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人生初めてのマダミスで犯人役になってびびりちらかした人の感想

先日、人生初の「マーダーミステリー」に参加した。

誘ってくれたのは友人のS君。
S君の職場にはマダミス仲間がいるらしく、定期的に遊んでいるらしいのです(なんとステキな職場だ)。今回は、遊びたいシナリオの人数合わせのためにお声がけいただいたのでした。

前々から興味はあったので、二つ返事でOK。
wktkしながら待っていると、ハンドアウトが送られてきた。

なになに? 「人間卒業」だって?


※以下、「人間卒業」に関するネタバレを含みます。
※マーダーミステリーはシナリオがわかるとゲームが成り立ちません。
※こんな、チラシの裏書き以下の吹き溜まりのような記事で、「人間卒業」をプレイする楽しみを奪ってしまうのは本意ではないので、やったことない人は回れ右を推奨します。

選ばれた者しか入学できないとされるお嬢様学校、私立伏宮高等女学校。
事件が起きたのは、お嬢様学校の問題児ばかりをあつめた6人だけしか登校しない校舎の中の、また、6人だけしか登校しない教室の中だった。
帰宅部の生徒が教室の中央で首を吊っていたのだ。誰もが呆気に取られる。
しかし、それも束の間。
死んだと思われた帰宅部がぱちりと目を開けて言う。
「……私を殺そうとしたのは誰?」
何故、首を吊られたのか。
何故、生きているのか。
それぞれが秘密を抱え、使命を遂行するミステリーが幕を開ける

https://mdms.jp/scenarios/591
公式ホームページで販売休止中のため


■プレイ前■

まずは配役から。
登場人物は「帰宅部」「委員長」「料理部」「オカルト部」「園芸部」「飼育部」の6人。初心者の自分にまずは選ばせてもらえるとのことで、迷わず「料理部」を選びました。

選んだ根拠は、

  • 帰宅部は被害者役で難しそう

  • オカルト部、園芸部、飼育部は特殊カードがあって難しそう

  • 委員長は仕切り屋っぽいRPが求められてそうだったので難しそう

つまり、消去法で料理部しかありえない!
と、まあ、こんな感じ。

ちなみに、料理部は上の集合写真で言うと左上。
遊☆戯☆王のペガサスみたいな髪型の子といえば、皆さんわかるでしょう。

落ち着いてて達観したようなキャラで、口数もそんなに多くなさそうだし、やりやすそう。「料理部で頼んます!」とGMに伝えて、送られてきたキャラ別のハンドアウトに目を通します。

吸血鬼のキャラか。委員長が眷属なのね。(ふむふむ)
何年も血を吸ってなくて、帰宅部の血にだけ食指が動く、と。(なるほど)
早朝、教室にいる帰宅部を見て、ついつい吸血してしまう。(ん?)
我に返ると、そこにはこと切れた帰宅部の姿が!(おや?)
委員長に催眠をかけて、一緒に自殺に見せかける工作を行う。(これは…)
記憶を消す催眠を委員長にかけて、部室に戻る。(もしかして…)


「あなたは帰宅部を殺した犯人です」


!?!?!?!?!?!?


おいおい、まじかよ。

プロフィールの最後に踊る一言が、あまりに信じられず、
「えーと、自分が犯人ですか?」
などと間抜けな質問をGMさんに投げかけてしまう始末。
(こんなお間抜けな質問に気を悪くせず、対応してもらって、大河ドラマふうに言うと「ありがた山の寒ガラス」でした。)

やっぱり、目立たないキャラって犯人なんですね……。

とはいえ驚いてばかりもいられないのである。
なぜなら、この手のゲームにおいて犯人役って超重要(だと思っている)。

人狼ゲームをアプリで少し触ったことがあるけれど、早い段階で人狼が割れてしまって、人狼役が投げ出してしまったときほど萎えるものはない。

「え? もうわかってんでしょ。吊っちゃってくださいよ」

などと、言い始めた日には、激萎えである。

つまり、今回のマダミスにおいても、最終的に犯人だとわかるのはよいとしても、あまりに早くぼろを出してしまうのは避けたい!
犯人ならば、犯人らしく、務めを果たさなければならないのである。


