アーバンな私たち
共有する時間が溶けるように過ぎていく人がいる。
向こうも同じように思っていてくれることが私の感情にマルをくれるようで嬉しいではないの。
片想いでしか味わえない気持ちもあるけれども、
両想いの醍醐味は「わたしも同じ!」だ。
2歳のむすめが「おなじ!おなじいいい!!」と全身をひねって指差し確認したあとに「おなじおなじ!」と江南スタイルの様相で飛び跳ねているのは、
悪者の癖にハンスとアナの歌が素敵なラブソングに聞こえるのは、
「いっしょ!」「え?!これも!」が潜在的に私たちの心をくすぐるから。
前回の私たちは「ていねい!それていねいだよ!」という文脈を無理やり作り上げて笑っていた。
わざわざ引っ張り出してきた味噌と梅を見せ合うなどして「ていねい?」と聞き「ていねい!すっごくていねい!」と褒めてあげるのだ。
今回のそれが「アーバン!」である。
私だったら「シティーガールorボーイ」という単語を選ぶだろう。
これはこれで評判がいいので私の辞書の比較的手垢のついたところに君臨していたのだけれど、アーバンには敵わない。
なんてったってアーバンだぜ。
彼女にとって、私や私たち夫婦はなんだかアーバン。
んふふ、そうかい?
アーバンな私たちが羨ましいかね?
やや腰の位置の高いぴっちりとしたジャージー素材を着てグルーブに乗りたい気持ち。
語彙力とは単語をたくさん知っているところでなくて、
適切なところでそれを使える力だと信じている。
話が合う!の瞬間は、
同じ言葉を同じニュアンスで捉えられていることが分かるときだ。
ソウルメイトとか壮大な言葉を使うつもりはないが、
彼女から勧められればツボなんて3つくらいは買いそうだ。
それにしても前回今回の私たちのはしゃぎよう、改めて文字にすると高校生やないかい。
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