マガジンのカバー画像

少しずつ音読『感受体のおどり』第1番〜第36番

35
黒田夏子・著『感受体のおどり』(文藝春秋)を開くのは三度目。人に聞かせるような朗読は能力的・技術的に無理ですが、声に出して読みたい。そういうわけで、勝手に個人的に音読して録音して…
運営しているクリエイター

2024年11月の記事一覧

音読 『感受体のおどり』 第15番

 第15番を音読します。 第15番: 風景(獣)  ごく短い章。 長い小説の最後の数行、と…

ののぱりこ
2か月前

音読 『感受体のおどり』 第14番

第14番を音読します。 第14番: 物書き(走井・私)  文学の才能とまっすぐな人柄にひか…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第13番

 第13番を音読します。録音の冒頭に「無理だ、けどやらなきゃな・・」と呟きが入ってしまった…

ののぱりこ
3か月前
1

音読 『感受体のおどり』 第12番

第12番を音読します。 第12番: おどり・中期から後期(日乗・月白・朝荒・昼植・退照児)…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第11番

 第11番を音読します。 第11番: 風景(私)  上の小タイトルは、私が自分でわかりやす…

ののぱりこ
3か月前
2

音読 『感受体のおどり』 第10番

 第10番を音読します。 第10番: おどり・中期(月白・私)  積もるばかりの恋心をまぎ…

ののぱりこ
3か月前
2

音読 『感受体のおどり』 第9番

 第9番を音読します。 第9番: 物書き(青折・私)  初登場の青折と「私」との関係は、すでに終わりの予感があります。ここで「私」が呼びかけている青折は、目の前にいるその人ではなく、「あのころ」のその人だからです。    ある程度長い時間を共に生きた相手がいる方なら、こうやって「あのころ」の相手に遠く小さく呼びかけたくなった時期や、その時の腹の底にかすかに響く哀しみの残響は、身に覚えがあるかもしれません。  ・・と書くと同時に、自分自身も相手からそう思われていた可能性を思

音読 『感受体のおどり』 第8番

 第8番を音読します。 第8番: 物書き(走井)  いきなり出てきた、「生後千にちの走井…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第7番

第7番を音読します。 第7番: 物書き(私) 手さぐり  ここまでは、主人公の人生のいく…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第6番

第6番を音読します。 第6番: がっこう(同級生たち・鳥たち・私)  学校の行事で、皆と…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第5番

第5番を音読します。 第5番: おどり・初期(嵐犬・針犬・私・牛)  のんびりとした明る…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第4番

第4番を音読します。 第4番: おどり・中期(月白・熟先・渡先・曇先・私)  風変わりな名…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第3番

第3番を音読します。 第3番: おどり・中期(練緒・月白・私)  後には「私」の踊りのラ…

ののぱりこ
3か月前

音読 『感受体のおどり』 第2番

 第2番を音読します。 第2番: おどり・中期から後期(春潮・月白・私)  これから舞台に出ようとする二人の衣装の描写・・  知識がある方にはすぐに「あっ、あれだね」と、日本舞踊の演目がわかると思いますが、私は日本舞踊にも歌舞伎にもまったく縁がなくてわかりません。これかな? というのが以下の映像です。  おめでたい演目のようです。体幹がしっかりしていないと踊れないなあ。というのが感想です。  猩々(しょうじょう)というのは伝説上の怪物(あるいは聖獣)で、酒好きの、妖精