そこで、事前の準備としてふたつのことを行った。

  1. マダミスのプレイ動画を見る

  2. ハンドアウトをめっちゃ読んで考察する


ひとつめ。いろんな動画を見てみた。

ただプレイ動画って長いんやね……(遠い目)。

はじめは短めのもの+今後するかもしれないマダミスのネタバレを避けたいというのもあって、短いオリジナルシナリオ動画を求めて、東海オンエアのバカマダミス(メンバーが作ったおバカなマダミス)を見たり、これからミステリーのヨイショマダミス(社長をひたすらヨイショするマダミス)を見たりしたけれども、あまり参考にはならない。

TRPGに造詣の深い有識者(実妹)におすすめ動画を聞いたり、ためになりそうな動画をちらちら見たりしたものの、わかったような、わからないような……。結局、やってみないとわからんのだな、という身もふたもない結論に至ったのみであった。


ふたつめ。目を皿にして読んだ。
料理部の主なポイント条件は、次のふたつ。

  • 投票フェイズで最多投票にならないこと

  • 共に生きる「長寿の者」を見つけ、アクションフェイズで吸血をすること

ポイント条件に関するヒントを探したものの、わかったのは、

  • 「人間卒業」というタイトルと、自分が「吸血鬼」であることから、おそらく、帰宅部以外のメンバーにも何かしらの超自然的な属性があること

  • そして人間だった帰宅部も超自然的なメンバーの仲間入りをすることがタイトル「人間卒業」の由来なのだろうということ

  • さらに、委員長は死んだネズミをよくくれるというところから、ネコにまつわる怪異「猫又」なのではないかということ

うーん、当然ながら、ハンドアウトには最低限の情報しか書いていない。
キャラの理解は深まったけれど、犯人をまっとうできるかは不安だ。

さらに、この時点でひとつ最大の懸案事項があった。
「委員長との付き合い方」である。

委員長は料理部の眷属なので、料理部の加勢をしてもらえる可能性は高い。委員長にカミングアウトして、狂人的なふるまいをしてもらうことも期待できる。
しかし、一方で、もし委員長のポイント条件に料理部を裏切るというような条件があった場合、取り返しのつかないことになる。

悩ましい、悩ましい。

そんなこんなで、うんうん頭をひねりながらセッション当日を迎えたのである。


■プレイ当日■

当日、持ち前の人見知りを発揮しつつも、S君の職場仲間の人と初めましてのご挨拶をし、北欧神話に登場する世界樹みたいな名前(それはユグドラシル!)の専用アプリケーションにログインする。

結核療養所みたいな名前(それはサナトリウム!)の専用アプリケーションになかなかメンバーがそろわなかったり、宇治を舞台にした吹奏楽部アニメみたいな名前(それはユーフォニアム!)の専用アプリケーションの画面上でわちゃわちゃしたりなどの一幕もありつつ、準備が整っていく。
※正しくは、「ユドナリウム」。

メモが取れるように、ペンとノートも準備した。
簡易的なタイムラインも作った。準備は万端だ。

よし、がんばるぞ!




※なお、以下は口調と心内描写に適宜脚色を入れております。
 要はこんな感じのことを考えたり言ったりしたということ。
※シナリオにはない要素(つまりは妄想)を加えています。

事件の調査を始めてすぐ、私は決断を迫られることになる。
委員長とふたりきりでの密談。委員長は言う。

「わたしはあなたの眷属なので、なにがあってもあなたの味方です。
なにか打ち明けたいことがあったら、この場で教えてくださいね」

…………。

委員長のまっすぐな言葉にドキッとしつつ、逆に疑ってしまう私。
いくら眷属だからといって、安易に明かしていいものかしら。

すぐには考えがまとまらず、しばらく調査を続けるふりをする。
委員長の狙いはなんなのだろう。委員長の真意を推し量りかねて疑心暗鬼に陥るものの、実は私にはもうひとつ、もっと即物的な悩みがあった。

