わたしとIT社長とプロ選手と
私は自慢をする人が嫌いである。
それ故に、私は自慢をしないように気をつけている。
謙虚さや謙遜することがかっこいいと思っているわけではなく、自慢することがださいと思っているだけなのである。自慢をしても上には上がいるため、自慢していいのはその道のトップだけだと考えてもいる。
その道のトップとしか勝負ができないから、自分には結局何も残らない。だから自分は大した人ではないと思い込んでしまう。もっと広く見れば、すごいことをしているのに、当然だと思ってしまう。
普段はしないように気をつけているので、ここで一気に自慢をしてみようと思う。
私立トップの大学に一般受験で合格
部活動で全国大会に出場
小学2年生から同じスポーツを続ける
中高部活でキャプテン
担任の先生に3年間学級委員推薦される
大学で体育会所属
ゼミで幹事長に推薦される
学業と部活動の両立で大学から表彰される
大学の学科のホームページ作成
簡単に思いつくまま自慢となることを書き出してみた。
一個一個見ていくと大したこともないなと思う人が多いと思う。
こんなことで自慢すんなよ、これは俺の方がすごいからと言ってくる人もいるだろう。
だまれ。
これ全部達成できるのは私だけです。
自慢をしてみて、人の自慢をバカにするのは頭が悪いと思った。
誰かより、ちょっと上なだけでいい。一番上である必要はない。一番上の人より上のものを絶対持ってるんだと自信を持とう。
21歳になってやっと自覚することができた。小学生のときに金子みすゞが教えてくれたのに。「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」って。今の自分に置き換えるとこれかな。
「私とIT社長とプロ選手と」
私が頭を使っても、
新しいシステムは作れないが、
仕事のできるIT社長は私のように
ソフトテニスで全国大会には出られない。
私がどれだけ練習しても、
プロ選手のように上手くはなれないが、
あの上手いプロ選手は私のように
学業で表彰はされないよ。
プロ選手と、IT社長と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
明日からは胸を張って生きていこうと思う。