『奇病庭園』朗読ライブ「耳に就いて」に、ついて
2023年10月28日の土曜に行った『奇病庭園』朗読ライブ「耳に就いて」。
配信終わったタイミングで振り返り記事を書こうかと思ったのですが、それじゃあ今回配信を大事にしよう!と決意した意味がないな~と思い文章を書いています。(現在11月6日)
『写真短歌集 地上のアリス』朗読会を歌人・川野芽生さんと2月にcafé&barオンディーヌにて行いました。小さな朗読会でしたが有難いことに好評だったので早速再演しよう!と川野さんとパフェを食べながらおしゃべりしていた時に「川野さんってマイク乗りのいい声ですわね~」と、前にTwitterスペースでお話していた声を聴いて感じたのをふと思い出して話してみたのです。
するとご本人も結構声いいねと言われます~!と仰っていたのでこれは「マイク」を使える場所が良い!と確信。んじゃ再演するならライブハウスかなあと考えていたのですが、もっと没入できる場所がいいなあと考えていた際にPSYCHOSISの公演で行ったことのある無敵の音響空間RITTORBASEのことを思い出したのです。
そんな経緯が先にあったので実は先日お知らせした「衣裳箪笥のアリス」のロリィタ短歌朗読ライブの方が先に動いていたのでした。
その発案の中でRITTORBASEへ見学にいった際に「小説の朗読もいいね~」と盛り上がって先に「耳に就いて」が行われることになった…というわけです。
とかげさんと川野さんは普段から創作活動は行っていてもチームで興行を作るという点では今までに無い経験で大変だったかと思います。ですがお二人で考えて練習して最終的にベストな状態でRITTORBASEのリハに来て下さいました。
私は余り内容については口出ししてないのですが(RITTORBASEでのリハ入ってからはいろいろめんどいこと言ったかもしれない…)、出来上がっていたこのお二人のグルーブの良さと強さを体感しこの興行を計画してよかったー!と思いました。RITTORBASEディレクター國崎さんもリハの時にぼそっと「最高だ~」と言っていたくらいでしたから…
個人的に好きなのは「鰭に就いて」「蹄に就いて」の音楽との絡みです。全部いいけども!
そう。そのRITTORBASEの音響システムの最強の没入感が川野さんの書かれる文章がもっている「リズム」の面白さを高めていたなあと配信の映像を見て振り返りながら改めて実感いたしました。本当に御茶ノ水の地下に庭園が爆誕してましたね…暗がりの中に浮かぶ声と音に耳を傾けるち自分の姿がどんなものであったか、肉体を忘れることができる時間でした。あの劇場とは違う没入感は「朗読」というものの肉体であって肉体でない、言葉の居所のような心地が溜まらんのです。とかげさんの音楽とももちろん相性が良く、川野さんの文章と共に歩いていくような聞こえ方でした。
現地は勿論最強なのですが、配信も本当に耳も眼もストレスのないクリアなもので自信をもっておすすめできる映像になっています。
この企画のお知らせを始めた当初からお伝えしておりましたが、遠方の方やいろいろな理由で本が読めない方にも楽しんでいただきたいと考え配信をきちんと整えることを絶対にやりたかった。ので、ばっちりおすすめできる内容になっています。そして本を読んでいてもいなくても楽しめる構成にしていただいているので、どなたでも楽しめるはず。
誰も置いていかない船のように手を伸ばしたみなさんを連れて、「こういうのまってたよ!」と喜んでいただきたいです。
まだ購入視聴可能なので気になっていた方はお早めに。
販売期限: 2023/11/12 23:00:00
※コンビニ / ATM でのお支払いは、2023/11/11 で締め切られます。
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