夜(夏)

8月が終わった。
8月が終わると夏が終わった感覚になるのだが、まだまだ暑さは残っている。でも最近は夜は涼しい風が吹き、落ち着いた生活が送れそうな気がしている。
夏の夕方や夜の涼しい風が吹いている中で散歩するのがすごい好きで、よくイヤホンをつけて歩く。お笑いを聞きながら歩くときもあるのだが、基本的にはハマっている音楽を聞いている。最近音楽アプリのサブスクを始めたため、夜に合うプレイリストを作ってみた。
何曲か最近ハマっているものをプレイリスト「夜(夏)」に入れてみた。
作っている途中になにか嫌な気持ちになってしまった。もう数曲を入れてその気持ちがなんとなくわかった気がする。
「自分は自分のことセンスあると思いたいんだ。」
今流行りの曲やアーティストをできるだけ避けて、プレイリスト作りに励んでいた。流行りの曲にはもちろんハマっているのに、なぜか入れるのを控えてしまう。
なぜだろうか。
その曲がプレイリストに入っているのを周りの人に見られてミーハーだと思われるのを避けているのである。
なぜだろうか。
恥ずかしいからである。
なぜだろうか。
友達のプレイリストに流行りの曲が入っていたらミーハーだと思ってしまうからである。

自分の行動を制限しているのは、他人への自分の冷たい目なのだろう。
他人の言動を「ちょっと違うな」と判断していることで、つまらない人になっている気がする。

自分が思ってることは他人も思ってると思いこんでいるのだろう。

もう9月だ。
いつまでも他人の目を気にする“子ども”でいるわけにはいかない。
夜(冬)には流行りの曲を入れられるようになっていたい。

21歳の2ヶ月目からはどうなるか楽しみだ。

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