海外旅行 esim最安値の選び方
海外に行く時、必ず必要になるスマホ。
日本で使っていた時と同じくらいの速度で使えると便利だと思いつつ、日数が延びたり電話番号を追加したりと色々要素を加えると意外とSIMの値段は高くなってしまいがちです。
今回は、長期(半年以上)、中期(1~3ヶ月ほど)、短期(2日~2週間前後)で一番安く、必要な機能を備えたSIMを選ぶ方法を初めて渡航する予定の人にも分かりやすいように解説します。
また、最近主流になってきたe-simと呼ばれるSIMカードなしで海外のキャリアを使えるようにする物もいくつか使ってみたので、それぞれのメリットとデメリットをレビューしていきます。
SIMの選び方
①どの国でSIMが必要になるか
最初に決めておきたいのは旅行先。
同じアジアやヨーロッパ圏でも、複数の国に滞在する予定がある場合はそれに対応したSIMを選ぶ必要があります。
つまり、空港券を先に取ってトランジット先をどこにするか、どのくらい市街地に出るのかを決めてからでないと最適なSIMは選びづらいです。
この時、トランジットの国への滞在が3時間程度で、空港から全く出る予定がないという場合、空港内のフリーWiFiを使えば問題ないのでSIMが必要な国にはカウントしません。
今まで20ヶ国以上旅行してきましたが、WiFiが弱すぎたり使えない空港というのは聞いたことがありません。空港から出ないのであれば、最悪WiFiが通じなくても写真やメールの確認はできますので問題ないかと思います。
このどれに当てはまるかを選んでください。
②その国での滞在期間
次に把握したいのは、各国の滞在期間。
留学で長期に渡って渡航し、現地から長期休みなどを利用して更に他の国へ行ったり、バックパッカーのように一定の圏内を少しずつ旅行するなど。
1カ国のみであれば渡航期間はすぐ分かりますが、長期に渡る場合ははっきりと決まっていない場合もあると思います。
だいたいこんな形で分けられると思います。
③どのようなプランがいいのか
現地では日本のキャリアの電話番号を使うことができません。WiFiを使えばLINEやWhatsAppで電話ができるのでそれで十分だと考える人もいれば、仕事で電話番号が必要になったり、留学先に登録する必要がある場合もあるでしょう。
韓国に旅行に行った際、飲食店の整理番号を貰うためには携帯電話番号が必要で、自分の番になったらSMSが届く というシステムになっているお店が多くありました。
このように、国によっては携帯電話番号があった方が便利な場合もあります。
他にも検討するべきなのは、使いたいギガ数です。
現地でGoogle mapを見ながら目的地に向かったり、常時画面をつけてドライブの際にカーナビにする場合、タイムラグが多かったりWiFiがないとだいぶ困ります。
他にも、現地語があまり分からない場合に翻訳アプリを頼る予定だという方も、WiFiが切れるとホテルに戻れなくなる可能性もあり、使う容量を多く見積る必要があります。
一番容量を消費するのは動画コンテンツ。
現地でInstagramやTikTokを見て時間を潰すことになりそうだという方や、YouTubeを移動中に流す場合、1日につき1ギガは見ておく必要があります。
もちろん、カフェやホテルのWiFiを使っていればSIMのWiFiを消費することはありません。値段を下げることを重視する場合は、備え付けのWiFiがある場所で動画をダウンロードしておくなどで対応ができます。
仕事用とプライベート用などでスマホをいくつか持っている場合、片方は最低限のギガ数にして電話機能をつけないことでトータルの値段を下げることもできます。
そうすることで、1日にだいたいどのくらいギガ数を必要とするのか考えます。
現地に行ってからどのような生活になるかまだ想像がつかない人や、具体的にどのくらい携帯を使っているか分からない場合は、日本で契約しているキャリアで1ヶ月に何ギガ使っているかを『設定』から調べられますので、そちらを日割りにしても分かりやすいと思います。
おすすめのプラン
現地キャリアを契約
上に当てはまった人は、現地のキャリアを新しく契約するのが最安値です。
現地のキャリアを契約する場合は、ほぼ必ず電話番号が付いてきます。
空港の到着ゲート付近で契約できる国がほとんどですが、言語に自信がなければ日本にいる時点で代理契約をしてくれる人を探すか、事前予約をして受け取りのみにするなども可能です。
ただ、あまり話し込む必要がないように工夫されていて、国内の店舗より契約できるプランが減らされている場合が多いです。そのため無駄な契約をしてしまうと高くついてしまう可能性も。
最初は1週間ほどeSIMを契約して、その間に都市部に出て契約をするのがいいかと思います。アジア圏の国や物価が安い国であれば、だいぶ節約できます。ホストファミリーやクラスメイトなどに使っているキャリアを聞いて、利用者が多いところを選べば電波が悪くなることも滅多にないはずです。
カナダやオーストラリアといった、日本からのワーキングホリデーや留学生を多く受け入れている国では現地で慣れてきた日本人が契約を手伝うというバイトも何度も見かけたので、そういったサービスを利用すれば言語に自身がない始めのうちでも、市内で契約することは難しくないはずです。
SIMカードを日本からネットで購入
