ブロンプトン、外装多段化への道
インター8仕様のブロンプトンを今後どうするかにあたって、外装変速機と内装変速機について整理してみます。
まずは最近、外装2速モデルを5速化するに至った経緯を書いてみます。
これまでの選択
基本のブロンプトン?/Brompton M3R 内装変速機
最初に買ったブロンプトンは内装3速で、リアキャリア、ボトル型のダイナモ、前後のライトがついたモデルです。
今でも輪行中心で気軽にポタリングする用途なら、内装3速モデルがちょうどいいと思っています。
しばらくしてから、多段化したくて内装変速機のインター8を入れました。
ボトル型のダイナモはハブダイナモに変更しました。
バイクフライデー/Bike Friday Pocket Llama 外装変速機
ブロンプトン以外の事例としてバイクフライデーについても触れておきます。
ブロンプトンでラフロードを走るのに限界を感じて、折りたたみマウンテンバイクであるポケットラマを購入しました。20インチのホイールにやや太めのタイヤ(細めのBMX用ダートタイヤ)を履いています。
バイクフライデーを購入したときは、内装変速機と外装変速機を選択できました。旅先で内装変速機でトラブルがあった場合を考えて外装変速機にしました。外装変速機は汎用のコンポーネントを使用します。
フロントトリプルでリアは購入時8速、その後9速に変更しました。9速にしたのは、当時MTBで主流だった9速にしたかったこともありますが、8速のディレイラーはロングケージで末端が路面にかなり近かったためです。
小径車としては比較的大きめの20インチでもこんな留意点があります。
シンプルで軽快なブロンプトン/Brompton M2R? 外装変速機
インター8仕様で何年か乗った後、シンプルで重量、走りともに軽いブロンプトンが欲しくなりました。色もその少し前に出たローラッカーがすごく欲しかったこともあって、2台目を購入することにしました。
シンプルで軽快なブロンプトン。シングルモデルがまさにそれですが、さすがにきつそうですし、長距離も走りたかったので2速モデルにしました。ブロンプトンの外装変速機は専用の方式で目立たずシンプルなイメージでした。
しかし、欲しかったローラッカーは内装3速のモデルしか在庫がなかったためこれを購入。これを外装2速化することにしました。部品が届くまでの間、久しぶりに内装3速モデルに乗りました。
2速を補うフロントギアのダブル化
外装2速は街中では十分でしたが、登り対策のためにフロントギアをダブルにしています。当時、3速化のカスタムが話題になっていましたが、リアは純正のままにしておきたかったことと、登り対策にはフロントをダブルにした方が、効果の高いギア比を構成できると考えました。PCD110のためインナーは34Tが装着できます。使っていなかった34Tをつけていますが、今はそこまで小さくなくてもいいかなと思っています。
多段化の時期を待っていましたが…P Line / T Line の登場
前述のとおり外装3速化のカスタムについては、できるだけ純正のままにしたいと思って見送りました。もし、純正で3速、4速になったらその部品で多段化したいと考えていました。
しかし、待望の多段化は従来とは異なる方式の外装変速機で4速化され、リアフレームも異なるため、これを利用して4速化することはあきらめました。実際、できないこともないようですが…
外装多段化への道
ブロンプトンの外装多段化カスタムも身近なものに…
昔のブロンプトンの個人的なイメージは、基本的に内装変速機、外装変速機は2速が限界というものでした。
ブロンプトンの外装変速機はブロンプトン専用のものになりますが、かなり前には汎用の外装変速機(ディレイラー)を取り付ける社外品のリアフレームがありました。しかし、折りたたみの使い勝手にくせがあったようで、私は内装変速機(インター8)での多段化を選びました。
外装変速機はのちに3速化のカスタムが話題になりましたが、3速化、4速化は個人的には踏み入れてはいけない領域のように感じていました。
現在では純正で4速モデル (P Line, T Line) が追加され、これと同じ方式の従来モデル (C Line) 向けのカスタムパーツカスタムも多数販売されています。段数も5速、7速と驚きです。
多段化の方式
現在、外装多段化の方式としては、以下の三つがあるようです。
従来の2速と同じ方式
ガイドプーリーをフレーム下部についているガイドパドルという部品で動かす方式です。※上の写真参照 多段化に対応した社外品のガイドパドルもあります。構造的に変速の段数に限界があると思いますが、ハブのサイズは決まっているという前提からすると、同じ可動域でスプロケットの厚み(薄さ)で多段化していくことには対応できるということなのでしょう。3速化なら比較的安価にできるようです。4速、5速となると、ホイールを交換するか、純正ホイール対応のフリーハブボディに交換することになるようです。新しい4速(P Line, T Line)と同じ方式
汎用的なディレイラーと同じような構造(パンタグラフ式)の専用ディレイラーです。チェーンテンショナーは別体です。従来の2速の方式と違って、ワイヤーの取り付け、調整、ディレイラーの可動域の微調整を汎用的なディレイラーと同じようにできて便利です。社外品で従来モデル (C Line) 対応の製品が複数のブランドから販売されています。5速、7速と多段化が可能です。一体型のスプロケットになりますが、純正の2速のホイールで5速化できます。
また、従来モデル (C Line) に純正の4速用のディレイラーを取り付けるための社外品のアダプターもあるようです。その他
汎用的なディレイラーと同じような構造の専用品が出ています。ディレイラーとチェーンテンショナーが一体で、ホイールアクスルの部分から下にぶら下がる感じなので、末端が路面に近そうなのが気になります。
いずれにしてもリアフレームを交換しないで多段化できるので、以前と比べてかなり敷居が低くなったように思います。
ついに外装多段化導入
最近、4速モデルがうらやましくなってきて、体力も落ちてきたことから多段化したくなってしまいました。そして、ついに社外パーツで外装5速に改造しました。
最初は当然ホイールを交換しないと無理と思っていたので、当分先のつもりでしたが、純正の2速のホイールで対応できると知り、すぐに部品を揃えて組んでみました。
その後、5速対応のホイールに交換してバラの5枚のスプロケットで組み直しました。
こう振り返ると、当初目指していたシンプルではなくなってしまいましたが、軽快さは残しつつ乗りやすくなったと思います。
今後は…
インター8機の今後について、5速化したローラッカーのホイールを交換したので、純正の2速用のホイールがあります。しかも一体化の5速のスプロケットがついています。同じ5速にするか、外した2速の部品で純正2速とするか…
いずれにしても、広げられたリアフレームを元に戻す必要があるのが大きな壁です。
関連リンク
Brommieplus
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