横開きのサイドパニアケース(ペリカンケース)の収納について
私の XR Baja には、パニアケース用のラックがついています。
サイドパニアケース(サイドボックス)はペリカンケースを加工して装着したもので、アタッシュケース型の横開きとなるため、工夫している点があります。
DIYでパニアケースを装着する場合に役に立つかもしれません。
ラック・キャリアについては最後に説明します。
サイドパニアケース・サイドボックス
Baja は 250ccなので、ビッグオフ、アドベンチャーバイクのようにアルミの大きなパニアケースをつけるのは抵抗があります。見た目のバランスもありますし、重量的なバランスも悪そうです。また、このラックはそれほど頑丈なものでもないようです。
本来なら、ソフトケースやバッグが適当だと思いますが、パニアケースへの憧れもありましたし、ボックスの方がロックして付けっぱなしにしたりと、使い勝手がよさそうです。
GIVIなどから樹脂製のサイドパニアケースが出ていますが、転倒したら割れてしまいそうです。
ペリカンケースを加工してパニアケースに
ちょうどいい大きさの頑丈なサイドパニアケースが見当たらなかったことと、ラックがGIVIなどのマウントに対応したものではなかったため、軍用でも知られる頑丈なペリカンケースを加工してパニアケースとして使っています。
ペリカンケースのパニアケース化はわりと定番のようで、パニアケースとして加工した製品やパーツも海外では販売されていました。
いろいろ探しましたが、結局、ペリカンケースを購入して自分で加工しました。選んだのは 1500 Protector ケース です。
アタッシュケース型の問題点
ペリカンケースには、よくあるパニアケースのように上部がフタになっているケース(1430 Protector Top Loader Case)もあり、スポーツスターには、これを加工して取り付けていたのですが、Baja につけているラックに取り付けるには、通常のアタッシュケース型の方が取り付け加工がしやすいです。
しかし、アタッシュケース型となると、開く時に横に全開となってしまうので、荷物がこぼれ落ちてしまいます。少しだけ開くとしても、整理した荷物が崩れて、フタを閉じるのが困難になります。
このため、ケースを外した状態で荷物を収納して、目的地に着いたらケースを外して、はじめて荷物を取り出すことになります。荷物をポーチなどに小分けにして上手く収納すれば、オートバイに装着した状態でも取り出しできると思いますが、そうすると、十分に容量を活かした収納が難しいと思います。
特に左側はサイドスタンドで停めた状態で開けると荷物が外に出てしまう可能性が高いです。
対策
インナーバッグとインナーケース
インナーバッグがあれば、ケースを直立させた状態でフタを開けても荷物がこぼれ落ちることはないだろうと考えました。
しかし、それだけではバッグの中で荷物が動いてバッグの形状が変わってしまうので、柔らかいポリプロピレンの板でインナーケースを作りました。フタを開けて、インナーケースを傾けてインナーバッグの中の荷物を取り出せるようにしています。
バッグの荷物は多少膨らんでも、ペリカンケースが丈夫なので、フタで押し込んで収納できます。
インナーバッグはとりあえず既製品を使用
インナーバッグは最初、自作するしかないかと思いましたが、私が作るとなると時間がかかりそうだったので、適当なサイズの既製品を購入しました。ピッタリしたサイズのものは見つけられず、一つは少し大きめのものを使用。インナーケースがあるので、特に問題もなく収納できています。もう一つは少し小さめのもの。バッグが小さい分できたスペースにすぐに取り出したい荷物をインナーケースにそのまま収納しています。
はさみ込みの対策
インナーバッグの問題点としては、ケースを閉じる際のはさみ込みがあります。インナーケースにより下部、両サイドは問題ありませんが、上部ははさみ込んでしまいます。
このため、薄いプラ板を上部の内側に貼り付けました。ケースを閉じるときは、このプラ板をフタの中に軽く押し込むだけではさみ込みを防止できます。
最初は使い勝手が悪いと思ったペリカンケースのサイドパニアケースですが、けっこう便利に使えています。
ペリカンケースは重い…
ペリカンケースはプラスチック製なので軽そうに思いますが、頑丈なためか、けっこう重いです。薄いアルミケースの方が軽いかもしれません。
パニアケース対応ラック・キャリアについて
Baja に取り付けているラックは、MMoto というウクライナのショップで購入したものです。一時期、営業を停止していたようですが、新しいサイトで再開しているようです。
国内では、モトコがワンオフで製作しています。