チョンイチャンは“最悪のメボ”だったのか【後編】
dangerKチームのメインボーカル、チョン・イチャンについての考察
ここから先は、本編等のスクリーンショットと共に、イチャンやdangerKチームに一体何が起こっていたのかを考察していこうと思う。
イチャンペンに何が起こったか、という前置きは前編にまとめているので興味のある方はそちらへどうぞ。
まず最初に注釈を入れておきたいのだが、これから先の内容は客観的な考察ではなく、イチャンペンである私が完全なる主観で考察を試みた内容となっている。
イチャンペンの総意というわけでもない。
どう足掻いてもこの内容を客観視することなどできなかったのでご容赦願いたい。
また、ほとんどが憶測によるものでしかないので、参考程度に捉えて頂ければ幸いだ。
今更、悪編だ!印象操作だ!などと騒いでイチャンを擁護したいわけではないが、編集によって小さなミスリードがたくさん起こったことにより、イチャンのイメージを悪く捉えた視聴者が多かったことは事実だろう。
私は、イチャンに限らず、この手の番組はこういう編集をしてくるので、番組で見た印象を鵜呑みにして練習生を叩いたりするのはやめようと、この記事を通して呼びかけたい。
彼らには彼らの人生があり、この番組が終わった後にも、彼らの人生は続いていくのである。
ポイント①
そもそもイチャンがdangerの曲をどこまで歌えていたのかを誰も知らない
この記事を読んでくれている皆さんの中に、イチャンがこの曲を本来どこまで歌えるのか知っている人はいるだろうか。
私は知らない。
なぜならば、このチームの練習風景を全て探しても、イチャンの歌唱シーンが存在しないからである。
唯一この曲を口ずさんでいるのは、ボイプラ3話のパート決めシーンのみだ。
ここで一瞬歌って見せて以降、彼の歌唱パートはリハと本番を除いて全てカットされている。
ポイント②
放送されなかったイチャンの体調不良の詳細
このスクリーンショットは、ボイプラ4話のdangerGチームの練習風景を紹介するシーンである。
KとGの雰囲気の違いについてフォーカスを当てているシーンだが、Kチームの人数が1人足りないことに気づいて貰えるだろうか。
1人足りないメンバーこそがチョンイチャンである。
そして以下は、チッケムに追加されたイチャン本人からのコメントをアプリで翻訳したものだ。
「私がもう少し上手で体調も良かったらどうだったか」
この一文と、練習に1人参加していないシーンがあることから、この期間中にイチャンが体調を崩し、練習に参加できていない可能性が推測できる。
放送では取り上げられなかったため、どの期間、どの程度の不調があったのかは不明である。
(立ち位置を見る限り、練習にいないのはパート交代前の時期だと思われる)
ポイント③
中間チェック時のイチャンの評価
放送ではイチャンのダンスのミスが目立つことへの言及はあったが、ボーカルに関する言及はない。
歌唱パートも放送されていない為、イチャンの歌の精度は不明である。
②で紹介した通りだとすると中間チェック前に練習に参加できていない日がある為、ダンスのミスが目立つのはその影響であるとも推測できる。
(イチャンはボーカル型であり、ダンスはそこまで得意分野とは言えない)
更に、この時に他の練習生からのフィードバックを確認するシーンがあるが、放送に出ている限りでは、イチャンへのフィードバックを見つけられない。
フィードバックがなかった件については以下の理由などが考えられる
1、放送に取り上げられたミス以外に目立ったミスがなかった
2、イチャンの体調不良を知っていたため言及を避けた
3、イチャンのミス以上に他のメンバーの不調が目立っていた
4、イチャンへのフィードバックもあったが、放送しなかった
4については、折角のイチャン下げチャンスであるのにわざわざカットするだろうかとも思うが、ダウルやスンファンの不調を強調したい狙いがあったとすれば、あり得ない話ではないだろう。
ポイント④
状況から推測されるイチャンの実力
イチャンがメインボーカルを任されることになった経緯を確認しよう。
まず、中間チェックでスンファンの不調が発覚する。
次に、チェジホによりメインボーカルにイチャンが推薦される。
スンファンは、イチャンもコンディション次第だと気にかけている様子ではあるが、結局はイチャンがメボとなることでまとまっている。
中間でダンスのミスがあったにも関わらずメボを任せることになったのはなぜか。
おそらく、
1、メンバーから見たイチャンは壊滅的な実力ではないと認識されている
2、イチャン以外にメボを代われるメンバーがいない
と言ったところだろうか。
また、これは他下げにも繋がるのであまり熟考したくはないが、対戦相手となるdangerGチームのメボを侮っていたという可能性もなくはない。
チョンイチャンの評価は2スターで、対するヤンチュインはノースターだ。
メンバーの頭の片隅に、相手がノースターならば、という考えがよぎっていても不思議ではないだろう。
