ガロアの命日。 PSYCHOSIS File:006 群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』のリハにむけて
5月31日はガロアの命日。
今回わたくしが演じるエヴァリスト・ガロア。
(Évariste Galois, 1811年10月25日 - 1832年5月31日)
彼は数学者として後世で語られていますが、とても若くして亡くなってしまった為「学者」としてやりたかったことは成し遂げられないままだったのではないかなと思っています。
しかもその亡くなった理由というのも『決闘』ですからね…。
この決闘には諸説あります。よく語られているガロアの決闘の話は「好きだった子を巡って行われた」ものだったというものがよく出てきますね。
(この辺りみなさん興味があればいろいろな資料をお読みください。)
数学を愛しすぎて猪突猛進に生きていた彼でしたがあまりにも先を行き過ぎた数学の発想でなかなか評価に恵まれず、それでもなんとかがんばって学業に励んでいくのですが論文を無くされたり読んでもらえなかったり、入りたかった学校に入れなかったりとうまくいかない状況に重なって世の中の政治不安と家族の不幸などがさらに重なり、
自分の不安定さは「世の中の政治のせいだ」と思い始めていったガロアは政治運動に突き進んでいくのです。
…ここまで読んで何となく二.二六事件や「寒村の恵まれない村の若者たち」との絡みが見えてくるのではないでしょうか。
(個人的には観る前に調べるのはほどほどでいいと思うので、予習がんばりすぎなくて大丈夫ですよっ)
ガロアが決闘の前夜に書いたとされる手紙と数学論文の焦った文字が今回の公演のLIMITEDTICKETの特典になっています。
めっちゃ焦って書いていたんだろうね。ってかそんなん書くって余り勝つ気配が無かったのかな…単に念のためだったのか…(普通は決闘の時、介添え人がいたり負けた方は病院につれてかれるのだけどガロアは決闘で撃たれた後、そのまま町の人が見つけるまで倒れた状態でしばらく放置されていたらしい…)
わたくし嬉野が演じるということでどんな感じになるんだろうなあと自分でも楽しみです。勢いは確かにガロアと似たところがあるけど、私とちがうのはわたしが数学苦手なとこですね!笑 数字いっぱいだとめまいが…( ^ω^)でも理屈は嫌いではないのです。
ガロアはもしかしてこんなことを思ってたのかなあということを本番に活かせたらいいなと思っています。
戯曲の中に様々な事象が入り込み複雑に絡み合うお話でみなさんに説明する際とても難しいのですが一貫したものがあり、舞台で観てもらえるとス…っと気持ちが乗っていくと思います。子供と大人、学ぶこと、数学、「憧れ」。わたしのなかではこのあたりが引っかかってますね。
皆さんの求める「アリス」の世界観を持ったうえで、その世界観を強固にしながらさらに毒と砂糖を混ぜ合わせた高取さんの戯曲は本当にすごい。その戯曲をまた違った角度から攻めていくPSYCHOSISの「不思議の國のアリス」。ぜひ7月は阿佐ヶ谷にいらしてくださいね。
PSYCHOSISってどんな劇団?って思った方はこれを見てね
☆HP↓
☆PSYCHOSISの過去公演の映像↓
今回の公演のtrailer↑
カワイイ~
PSYCHOSIS File:006
PSYCHOSIS×SAMSA ASAGAYA
群論序説
『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』
日程:2024年7月12日(金)~7月17日(水)
劇場:ザムザ阿佐谷
Schedule
7/12(金) 19:00
7/13(土) 14:00/19:00
7/14(日) 14:00/19:00
7/15(祝) 14:00/19:00
7/16(火) 14:00/19:00
7/17(水) 14:00
\\チケット発売中//
カンフェティ
TEE付きLIMITED …7400円
ADVANCE…4300円
入場順 LIMITED→ADVANCE→ADVANCE RSV→STUDENT RSV TICKET→DOOR
↑ぜひカンフェティでの事前決済予約をお勧めしてます。
絶対先にお金払っておく方が楽っすよおおおおおお
夏は暑いからスムーズな入場がいいもんね~そんで
嬉野ゆうを選択!してくれるとうれしいです
こりっち(当日精算)
ADVANCE RSV…4500円
STUDENT RSV…3000円
ここから→
Cast&Staff
森永理科/高田ゆか/國崎馨/小坂知子/南雲美香/申大樹/小林由尚/大島朋恵/嬉野ゆう/鳥居志歩/仲良挨拶/綾部菜津子/水上ゆか/柳十兵衛/るい乃あゆ/百枝月のん/ハラグチリサ/油絵博士/Soran/武田治香/牧野栞奈 ※出演決まった順
原作:ルイス・キャロル
脚本:高取英(―ガロア群論序説―不思議の國のアリス)
演出:森永理科
音楽:島村秀男
音響:大貫誉(SE SYSTEM)
照明:正傳静(劇団ハイデンカン)
舞台美術:深海洋燈 写真:イマイトシヒロ
デザイン&編集:森永理科(PSYCHOSIS)
公演内容(あらすじ)
少女アリスは妄想に耽っていた。東北の寒村ではアリスによく似た少女雪絵が宮沢賢治の「春と修羅」を学んでいた。
富国強兵とは名ばかりの日本。陸軍兵士安藤たちは昭和維新を掲げ二月二十六日にクーデターを起こそうと、若き革命家であり数学者ガロアを仲間に引き込む。
アリスと雪絵。
二人の少女のふたつの現象が仮定され、青い光は全てを巻き込み明滅すると鏡の向こう側にもまたアリスの姿があるのだった。
芸術と科学と信仰そして死。
鬼才作家高取英の初期作品、誰も想像しなかったアリスの冒険。