い主の気持ちを、画面いっぱい縦横無尽に暴れまわり誘惑するすももちゃんが可愛い…。かわいいけどどいてくれ、今だけは許してお願いって飼い主の葛藤の様子がテキストになっていて楽しいほのぼのコメディ作品です。
私個人としてはどっちのEDも幸せなんじゃないかなって感じました。
猫ちゃんがPCやタブレットの前に鎮座して使えない・・・ってお話は猫飼っている方ならわりとあるあるな話らしいですね。SNSでそういう画像が投稿されているのをよく見ます。
「邪魔だからどいて」って言っても向こうは猫だからわからないし、
「今だけは来ちゃダメ、ごめんね」って離しても、飼い主に構ってほしい猫にはそんな事情関係ないから余計に騒ぐんだろうなって・・・。
私は猫を飼ったことがないのでなんとなくなイメージ。
スペシャルサンクスってことは・・このすももちゃんのモデル猫ちゃんがいるのでしょうね。こんなことしてくれる猫ちゃんとか、可愛いですね。いや、切羽詰まってるとさすがにちょっと勘弁して~って思うものなのでしょうか。
でもパートナーとして横についててくれて、作業終わったー!!って報告したくなる存在がいるとなると、黙々とやった後の癒しになるのでしょう。そういうのっていいですねえ。
ゲームでも猫ちゃんに邪魔されたい人にぴったりのほのぼの猫ちゃんゲーです!
『画力よ上がれ!』
絵を描くことの基礎から振り返る探索ゲーム
■作者 f. Phantoms:明田ミオ様
■プレイ時間:3分~
■ゲームの概要
・ジャンル:探索ノベルゲーム
・ED数:1
・バッジ機能あり
ゲームの導入:
諸星「ああ、絵が描けない、なんで俺はこんな酷い絵で同人誌なんか描いているんだ。こんな俺に本を出すなんて資格あるのか?」
梅井「もうそんなこと言うなって。お前絵が描けるのにそんな卑屈なこと言ってちゃバチが当たるぜ?」
諸星「バチなんかあたらないよ」
翌朝・・・
諸星「な・・なんだこのぺらぺらは!!!」
こんなんじゃ原稿が進められない、締め切りに間に合わない
感想
フェス参加作を一覧で眺めていた時、良いタイトルだなと注目した作品です。ゲームの説明文も画力を取り戻すってこと?どういう意味なんだろうと。
ゲームの内容は、「画力」を失った諸星が周囲を捜索して「画力」を取り戻すためのヒントを得るというクリック探索系ゲームです。
マウスでクリックすると、いろんな物から「絵を描く方法」についてのコツを得ることができ画力が少しずつ溜まります。
画力ゲージがある程度溜まると、ぺらっぺらだった絵が少しずつ・・・?
となって行くので視覚的にも成長が見える感じで進めるのが楽しかったです。
画力・・・絵を描く人間ならだれもが気になるというか、絵を描く人間には必須みたいに言われる概念ですね。
でも実際に画力って言われても、何をどう描けることか説明してと聞かれるとちょっと困ってしまうような・・・。
そんな画力という絵のパワーの源となる要素をこのゲームで1つずつ振りかえるという作品となっています。
「これを食べればすぐ絵が上手になるよ」みたいな便利な方法はなくて、
でも
同じくらいの期間練習すればみんなが同じくらい上達するよってものでもなくて、
やっぱり「■■しながら、いろんな物・事を■■し、■み■ねる」ことが経験値となる第一歩なのでしょうね。
このゲームを一通りプレイすれば■に入る文字がなんとなくわかるかもしれません。わからなかったらそれは私のせいなのでごめんなさいね。
私はドットでゲームを作っていますが、ガチな話としてドット絵しかできないのです。アナログでもデジタルでも絵はからっきしです。本気で描いたら諸星の言うぺらっぺら状態のアレの方がうまいなって言われるくらい。
なのでこのゲームで最初のダイアログの文面を見たときは本当にその通りでして、本気で「そもそも線引けない」んですよ。
だからまずは図を捉える練習って本当にそれなんです。
ドット絵は4方のマス目という縛りから抜け出せないので、普段デジタル絵のとは少し勝手が違う部分もありますが、それでも普通絵を描くことで通ずることが多いので大変勉強になりました。
特に、今絵を描いていて「何かもう1つ上へ」と感じている方に触れてほしい作品です。
今の自分自身が見落としている「画力」が見つかるかもしれません。
『博士と絵描きのロボット』
お絵かきを知る優しい短編ノベルゲーム
■作者 サークル:劇団はしりどころ様
