大都会東京での生活
皇居周辺をゆっくり歩いた。東京が地元ではない私は、地元である札幌とどうしても比較してしまう。
一番最初に目に入ったのは、靖国神社を通学路として集団で下校をしている小学生。自分の小学校の近くにも神宮があったが、中を通ってつながる道は駐車場と山道の二択であり、帰宅するために通るなんて考えたこともなかった。千鳥ヶ淵の方面に向かって歩き進めると、二松学舎大学附属高等学校がある。ビル型の高校で、体育館やグラウンドはどこにあるのだろうと不思議に思った。札幌もそこそこの都会ではあるけれども、グラウンドと体育館は当たり前のようにある。二松学舎は甲子園に出るほどの強豪校なのにどこで練習をしているのだろうと考えながら皇居周辺まで歩くと、お濠沿いを皇居ランナーに混じって二松学舎の生徒たちが、おそらく部活動の一環として走っていた。学校内でできないことがあれば、学校付近の施設を有効活用して補っていたのだ。
歩いたのは約7km。その距離の中に、国の施設や大企業のビルがいくつもあったり、地下鉄の駅が複数あったり、多くの人が生活していることが伺える。土地がなくて不便な部分もあるかもしれないが、通学路といい、皇居ランナーといい、密集しているからこそ、道や施設をうまく活用して生活するのが上手だなと感じた。