中期の場合、SIMカードを複数枚購入して利用可能期間が過ぎたら交換するというのが、手間ではありますが安く済むと思います。
まとめ買いで1~2割は安くなるのがSIMカードのいいところなので、期限が十分にあるものを確認してAmazonや楽天で購入するといいと思います。
2ヶ国渡航予定の中~長期旅行者が、メインでない1カ国の滞在を2週間以下にする場合、現地キャリア+eSIMの組み合わせがオススメです。
おそらくどのSIMカードを使っても、電話番号は途中で変わってしまいます。
また、SIMカードを交換してすぐ帰国する日が来るというような場合は高くついてしまうので、短期間だけe-SIMを使った方が節約できます。
e-SIMを日本で購入
基本的に短期~中期の滞在であれば、e-SIMが最安で利用できる場合が多いです。
注意しておきたいのが、複数国を移動する場合それぞれの国で電話番号は変わってしまう場合があります。
多くの国に旅行する場合、エリアで使えるSIMのエリア外に出る際も適宜自分で買い直し、アクティベートする必要があります。
その場で買って届くのを待たずにすぐ使い始められるので、予定が決まっていない場合にも使いやすいです。
おすすめのe-SIM
電話番号なし
SupGo
東南アジア 8地域
香港 フィリピン インドネシア マレーシア タイ シンガポール ベトナム カンボジア対応のもので240円~
これは複数地域対応のものですが、必要ギガ数や使える日程が細かく指定できるので短期旅行に便利です。
レビューは少ないですが、使っていて問題もなかったのでオススメです。
対応地域はあまり多くないのですが、複数国対応SIMであれば世界中ほとんどカバーしていると思います。他の地域も色々ありますので、Amazonなどから調べて見てください。
トリファ (アプリ)
世界195ヶ国をカバーしているらしいです。
すごい割安感がある訳ではありませんが、チャットで不備や使い方も24時間連絡できるので、始めてでも使いやすいと思います。
アプリをダウンロードするので、残りのギガ数がすぐ確認できたりギガを追加するのも簡単です。
行きたい国と滞在日数、使用予定ギガ数を入れるだけでおすすめのシムプランを出してくれます。
日によって外為などの影響でプランの値段が変わるそうなので、旅行に行くと決まったら定期的に確認する必要があります。
電話番号あり
Airalo (エアロ)
こちらは200ヶ国ほどで利用できる、電話番号もつけられるアプリ経由のeSIM。
もちろん、24時間日本語チャットで相談できます。
こちらは利用したことがないのですが、レビューを読むとトリファかエアロかといったイメージ。
他にも新しいアプリが登場し次第、使って追記していきたいと思います。
esimの使い方と感想
アプリではなくネットショッピングで購入したesimの使い方と、今まで使った国での電波の入り具合をいくつかまとめます。適宜加筆する予定です。
まず、購入すると販売元からメールやチャットでQRコードが届きます。
これはメールで使い方の案内と共に届いたもの。
この時のQRコードは、間違って違う携帯に読み込ませてしまったり、使用開始予定日より前にアクティベートしてしまうと再発行はして貰えません。
携帯にQRコードを読み込ませるのはいつでも構いませんが、esimの方からデータを一旦使い始めてしまうと、別のsimに切り替えても使用できる日数はリセットされません。読み込ませた時に間違ってアクティベートしないように注意が必要です。
自分の携帯に入っているQRコードでも、スクリーンショットをすることでほかの機械を使わずに読み込ませることが出来ます。
『設定』▶『モバイル通信』▶『eSIMを追加』▶『QRコードを使用』
を押して、案内通りeSIMを追加します。
保存されているQRコードを読み込ませると、下の画像のような画面に変わります。
この際、中華通信と書いてありますが、複数国対応可能SIMであれば適宜その国に入国した際に携帯を再起動すれば、その国で使えるキャリアの電波を拾ってくれます。
ここで、今すぐ使い始めるという設定にしなければアクティベートはされず、今日本で使っているキャリアがそのまま使えます。
黒ペンで消してあるところは、日本で使っているSoftBank、au、docomoなどのキャリア名が入ります。
日本のキャリアと、今登録したeSIMが区別できるように名称を選びます。これは自分が区別できればなんでも大丈夫です。
分かりやすいのは『旅行』か『仕事』だと思いますが、他の国のSIMも登録している場合や、eSIMをいくつか登録する予定の方はカスタム名称で直接入力してもいいかもしれません。
名称が決まったら、今からどっちのSIMを使うかを選びます。ここで、飛行機から降りて今からすぐeSIMを使うなら、eSIMの方を選びます。
日本で予め設定をしているという場合は、主回線の方、日本のキャリアを選びます。
これが選び終わったら設定終了です。
まだ現地についていない場合、飛行機が着陸した際に機内モードを解除する前に
『設定』▶『モバイル通信』▶『自分が登録した名称』▶オン
にすれば、機内モードを解除するとそのまま日本で使っていたように携帯が使えるようになります。
その国のキャリアを探すのに1分くらいかかる場合もあると思いますが、しばらく待ってもまだ繋がらなかったら携帯を再起動すると解決すると思います。