![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/110478795/rectangle_large_type_2_c863a0d06bfd2bc18c5bb72d5119ee47.jpeg?width=1200)
ファーストローズ、ひより
初めて育てたバラは、ひよりでした。
純白、象牙色、白磁と優美な白色に、淡いさくらのような桃色が美しい和ばら。耐病性は最弱の名を冠しても、最愛の品種。
![](https://assets.st-note.com/img/1688999941435-7o6WMpLLwf.jpg?width=1200)
國枝啓司氏の孫のために作出。優しく暖かな日和の中で、
感じる幸せを表現したいと命名(公式サイトより)
春と秋で、健やかな美しさから憂いを帯びた哀愁、凛とした静謐さなど、さまざまな姿を見せてくれる。芳醇な香りと花持ちの良さが素晴らしい。やわらかな心持ちで、そっと人生に寄り添ってくれる……、そんな素晴らしい和ばら。
![](https://assets.st-note.com/img/1688999971877-TDlzdh3jL6.jpg?width=1200)
咲きたがりというか、春は次々と花を咲かせます。そして5月も終わろうかというころ、咲き疲れたとでも言うように葉を落とします。ええ、それはもう全部落とします。
前述したように、うどんこ病と黒星病に対して最弱と思います。消毒を止めるとあっという間に侵食されて、はげちゃびんになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689000070655-z4fRO5QXDE.jpg?width=1200)
ベラボンなどのマルチングも必須です。なぜなら葉が落ちると完全に成長を停止し、回復に時間がかかります。それはベーサルシュートの発生も阻害されることを意味しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1689000172627-MOdZ70lu6M.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1689000173527-IhI1WA5cKI.jpg?width=1200)
今年はいくつものひよりの鉢で、ベーサルシュートを認めました。「やったー!」と思っていたのも束の間、あまりに勢いが良く、反動で他の枝が萎れる始末。一進一退。
ひとりで……!
ひとりで生きるんだ……!
と言いたくなるくらい手のかかる品種です。
若い苗は軽めの剪定、花柄摘みくらいにとどめ、葉をたくさん残すようにすると、翌年の成長が早いように感じました。
最悪な品種と思いましたか?
僕は鉢で6苗と地植えに5苗を育ててます(多い)。それはなぜか?
![](https://assets.st-note.com/img/1689000775643-9GXr0hujwA.jpg?width=1200)
この素晴らしい花を見たら、ね……。中大輪のロゼット咲き。香りも濃厚なミルラで、素晴らしい花容です。色味は気温によって白〜さくら色に変化しますが、その移ろいも美しいです。
最貧弱でいつも病気になって項垂れて、手がかかって仕方ない、世界で1番美しいと声を大にして伝えたい品種です。
![](https://assets.st-note.com/img/1689000132117-iMn3qo5F9S.jpg?width=1200)
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます!
ひよりを可愛いと思ってくださった方、気になってくださった方、もし良ければフォローやいいねをくださると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!