音読 『感受体のおどり』 第12番
第12番を音読します。
第12番: おどり・中期から後期(日乗・月白・朝荒・昼植・退照児)
師匠の月白に関することへの、尽きることのない「知りたさ」。いくつもの理由を数えたてて、首都のけいこ場へ通うことで飛び込む「群神」たちの世界。
急死したという、おどりの創流者の名は「日乗」です。はじめは、「祈り」と同じアクセントで「ひ」を低く、「のり」を高く読んでいたのですが、後に出てくる、日乗と同じく格が上の人たちの名が「火守木」「水馴木」で、もしもこれらの名前も一音目を低く、あとは高く読むと、いわゆる最近の「平板化した発音」になってしまうかな? と気にし始めました。
とりあえず、「ひのり」「ひもりぎ」「みなれぎ」に統一してみます。これも、黒田夏子さんが朗読されるのを聴けば、一発で解決ですがね・・。ほかにも、読みに自信がない漢字など、悩みは多いですが、音読を人に聴かせる予定はないので、いいことにしておきます。
もうひとつ、すんごく悩んで、解決しそうもないのは「十」の読み方。同じ作者の同じ作品内であっても、使うところによって読み方が変わるということはあるでしょう。ここではどうでしょう?
私は自然に読むと「じゅう」となります。でも「とお」派の方もいるでしょう。私も、「とお」の方がいいのかもとも思ったり。
この後にも何度か出てくるので、そのたびに悩みます。