VOCALOID β-STUDIOのおもいで 第1回 杏戸ゆげβ
VOCALOID β-STUDIO(通称VX-β)とは?
ヤマハが立ち上げたAIボーカロイドです。
AIボーカロイドは、僕の印象としては2020年のNEUTRINOの衝撃的なデビューから一気に加速して、
VoiSonaの知声や、去年末に発売されたSynthesizer VのMegpoidなど、ぱっと聴き、合成音声とは分からないレベルまで成長してきている分野。
初音ミクを産みだした本家ヤマハが、ついにAIにも参入という事で、要注目の製品です。
βに参加すると、最初から13種類ものヴォイスがついてます。(沢山ついてて楽しいー!😆)
それぞれ個性的で完成度が高く、想像力がかき立てられる声です。
さらにwhisper(ささやき声)などの実用性のあるオプションがあり、そこもまた素晴らしい。
上記サイトで「音楽制作者が当たり前のように歌声合成を扱う未来へ」というスローガンを掲げてますが、
ヴォイスの種類の多さというのは、ここの可能性を広げるためにとても重要でしょうね。曲調によって歌ってもらう人を変えたくなるしね。
このプロジェクトは2024年3月末までの期間限定で、4月にはアプリも使えなくなり名残惜しいので、
幾つか作った曲をご紹介しながら、このソフトの良さをふり返りたいなーと思います。
今回のヴォイス: 杏戸ゆげβ
今回のヴォイスは、アンニュイな声がステキな 杏戸ゆげβ です。
ヴィジュアルも可愛くて、ヴォイスバンクの中でもひときわ目立ちますね。
はい。思った以上に人間に近い表現ですね。
特に特別な調整などはかけておらず、ここまで歌ってくれます🎵
whisperを使うかどうか迷ったのですが、結局はラーーラーララーの部分のみ使いました。
楽曲「今しかないの」について
何かのコンペで、妹系という感じのお題で作った曲です。
その時はVoiSonaの知声を使いましたが、杏戸ゆげちゃんのほうが、より雰囲気に合っているように思います。
題名がストレートに表していますが、マインドフルネスに通ずるところがあり、過去や未来に囚われずに今にフォーカスしたいという気持ちを歌詞にしました。
打ち込みは、bo enさんとか、Tomgggさんとかの、エレクトロニック的なのが凄く好きなんですが、それを少し狙いました。
↓がbo enさんの音楽ですが、まあ、全然追いついて無いわけですが…。
キーボードのソロは、いつもインプロビゼーション的な感じに何テイクか録ったやつから良いヤツを採用してるのですが、今回もそうしました。
改めて聴くと、ミシェル・ンデゲオチェロのNocturnal Sunshineの影響を受けてるなーと思います…。
まあ、Herbie Hancockが無双しているわけですが。
ただまあ、総括すると、全体に少しとっちらかってて、もうちょっとアレンジがんばれ!という感じになってしまいましたね…。
日々、精進です。
次回
VX-βは、次のVOCALOIDのβ版ではないと明確に書いてあるので、これが発売されるのかは分からないのですが、是非、発売して欲しいですね。
今回のようにヴォイスが全部入りとは行かないのでしょうが、ULTIMATEパックとかで安価に買えるとかだったらうれしいなと個人的に思います。
VoiSonaみたいに、サブスク形式で、好きなのを期間導入できるというのだったら、さらにありがたいですがー。
次回は、王道系女性ヴォイスのprtv_1をご紹介したいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ちなみに、昨年、TuneCoreの無料配信チケットが貰えたので、Synthesizer VのMegpoidを使って、「今しかないの」のGUMI版をリリースしてみました。
1年間の期間限定かも知れない(笑)ので、良かったら聴いてください。