それはアリバイである。

帰宅部を殺してしまってから、ほかのクラスメイトと合流するまで、私のアリバイを証明できる人はいない。
みんなの行動を洗い出したときに、この空白の時間の説明がつかない。そうなると……、私に疑惑の目が向くかもしれない。

意を決して、私は委員長に伝えた。

「実は……」

委員長は驚きつつも、親身になって相談に乗ってくれる。
いくら眷属だからとはいえ、こんなにも協力的になってくれるとは思わなかった。自分も殺人の片棒を担がされてしまったことによる共犯意識でもあるのかしらね。
空白の時間の間は委員長と部室で話し込んでいたことにしようとなった。

念のために、料理部の部室でもある調理室を訪れる。

「危ないところでしたね」

調理器具の表面をなぞった委員長の指先には、埃が。
そう、料理部とは建前で、私はちっとも料理したことがない。
なにせ、人間と同じ食事なんて必要ないのだから。

慌ててアリバイ工作をする。
しかし、そのせいで私たちは気づかなかった。
廊下を駆けてくる足音に。

ガラガラガラッ! 扉の開く音。

「えへ、調査はかどってる?」

帰宅部がひょっこりと顔を覗かせた。




っっっっぶねぇ!!!!!!!!


今回のセッションでもっとも冷や汗をかいたのは、ここだった。
委員長と密談をしていたディスコードの部屋に、ちょうど帰宅部がやってきてしまったのでした。
「犯人をまっとうする」などと言いつつ、なんという体たらく。
こんな序盤にポカミスでやらかしてしまった……。

と、軽く絶望していた自分を救ってくれたのは、委員長さんでした。

帰宅部をうまくあしらって、いい感じに話をつなげてくれた。
最初の密談のときもそうだし、これ以降の流れもそうだし、本当に助かりました。頭が上がりません。

その後は、情報カードを可能な限り公開したり、犯人を捜す考察をしたり、できるだけ怪しまれないような行動に努めた(つもりだったが、果たしてほかの人にはどう見えていたやら……)。

「帰宅部を教室に吊るしたのは、複数人による犯行らしい」という情報カードが全体公開されて、料理部ー委員長ラインに気付かれるのでは?と恐れおののいたり、「帰宅部の服には大量の血が。これだけ失血すれば死んでしまうに違いない」という情報カードをギュッと握りつぶしたり、そんなこんなしているうちに、終盤戦になってきた。

犯人を捜すふりも必要だが、料理部には調査フェイズで達成しなければならない大事な目的がある。

それは、「長寿の者」を特定することだ。

どうやら、彼女は、長い人生を共に生きるパートナーを探しているらしく、今回の事件の調査の中で、クラスメイトにいるという「長寿の者」を見つけ出したいようなのだ。
※ただし、その手法として、吸血→眷属化→催眠→やったね、いつも一緒だ!と考えているわけなので、やっぱり彼女が危ない思想の持ち主だということは否定できない。

ここまでの会話の流れで、各プレイヤーキャラの超自然的な属性がだいぶ割れてきていた。

うーん、考察をしてみよう。




私は、ここまでの調査ややり取りを思い出しながら、考えを巡らせる。
山茶花組には、私以外にも人外がこんなに潜んでいたなんて。

「化け猫」がふたり。
「天使」。
「沼男」。
そして、「人魚」。

私は「人魚」が「長寿の者」だろうとにらんでいた。
クラスメイト5人の中から、「人魚」を見つけ出すことができれば、私の願いは叶うのだ。夢の成就はもうすぐ目の前だ。

まず、委員長。
彼女はすでに血を吸ったことがあるし、彼女が「長寿の者」だったら話は早かったのだけれど、そうではないことが分かっている。やたらとネズミをくれるところから、彼女は「化け猫」だろう。正直、困ってたところだったけれど、あれが彼女なりの恭順の意志の示し方だったのかしらね。ネコが飼い主に、仕留めた獲物を持ってくるのと同じで。眷属だからといって、そこまで忠誠を誓わなくてもよいのだけれど。とにかく、彼女は除外ね。

