まだ全然何も起こらない三百六十五日
黄金の道
第4章 新年の誓い
──「雪が降ってくれてうれしいわ」とストーリー・ガールは言った。「降ってくれないと、新しい年まで古い年みたいに、薄汚れてくたびれたものみたいな気になるの。新年だって改めて考えるのは、とても厳かなものがあるじゃない? まだ全然何も起こらない三百六十五日って日々を、考えてみて」
第5章 『われら』紙創刊号
──偉人たちが届いた高みは
一跳びで得られたものではない
他のものが眠る間に
夜を徹してつらい昇りをつづけたからだ
第20章 『われら』紙抜粋集
──セシリー「だってマーウッド先生が、まちがいは二つ寄せたって正しいことにならないって、おっしゃったでしょ」
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