志望動機 ってどうつくるの?
面接を進めていく中で、志望動機はほぼ必ず聞かれます。
私も普段面接をする中でも聞きますし、自分が求職者として就活していた時も良く聞かれました。
答える側としては、結構難しかったりするんですよね~
恋愛で例えると告白された相手に「私のどこが好きなのよ??」と聞いているみたいなものです笑
これを面接では恥ずかしげも無く企業は聞いてきます。
ただ、、求職者の方で、こんな風に思っている人もいるんじゃないでしょうか。
本音で言うと、、、
「おススメされたから受けただけだし、志望動機ってそんなもの・・・ないよ」
「たまたま書類応募して、面接だけしてみようとおもっただけなんだけどな~」
「志望動機・・・って言われてもそんなによく知らないし、、」
「どうやって考えたらいいのか、、わからないよ」
みたいな意見も多いのでは。と感じています。
そして、その本音をそのまま言ってしまうのも失礼にあたります。
面接会「志望動機教えてください」
求職者「はい。おすすめされたから受けました!!」
これだと落ちます笑
ということで、
今回は面接の重要ポイントである
「志望動機」についてレクチャーします。
企業はなぜ「志望動機」を聞いてくるのか
なんで企業は聞いてくるのでしょうか??
多くの方が
「自分の会社に興味があるかを調べるため」
「熱量を知るため」
と、答えると思います。
正解です。
仕事をするうえで熱量大事ですし、自分の会社への興味は選考にあたりすごく大事です。
そして、もう一つの理由があります。
私の顧客の企業様が直接言っている内容では無いですが、
多くの顧客との関りの中で以下の内容を判断していると私は導きだしました。
志望動機で「ロジカルさ=仕事力」 を見ている。
私たちは仕事をしていく中で、他人とコミュニケーションをとり仕事で成果を上げていく必要があります。
ただ上司からの命令に従って仕事するのではなく、自分の考えを根拠をもって主張し他人と協力体制を築いていくことが求められます。
仕事では感覚ではなくロジカルさ(論理性)が重要となり、その資質を面接では見ているのです。
志望動機以外でもロジカルさは測れるのですが、自分の想いを根拠をもってロジカルに伝えられるか?が ダイレクトに測れるため志望動機は聞かれることが多いのです。
ちょっと難しい話をしてしまいましたね。
ここで理解してほしいのは、
面接官が志望動機を何となくきいているのではなく、
重要な意味を持って聞いている ということです。
ですので、求職者側もしっかりとした準備が必要なのです。
では、
志望動機を作成するポイントはどこにあるのでしょうか??
まずは理解しやすいNGパターンからおさえていきましょう。
志望動機NGパターン
・自分都合すぎる
特に条件面を理由にするパターンです。
例:
場所が近いから
休みが多いから
給料が良いから
残業が無いから
制度が充実してるから
→これは結婚に例えると分かりやすいですね。
「どうして僕と結婚してくれるの??」「お金持ちだから!」
これを言われた側の気持ちはどうでしょうか^^
しかし、上記のような自分都合の理由でも大丈夫な場合があります。
それは圧倒的な実績と経験・スキルをもっている場合です。
その場合は何言っても大丈夫です。
ただこの記事を見る方は就活に迷っている方が多いと思いますし、
圧倒的な実績を持つ方はわざわざ私の記事は見ないので、
見ている時点で上記のような自分都合すぎる志望動機は言わないほうが良いです。
・仕事や会社に関係ない
例えば、
社長と自分が同じ苗字だから
これは関係ないのはわかりますよね??
「苗字が一緒だから好きなの。」と告白されても響かないですよね??