次に、帰宅部。
死んでしまったはずなのに復活しているのは、「長寿の者」だからだろうと初めは思ったけれど、もうひとつの可能性が出てきた。それは「沼男」だ。帰宅部に憧れた誰かが、彼女の複製〈沼男〉を作ったのだ。道理で私が見たときに、大きなトランクケースの中で気持ちよさそうに眠っていたはずだわ。私が血を吸ったのは実は沼男で、だから血もまずかったし、あとから復活できたと考えるのが自然ね。彼女も除外。

続いて、オカルト部。
飼育部がいい情報を教えてくれた。彼女が十字架を持っていたなんて。そして、オカルト部にあったメモ。「地上の非人間を学ぼう」。なんて迂闊な子。彼女は天使で間違いない。除外、いや、もはや論外ね。

残ったのは、「飼育部」と「園芸部」。
どちらかだとは思うけれど、最後、わからない。

なにか、なにかヒントは。

私は共有されたメモをもう一度見返す。
「人魚。極秘事項。拉致等の可能性アリ。」
笑っちゃう。
不老不死こんな体に、望んでなりたい奴がこの世には大勢いるのだろう。
だからこその極秘事項。ほんとうに、笑っちゃうわ。

「非人間の中で唯一友人がいる。」
……この言葉に私はひっかかりを覚えた。
山茶花組の面々は、同じ教室にはいるものの、お互いに干渉しあうことはほとんどない。
現に帰宅部の死体を見つけたときも、みんなの反応はドライなものだった。

いや、ちょっと待って。
ひとりだけいた。
教室に吊られた帰宅部の死体を見て、取り乱していた人。

あのときの様子を思い出せ。
みんなで帰宅部の死体を見つけて、その間ずっと半狂乱で泣き叫んでいた人がいたじゃない。
彼女は、帰宅部を大事に思っていたから動揺したのだ。
彼女にとって、帰宅部は友人だった。
そして、非人間の中で友人を持つのは、「人魚」しかいない。
つまり。

「……園芸部が『人魚』」

私は思わず、犬歯のあたりを舌でなぞった。




壮大な憶測と、遠大な消去法を用いて、なんとか「長寿の者」を絞れてウッキウキでした。

ただ、そもそも論でめちゃくちゃ悩んでいたことがありました。

そもそも「人魚」って長寿なん?

人魚の肉を食べた者が不老不死になるという「八尾比丘尼伝説」はよく知られているけれど、人魚そのものが不老不死だという話は寡聞にして聞いたことがない。

もしかして、ミスリードか?
人魚が「長寿の者」だと思わせといて、実は化け猫こそが「長寿の者」でした!なんてことがあるのか?

そんなことを延々と考え続けていたら、最後の推理フェイズに突入。
発表順は、委員長→園芸部→料理部→オカルト部→飼育部→帰宅部でした。

正直、だれかを適当にでっち上げればいいだけなので、こんなに気が楽なことはない。
先に推理披露した委員長さんが飼育部に黒出ししていたので、便乗して飼育部に黒出ししようと心を決める。

ただ、気になるのは、「帰宅部を教室に吊るしたのは、複数人による犯行らしい」という情報カードがあること。
これまでの流れで、料理部ー委員長ラインがかなり見えていると思うので、この情報カードを頭に入れている人がいたら、共犯だと思われて怪しまれる可能性がある。

そこで、あえてこの情報カードに言及することで、「自分は犯人じゃないですよ~」という感じを出すことにした。

「飼育部」と「オカルト部」の共犯じゃないか的なことを、無理やりな論理ででっち上げて、「自信はないんですけどね……ハハ」みたいに弱気な予防線を最後に付け加えて、フィニッシュ!

よし、やることはやった(と自分は思っていたけれど、本当これでよかったのやら……)!

ちなみに、推理フェイズの中で、「園芸部」が人魚、「飼育部」がもうひとりの化け猫だということがはっきりとわかったので、「長寿の者」も確信をもって見つけることができていた。

幸い推理フェイズでは、料理部の名前はあまり出ずに、代わりに飼育部を怪しんでいる人が結構いる。
これはワンチャン勝てるのではないか!
そして、「長寿の者」を吸血することができるのではないか!