■プレイ時間:3分
■ゲームの概要
・ジャンル:サウンドノベル
・ED数 :1
ゲームの導入:
絵描きの街にやってきた博士とロボット。
二人はこの街のアトリエにある色んな絵を見て回ります。
博士は”とある目的”のためにこの街までやってきたのですが、
・・・果たして博士の目論見はうまくいくのでしょうか
感想
サンプル画のタッチがわたしが滅茶苦茶好きな感じだったので、気になって仕方なかった作品です。こういう絵を描ける人間になりたかったなと。
ゲーム内容としては一本道の短編ノベルゲームなので3分くらいでサクッと楽しめます。絵本タッチの世界観がとっても可愛くて絵を見ているだけでも和みます。
シナリオについては
・・・ゲームの説明文から何かを感じた方がいるかもしれませんね。
でもこれは「優しいゲーム」です、大丈夫。悲しい想いをするだけの人間は生まれません。
1つ前の「画力よ上がれ!」でも記した通り、私は「絵」なるものが描けない人間です。なのでこの博士の目的について全く理解できないというものではなかった、というのが私の正直な気持ちです。
他者からの目、そして自分自身でも「気づいて」しまうときがいつか来てしまう・・、もしそんなとき、自分の願いを叶えてくれるロボットを作ることができたならって誰もが思うのでしょうね。
しかし、だからこそ"必要な物がある"ことをこのゲームが語ってくれます。
アトリエの作品を見ているときの博士の各作品への感想が、後半の流れに活かされていくシナリオの作り方がすごく好きでした。
博士がロボットを使ってやりたかったことは・・・というラストの展開が良かったです。
今の時代だからこそ生まれたであろうこのすばらしい作品に「今」触れていただきたい。そんな作品です。
『クリエイターズ・デスゲーム』
才能あふれる者が浴びる光の裏側を見せる長編ADV
■作者 茶碗蒸し様
■プレイ時間:4~5時間ほど
■ゲームの概要
・ジャンル:ADVゲーム
・ED数:4
ゲームの導入:
8年前に動画投稿サイトに投稿されたとある楽曲「終末オーバードーズ」は、その伝説的な人気を受け、オーバードーズシリーズとしてマルチメディア展開化され一大コンテンツとなった。その際、携わった各種人気クリエイターをまとめ、指揮していたのは、【雨丸】という作曲家兼プロデューサーだった。
その【雨丸】が、8年ぶりに新規プロジェクトとして「断罪ノ炎プロジェクト」を立ち上げるのだという。
プロジェクト参加クリエイターとして招待されたスズカは他クリエイターらとの「顔合わせ」のためとある場所に向かう。
イラストレーターのmei
歌い手の綾斗
舞台脚本家の瀬川由良
作曲家のリツキユウ
小説家の春水
そして個人ゲーム制作者のスズヤ
・・お互いを知らない彼らは挨拶をすることに。
感想
「クリエイター」と「デスゲーム」
しかも暴露の内容は「クリエイター人生が終わるもの」というちょっと露骨に本人のプライドをピンポイントに攻撃するという設定が良いですね。良くないですけども。
ゲームの構成としては証拠を集める「探索DAY」と翌日の「断罪放送」の2パートあります。
探索DAY
部屋を探索して各クリエイターの疑惑を暴くための証拠品を集めるターンです。探せる場所はアイコンが付いているので探しやすいかと。
一部謎解き要素もありますが、ヒントが用意されているうえに難易度もそこまで難しくないので誰でも攻略できるかと。
特定箇所を除いて、すべての証拠品を集めるまで探索を続ける形式なので見落として進行不能にってことは起きません。
断罪放送
探索DAYの翌日に行われる暴露ショー。当日の放送直前に暴露ターゲットが告知され、ターゲットの疑惑を証拠品で突き詰めていきます。
ターゲットの疑惑を有罪にできたら、ネットに暴露されるのはターゲットのスキャンダルのみ。
疑惑を有罪にできなければ暴露ターゲット以外の全員のスキャンダルがネットに暴露され、またターゲットだけが脱出できる。というもの
作者様のコメントにある通り心理戦・推理要素は少ないです。
シナリオに関して
テーマがクリエイターというだけあって、創作者として現実で活躍している人達の「よく言われるやつ」に溢れてて嫌なリアリティがあるなと感じました。
作中でのクリエイター6人の台詞の中だけではなく、暴露されたときのネットの反応も、クリエイター関連の炎上があるたび毎回誰かが唱える言葉だったりするなって思ってました。