他には、
面接官が良い人だったから
→実はこれいう人たまにいます。面接官でいい印象を持つこと自体は悪い事ではありません。
しかし、面接官と働かないケースもあるので注意が必要です。(人事などの場合)
以上のような仕事や会社に関係ない質問も辞めたほうがいいでしょう。
・微妙な回答
例えば、、
研修制度が充実している
→これを志望動機にする人も多いと思います。
ただ注意が必要な回答でもあります。
研修制度が充実しているから=受け身(教えてもらって当然) と思われる可能性があります。
将来起業したい。そのステップアップとして。
→会社としてはなるべく長く働ける人を採用していきたい、と考えています。そのため退職前提の入社は敬遠される傾向にはあります。
しかし、中には「将来社長になりたいと思っている人を採用したい」という企業も中にはあります。
その場合はOKです。
求人票などに記載があるのでチェックしておきましょう。
NGや微妙なポイントも多いですよね!
ここからはさらに段階を追って志望動機作成のポイントをお伝えしていきますね。
志望動機ポイント レベル①
ファーストステップとして以下の観点が考えやすいです。
1,理念に沿った志望動機
2,仕事内容に沿った志望動機
3,自分のポジティブな未来に沿った志望動機
以下、解説します。
・理念に沿った志望動機
一番作りやすいです。企業のホームページや求人票にほぼ必ず「企業理念」が記載してあります。
「企業理念に対して共感した」
や
「企業理念を見て、自分の大切にしている価値観と重なった」
と伝え、 その理由 や エピソード を伝えるだけで立派な志望動機になります。
特にホームページで理念を強調している企業や社会貢献性が強い企業は理念に共感している方を
求めているので有効です。
・商品・仕事内容に沿った志望動機
これが一番スタンダードな志望動機の作り方だと思います。
商品に感じた魅力、仕事内容に感じた魅力+その理由、もしくはエピソードを伝えるといった流れです。
・自分のポジティブな未来に沿った志望動機
自分の将来像を照らし合わせた志望動機を考えます。
例えば、
若いうちからマネジメントを経験したいので志望しました。御社では20代でも課長職になる方がいて~
自分は営業職として○○を極めていきたいです。御社では~
私はたくさんの経験をして成長していきたいと考え志望しました。御社では~
というように、自分のポジティブな将来像と照らし合わせ、その会社で実現できそう。ということを伝えます。
追記としてその将来像を思い描くようになった その理由、エピソードを伝えることが重要になります。
未来に沿った志望動機を考える際の注意点は、
将来社長になりたい!というような辞める前提の想い や
自分は将来世界一周旅行に行きたい など プライベートすぎる将来像は避けたほうが無難です。
以上の3つの観点が基本的な作成方法になります。
全部の共通点として、理由+エピソードで根拠づけることがポイントです。
ただ、上記のやり方も万能ではありません。
例えば、
2,仕事内容に沿った志望動機
→営業職としてやっていきたい想いがある。なので御社を志望しました。理由は~
と言われた面接官はどう思うでしょうか???
「営業職やりたい理由はわかりました。じゃあ営業だったらなんでもいいの??うちである必要ある?」
3,自分のポジティブな未来に沿った志望動機
→私はたくさんの経験をして成長していきたい、御社では~
と言われた面接官はどう思うでしょうか???
「成長したい意欲はいいですね。ただうちの会社以外でも成長はできるよね?」
というように、
「なんでうちの会社なの??」
と思います。
特徴的な商品や仕事内容の企業の場合は、商品や仕事内容の志望動機だけで納得することもあります。
しかし、企業というものは競合がいて、「なんでいろんな会社がある中でわざわざうちなの?」 と思うわけです。
仮に セブンイレブンに入社したい人がいたとしたら、面接官はなんでファミリーマートでもローソンでもなく
セブンイレブンなの?? と思います。
ここから次のステップです。
レベルが上がります。
志望動機ポイント レベル②
レベル①で考えた理由に加えて
その会社ならではの特徴・魅力・つよみ=他社との違い
を伝える。
冒頭の告白で例えてみましょう。
面接で「営業やりたい」「成長したい」という志望動機は、
恋愛で言うと
「私のどこが好きなの??」
「君は服を着ているから好き」「日本語話せるから好き」 (極論)
に近いのです。
言われたほうが、たぶん響かないですよね。
「誰でもいいじゃん・・・」
って思うと思います。
どのように告白すると心を震えさせることができるでしょうか??
