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ボトムアップ(高校生)


皆さんお疲れ様です。
今日はボトムアップと言うことについてお話ししようと思います。
知らない人に少しでもボトムアップの素晴らしさなど知っていただけると嬉しいです。
その上で自分が在籍した綾羽高校を応援していただけると嬉しいです。
長いですが是非読んでください。
よろしくお願いします。


まずボトムアップとは何か?

サッカーのことで例えます。
学ぶのに当たってまず「トップダウン」と「ボトムアップ」と言う2種類があります。
トップダウンは主にコーチのに教えてもらい指示を受け成長していき、アピールしメンバーに選ばれて試合に出場する。普通のことだ。
大体がトップダウンの元でプレーした選手だと思う。
しかし、自分は高校生の時トップダウンではなくボトムアップで3年間過ごした。どんな事をしたかと言うと、自分達で練習メニューを決め、自分達でメンバーを決めたり、ルールなども自分達で決める。簡単に言うとこんな感じです。
ボトムアップをしていく上で一人一人が考えて発信し、それを受け入れていく。
もちろん中には「自分の意見を上手く言いたくない」、「なんか言われそうで怖いなどで」何も喋らない奴もいる。そう言う人には厳しく選手が「喋れよ」なども言ったりした。
そう言う選手が喋った時凄くいい案や、チームとしてのプラスになることなどが多かった。
なのでサッカーでもそうだし、サッカー以外のことで自分の意見を人に伝えるのが苦手でも、その言葉でガラッと変わることもあるので何かあれば言うべきだと思った。
こだわる」と言う言葉がよく使われた。
一つのパス、右足に出す、左足に出す。その少しのズレを無くすために練習からではなく、オフザピッチ(サッカー以外のところ)でも凄く目を向けた。例えば掃除をしたりなど整理整頓などは良くあると思うが自分達は靴を並べるのにもこだわったりしてその少しのズレを無くすためにサッカーだけじゃあなくてオフザピッチのところを1番に大事にしていた。踵の部分なども棒を使ったりして本当に小さいことまでこだわった。
その結果パスのズレなどに繋がると教わった。

靴の向き、踵を合わせる
自転車の向き、ペダルの高さ

キャプテンの重要性

ボトムアップをやっていく上でキャプテンという存在が物凄く大事で鍵になってくる存在でもある。キャプテンの他に副キャプテン3人がいて、合計4人がリーダー的な存在で練習メニューや、試合のメンバーなどを決める。その決めたのを監督の元に持っていき「どうですか?」と聞きアドバイスをもらいメンバーを少しいじる時もあったり、そのままで行くこともあった。
もちろん試合に出場できるのは11人。
試合に出れない選手が「なんで俺出れないの?」など言うことはもちろんあることだった。
でも、3年の時には何故かそう言う事を言う奴がいなくなる。試合に出れなくても。
自分で考える力がつき、なぜ試合に出れないかを自分で考えるようになる。自分に足りないことはなんなのか?それを自分で見つけ自分で努力し成長していく。なので「なんで俺出れないの」って言ってる選手は3流の選手。2流の選手は自分で気づいて実行していく選手。1流は自分で考え行動し、なおかつ周りの意見も取り入れ自分に足りないところなどを聞いたりして成長していく選手が本当に素晴らしい選手だった。
少し話題がそれましたが、キャプテンはルールなどを破ったり、練習をしっかりやっていないと、やっていない選手に対して「しっかり練習やれよ」と言っても返ってくる言葉は誰でもわかる。「お前もやってないやん」と必ず言う。なのでリーダー的存在はそれを示すためにも凄く苦しんだ部分は多かったに違いない。
でも、そう言う選手がいるからこそサッカー選手として成長し、1人の人間としてそしてキャプテンの存在でチームも成長していく。練習ではキャプテンを中心に練習メニューを決め、試合に勝つために何が必要なのか。
パスの質?対人の強さ?フィジカル面?
などを考えて決める。
試合では、ミーティングで今日やるべき課題をみんなで案を出し、その日やることを決める。

試合のテーマ
試合前の自分達でのミーティング


これは試合の時みんなで出したその日の課題。
大きいテーマに細かく書きそれをその日意識してやる。出来ていない選手に対しては監督やコーチに怒られる前に自分達で試合の中で注意し合う。
試合中喧嘩になること、言い合いになることもよくあった。それでも、成長するためにテーマに取り組み試合で出た課題を次の練習にまた活かしていく繰り返しだった。
試合が終わった後は全員でビデオを見たりして改善したりも全て自分達で行い現状に満足せず日々成長していった。


ボトムアップでどう感じてどう成長ができたか。

まずは
自分の意見を伝える力。(コミュニケーション)
その意見を納得させるために、言うためにまずは自分が練習をしっかりやっているかなどが必要になること。実力などで言う人もいるかもしれないが自分の意見を言うからには向こうの意見もあるはず。それを聞き流すのではなく受け入れ擦り合わしていく大切さ。そこから成功に繋がること。
人の意見を受け入れるのにも謙虚さが必要になる。ベクトルを人に向けているようでは自分自身の成長にも繋がらない。全部自分のせいにするわけではなく、他の選手からズレたパスがきて自分に通らなかっても、その人のパスの質も大事かもしれないが自分のポジションはどうだったのか?
もう少し高い位置にポジションを取って欲しかったなどその人とコミュニケーションを取ることでまたそのミスがなくなりより良くなっていく。
でも最後は実力、チームの力だと思う。
滋賀県で野洲高校、草津東高校など強豪校だったが全国に行けば青森山田、市立船橋、東福岡などがいる中でそれに比べたらまだまだのチームだったと思う。
ただサッカーで負けても1人の人間として育ち考える力を手に入れることができる高校は日本でもトップクラスかもしれない。
全部含めてこの3年間で考える力がついたと思う。上手く行ってる時より良くするために。うまく行っていない時どうすればいいか。ここで学んだことは全部が正解ではないかもしれないが自分達で考えるその力ボトムアップ方式でサッカーを学べて良かったと思っている。
サッカーにも繋がるし、高校でサッカーを辞めるっていう人も綾羽高校でボトムアップを学ぶことで社会でも沢山考えることどうすれば成功できる、もっといい企業に入るためには何が必要なのかなど考える力が必要になる上で素晴らしい高校だと自分は綾羽高校に入って思った高校人生でした。

タイトルを取った時。

まだまだ細かいところはありましたが簡単に言うとこんな感じです。少しでもボトムアップのことを知っていただけたら嬉しいです。
監督が大切に使っていた言葉。
神は細部に宿る
常に細かいところまでこだわり抜くことでチームの完成度が高まっていくことだと。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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