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XR Baja キャブレター不調と表面加工・カーボン硬質膜コーティング

キャブレターの張り付きの対策で、部品を表面加工・カーボン硬質膜コーティングの施工を依頼してみました。

キャブレターの張り付き

数年前に XR Baja のキャブレターの不調に悩まされました。
キャブレターは PD キャブレターです。
アクセルを全閉の状態から開けようとすると、スロットルが張り付いたような感じですごく重たくて、これをはがすように開けると、急に開けることになるので加速も急になります。
また、始動性も悪く、スロットルグリップを慎重に回してもすぐにエンストしてしまい、スロットルストップスクリューでアイドリングを調整しながら暖気運転をしていました。グリップでは微妙な開度を調整できなくなっていたようです。
自分では直せなかったので、ショップに依頼しました。その日は雨で、カーブでは滑らないかと怖かったです。
事象を話すと、すぐに事象、原因をわかってもらえました。原因はキャブレターのスロットルバルブの汚れによるものとのことでした。自分ではキャブレターの下部しかバラしていなかったのでわからなかったこともありますが、この事象が張り付きなのか、張り付きの意味、原因をわかっていませんでした。
ショップでの対応で、張り付きも無くなり、始動性もよくなりました。

再び発症

その後、しばらく快調だったのですが、SSTR 2024 に出場する少し前に再び発症しました。いつかは再発すると思っていましたが、こんなに早く来るとは意外でした。
SSTR の前に洗浄すればよかったのですが、まだそれほどでもないかと思い、そのまま出場しました。
しかし、けっこう症状が出てきていて、手や肩がすごく疲れたというか、痛かったです。

洗浄と対策

SSTR 終了後、キャブレターのスロットルバルブを洗浄することにしましたが、合わせて対策することにしました。
先にショップで対応してもらったときに、スロットルバルブにコーティングすることで汚れが付着することを軽減できるという話を聞いていました。
どんなコーティングなのか聞いていませんでしたが、検索してみると、WPC、DLC という表面加工、コーティングをしているショップを見つけました。目的と効果は、フリクション低減と表面の硬度化のようですが、汚れも付きにくくなるのではないかと思いました。

JAMSのホームページに施工は不二WPCとありましたが、いろいろな事例が掲載されていて参考にしたことなどもあり、JAMSに依頼しました。
施工はスロットルバルブだけでいいのか、本体側はどうなのかなど、確認したい点もあったので、バラした部品を持ってショップに行って、相談させもらった上で依頼しました。結局、スロットルバルブと本体の筒の内部の両方をお願いしました。材質やメッキの種類などによって、対応できる加工が異なるようです。

施工前後

施工前

スロットルバルブ

写真は洗浄前だったと思いますが、このくらいであんな症状になってしまうのかというほど汚れていませんでした。下部の方の汚れが原因と思います。

キャブレター本体

本体の内側は特に汚れは見られませんでした。

施工後

スロットルバルブ WPC+DLC


キャブレター本体 内壁 特殊ショット

本体側は違いがよくわかりません。斑点状のものが気になりますが、表面はツルツルしていました。

効果は…?

キャブレターを組み立てて装着したところ、始動性がすごくよくなり、張り付いてアクセルが重くなる症状も解消されました。しかし、これは以前にショップで対応してもらった後と同じなので、おそらく洗浄によるもので、加工の効果は長く走ってみないとわかりません。
現状、効果はわかりませんが、施工前のスロットルバルブにはけっこう細かい傷がついていたので、その意味でもやっておいてよかったと思っています。旧車ではかなり傷んでいることもあって、この処理は有効のようです。

そもそもの原因は?

このキャブレター、この症状が多いらしいのですが、今回なぜこんなに早く再発したのかも気になります。
キャブレター取り付けの際にプラグを確認しようと思っていて忘れてしまいましたが、ちょっとガスが濃いのか…?

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