これをプレイした方々の中にも、このゲームに出てきたような言葉を対クリエイターに、対ファンに向けたことがあるかもと少し自身の呟きを思い返す機会になった方もいるのではないでしょうか。
各クリエイターそれぞれが自分の「クリエイト理念」を語ったりしている姿は本当に良いんです。それぞれの創作への価値観が考え方が人によっては共感しやすいものであったり、自分の創作を肯定されているような気持になるものだったりで、勇気づけられたりした方もいるかもしれませんね。
でも
これ デスゲーム ってついているんですよね。そうデスゲーム。
なので、ゲームに負けた側へのお仕置きは重いです。血や暴力の描写も1部あります。
そしてなにより断罪放送の度に問われるquestionは、我々プレイヤーが考えさせられることも多いのではないでしょうか。
ただただターゲットのスキャンダルを探すという同じ目的だけで進むシナリオではなく、いろんなアプローチ方法があって楽しかったです。
EDは4種あります。基本的にテキストを読み進める時間が多く、さらにどこが分岐点かわかりやすい作りになっているのですぐ全部回収できるかと。
クリエイターからの棘のある言葉も
クリエイターに対しての棘のある言葉も、
どっちの闇も楽しめるゲームとなっています。
彼らクリエイターの心の闇を知りたい方におススメ?なゲームです
『うたたねデバッカー!』
とりあえず、まずはプレイするのが良い。
■作者 冬至様
■プレイ時間:本編30分 +おまけで1時間ほど?
■ゲームの概要
・ジャンル:ノベルゲーム
・バッジ機能あり
ゲームの導入:
とにかく作品のURLに飛んで「ブラウザでプレイ」か「PC版をDL」押しましょ。ここから下を読むのはその後で良いです。
感想
説明欄に「細かいこと気にしない人は概要欄を読まずに進めて」って書いてあるのでそのまま行きました。
ここで中身に触れると知りたくない人まで知っちゃうので、作品の概要知りたい方は作品ページの「もっと読む」を開いて確認してください。終わり。
でも見ないでまず1周プレイした方が多分楽しい。初見だと本編1周大体30分ほどだと思うので概要欄の詳細見るのはそれからでも遅くないかと。
そして、本編1周だけして終わり・・だとちょっと勿体ない。フーセンガムを5回噛んだだけで捨てちゃうくらい勿体ない。それくらい「遊び心が詰まってる」作品です。
いや、これじゃ作品の感想じゃないじゃんってなると思うのですが、ここでは作品のDL先の紹介だけってことでご容赦ください。
少し触れるとしたら、
デバッグってタイトルにあるとゲーム作りに触ったことない人では無理かも・・となるかもしれませんが、ゲーム作り知らなくても本編を進めるうえでまったく問題なく進行できるつくりになってると思うのでご安心ください。経験者だとあーわかるって思う人もいる、くらい。
オマケ部分が特に良いです。私自身は基本1人でゲーム作ってるのでこういう話が聞けたらいいよなあって思うことばかりでして。
可愛いほのぼの世界で彩られた「作る側のお話」をしたい方にお勧め。
最後に
今回は「創作や創造というものに焦点を宛てた」って感じのゲーム
の紹介でした。
最後になりましたが、各ゲームの製作者様楽しいゲームをありがとうございました。
現代はSNSやツールの開発によって誰もが「創作」なるものに触れやすい時代となりました。
一般的には創作=絵/文字を書くってイメージが強そうですが、世の中の創作の世界はもっともっと広く、そして至る所に散りばめられています。
プラモを作ったり・写真を撮ったり・音楽を奏でたり、お料理作ってみたり
何ならこんな風にnoteとして書き残すことだって立派な創作にもなりえるわけですね。
だからこそ今、「創作」で苦しい思いをしたり、心砕けて嘆いたりする方も大勢います。有名無名うまい下手に関わらず、誰もが創作の大変さを語ります。でもそんな中で、誰かの創作に「救われたり」また自分の知らないうちに誰かを「救っていたり」が起きる時もある。
それがこの創作の世界の面白い部分でもあるのでしょうね。
みなさんもこのティラノゲームフェスをきっかけに沢山の「創作の世界」に触れて楽しんでいただければなと思っています。
ここまで見ていただきありがとうございました。
次は「その世界観良いね」ってテーマでやろうと思います。謎です