それは <その人ならではのこと> です。
すなわち <他の人との違い> です。
「君は服を着ているから好き」ではなく、
「君はバスケットボールの練習の時に、みんなが帰っている中 一人でひたむきに練習をしていて、その一生懸命さに心を打たれた」
(他の人との違い)
「君と行った遊園地の思い出が忘れられない。お化け屋敷に行った時に○○と声をかけてくれた優しさが・・・」
(その人とならではの思い出)
というように言った方が心を打ちます。
告白成功できるか?はその他の性格や容姿も影響するのでわかりませんが笑、
少なくとも印象に残り、心に訴えかけることはできます。
企業も一緒です。
その会社ならではの事=他社との違い を調べて伝えることが大事です。
そのため企業研究では「他社競合」も調べることが有効になります。
特に20代の未経験の若い方で「他社競合」まで調べることができたら、かなり周りと差をつけることができます。
だいたいの方がレベル①までしかやらないので。。
「その会社ならではの事」を見つけだすおすすめの方法は、
エージェントを利用している求職者の方は、
企業担当の方に「その会社ならではの事」「他社との違い」「競合情報」を聞いちゃうと早いです。
「その会社ならではの特徴・魅力・つよみ=他社との違い」にフォーカスした志望動機をつくることが
出来れば、企業は「ウチの会社のことをよく見てくれている!」と好感度はかなり上がります。
面接では
<自分が言いたいこと> ではなく <相手が言ってほしい事> を伝えることのほうが重要だったりします。
志望動機ポイント レベル③
上級編です。20代若手の就活であればレベル②で十分です。
しかし、もっと極めたい人や経験者採用の方はレベル③まで求められます。
レベル③は会社単位ではなく、業界単位で考えます。
以下のステップで考えます。
1,なぜその業界を志望するのか?
2,なぜその業界の中で、当社を志望するのか?
実は2は <志望動機ポイント レベル②> で考えたポイント=他社との違いです。
その前に「なぜその業界を志望するのか?」がきます。
業界って沢山あります。
建設・メーカー(この中にもたくさん分類があります)・人材・電力・金融・製造・IT ・・・
「なぜその業界を志望するのか?」の質問の意図としては
なぜその業界を志望するのか?=なんで他の業界ではなく、うちの業界なのか??
という意味になります。
そのため志望する業界だけでなく他の業界の知識も必要になります。
例えばよくあるのが、
「IT業界を希望するのは、これからの将来性が期待されるからです」
だけ言ったとしたら、
「建設業界も例えば土木などであれば国家予算で何兆円と入れているので確実に伸びてきますよ??じゃあ、建設業界でも良くないですか」
といくらでも反論できてしまいます。
上記の理由から、他の業界の動向もある程度知っておく必要があるのです。
「志望動機ポイント レベル③」は経験者で違う業界に行く場合に主にされる質問です。
確実に選考通過するためにはここまで考えておきましょう。
ここまでが志望動機の作成のポイントです。
まとめ
・志望動機は「自分の会社に興味があるか」「熱量」+「ロジカルさ=仕事力」を見ている
・志望動機NGポイントは 自分都合すぎる(条件面NG) 会社や仕事に関係ない内容
・微妙な回答:研修制度が充実している 将来起業したい。(OKな会社もある)
・志望動機ポイント① 理念に沿った志望動機 仕事内容に沿った志望動機 自分のポジティブな未来に沿った志望動機
・志望動機ポイント② その会社ならではの特徴・魅力・つよみ=他社との違い を伝える
・志望動機ポイント③ なぜその業界を志望するのか?=なんで他の業界ではなく、うちの業界なのか?? を伝える
・面接では<自分が言いたいこと> ではなく <相手が言ってほしい事> を伝えることのほうが重要
以上です。
志望動機は面接での重要ポイントをしめています。
しっかりと企業研究して、自分の想いを伝えていきましょう。