さて、あとは結果を待つだけだ。




身体を締め付けるロープを解こうとするも、無意味だとすぐにわかった。

私は別に身体能力が高いわけじゃない。
蝙蝠に変身することも、体を煙に変えることもできない。
要するに、お手上げということだ。

みんなでの話し合いの中で、私は犯人だと見抜かれた。
委員長はかばってくれていたけれど、多数決の前では仕方ない。
最後まで眷属として尽くしてくれてありがとう。
皮肉とかじゃなく、これは本音ね。

「長寿の者」は園芸部で間違いなかった。
それになんと、帰宅部も「長寿の者」になっていたらしい。
自分の肉を食べさせて不老不死にさせるなんて、園芸部もすごいことをするわね。でも、その気持ち、痛いほどよくわかる。

無限に続く時の廻廊を、私は歩く。
時折、隣に肩を並べる人がいても、次の曲がり角ですぐにお別れ。
そんな経験を幾重も重ねる間に、私はすべてを諦めていた。

そんなとき、不意に訪れたチャンス。
でも、私はやり方を間違えちゃったみたい。

園芸部が帰宅部を見る表情。
帰宅部が園芸部を見る表情。
それを見るうちに、彼女たちを眷属にしようなんて思えなくなっていた。
彼女たちは、未来永劫、共に歩んでいくのだろう。
友人として、笑い合いながら。

しばらく山茶花組から姿を消そう。彼女たちのもとから離れよう。
もはや、私はここにはいられない。

でも、決して諦めたわけではない。
山茶花組には特別な存在が集まってくる。
今後、別の「長寿の者」がここを訪れるかもしれない。
そのときこそ、私はきっと、共に歩む友人を得るのだ。

今回とはもっと別のやり方で。
そのときまでに、笑顔の練習をしてなくちゃね。




ということで、バレちゃいました。

GMさんによると、6人中3人が料理部に投票していたとのこと。

ぐうの音も出ないほど、バレバレでしたね。

大いなる満足感とちょっぴりの悔しさを抱えつつ、初めてのマーダーミステリーは終わりました。

とっても楽しかった!!!!


■後日談■

ほかのキャラクターのハンドアウトも見せてもらって、なんと奥が深く、絡み合ったシナリオなのだと感嘆しきりでしたが、その中で「おや?」と思ったことが……。

委員長のポイント条件に、「料理部が、自分以外のほかの人の血を吸わないようにする」という条件があったのだ。

委員長は、単なる主従の関係ではなく、どうやら本心から料理部を好いていたらしい。だからこそ、ほかの人に吸血させない(=独占する)という裏目的があったようなのだ。

料理部の、「『長寿の者』を吸血する」という目的とめちゃくちゃぶつかってますね。

しかも、アクションフェイズ時の行動順は、委員長が料理部より早いので、化け猫の変化の能力を使用することで料理部の自由を奪って、吸血できなくすることもできるようなのだ。

つまり、「長寿の者」を吸血しようとすると、委員長にアクションフェイズで行動させてはダメらしい。

ということは、もし料理部が最大ポイントを狙おうと思ったら、委員長を犯人に仕立て上げて、アクションフェイズ時に拘束されている状態にしなければならなかったのだ!

なんだってー!?

うーむ、なんと奥が深い。
単なる共犯関係でもいけなかったのか。


犯人だとバレてしまったものの、個人的にはそんなに悔いはない。
「犯人をまっとうする」ことがある程度できた(と自分は思っているけど、どうなんだろう……)というのも大きい。

ただもうひとつ、シナリオを読み込むほど、このEDがベストだったのではないか。そんな気分になってくるというのも大きい。

こんな二次創作まがいの長文感想を書いてしまったのも、シナリオの力によるものだと確信する。

そしてもちろん、初心者にもかかわらず、誘ってくれたS君とS君の職場の皆様のおかげということは言うまでもない。

なんて言っている間にAM2:00っすよ。
これ、会社勤めの辛いところね。

(おわり)


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