しかしそれは邪推でしかないので、ここでは、イチャン以外にメボを代われるメンバーがいない、という点について更に考察を深めていこう。
ポイント⑤
このチームのメンバー構成について
このチームは、シグナルソングテストのチッケム再生数が上位だったイ・ダウルによって選ばれたメンバーである。
「自分が不調だった時にサポートしてくれた、自分にとってありがたいメンバー」という理由での選出だったために一部で賛否が囁かれていたが、オールスターこそいないものの、それなりにバランスのいいメンバー構成となっているのがわかる。
バランス型→キム・ミンヒョク、イ・スンファン
ラップ&ダンス型→チェ・ジホ
ダンス型→ジョン・ウソク
ボーカル型→チョン・イチャン
練習生歴6ヶ月のヒヨコ→イ・ダウル、イム・ジュンソ
ラップパートの多い曲である為チェジホがラッパーポジションになることは間違い無いとして、この中でメボができそうなメンバーは、ミンヒョク、スンファン、イチャン、ジュンソの4名。
しかし、ジュンソはこのチームのマンネだ。
兄たちの不調の責任とメボの重圧を練習生歴6ヶ月のマンネのジュンソに背負わせるのはあまりに酷だろう。
その後のポジション評価に進んだジュンソが自信を失くしている様子であったことから、dangerの際にジュンソにも何かしらの試練があった可能性も考えられる。
では、キム・ミンヒョクはどうだろう。
キリングパートのミンヒョクとメボのスンファンのチェンジという選択肢もありえたかも知れないが、スンファンの不調からくる交代だったためスンファンからこの提案をするのは難しく、また、実力もあり調子もいいミンヒョクをキリングパートからおろすのはリスクが高いと思われる。
余談だが、脱落後のミンヒョクのインスタ投稿によると、ミンヒョクは7年もの練習期間を経ており、「この夢にピリオドを打つ場所を探してこの番組に来た」らしいのだ。ミンヒョクにとってこのキリングパートは、どうしてもやりたいパートだったことだろう。
そんなミンヒョクの分量も全てカットされたのだと思うと、ただただ言葉を失うばかりだ。
話を戻そう。
以上のことから、このチームでメインボーカルを務めることができたのは、スンファンまたはイチャンの2択であった可能性が高い。
では、なぜスンファンにメボを戻す選択をしなかったのか、という点だが、これについては情報があまりに少なく、考察を深めるのは困難だ。
しかし、なんらかの事情があったのだろうと推測はできる。
なぜそう推測するのか、次の項目で紹介しよう。
ポイント⑥
「ずっとこんな感じでした」の言葉によるミスリード
このシーンは正直、字幕の翻訳内容が不自然で会話が成立していない部分がある。 比較的辻褄のあう翻訳が施されていたのがリアルタイム字幕版であったので、そちらのスクリーンショットを参照する。
この直前のシーンでイチャンのミスを強調した編集をしているので、マスターのお叱りがイチャンに向いているような印象を受けることだろう。
もしくは、前後のダウルのシーンへの印象が強く、イチャンについて考察を深めた視聴者は少なかっただろう。
おさらいもかねて説明すると、このシーンでのマスターのお叱りポイントは、
・なぜパートを変えたのか
・いつ変えたのか
・なぜ対策をしないのか
という部分にある。
また、スンファンの「ずっとこんな感じでした」は、マスターの「突然今日パートを変えたのか?」に対する返答であり、「今日変えたのではなく、ずっとこのパートです」というニュアンスの会話になっているのがわかるだろうか。
参照したスクリーンショットでも「すっとこんな感じでした」の翻訳になっているが、手元のアプリで翻訳すると「ずっとこうでした」というニュアンスで翻訳される。
このミスリードにより、「イチャンは歌えない歌のメボをやってる」という印象を受ける視聴者が多かったのではないだろうか。
ここで思い出して欲しいのは、このチームのリーダーがイ・スンファンであるということだ。
スンファンはその後のポジション評価でも活躍していることから、スンファンを優れたリーダーであると感じている人は多いだろう。私もその1人だ。
そのスンファンが、「自分の不調によりメボを降りた」という状況で、本当に「イチャンがずっと歌えていない」として、イチャンにメボを押し付けて放置するだろうか。
このことから、イチャンをメボに置いたまま強行することになった理由がどこかにあるのだろうと、私は推測している。
これも余談なのだろうが、私は、今回の一連の騒動でイチャンペンに引用攻撃を仕掛けて来た者の中に、スンファンペンを自称するものがいたことに対して、最も憤りを感じている。
その言動がスンファンへの冒涜にも繋がると、その人はなぜ気づけないのだろうか。
私はdangerのパフォーマンスや練習の様子を見てスンファンに好感を持ったからこそ、スンファンペンを名乗るものから陰湿な攻撃を受けたことを許せずにいる。
※スンファンペンの中にはイチャンやイチャンペンを心配し応援してくれる人もいたと記しておこう。当時気にかけてくださった皆様に対し、心から感謝を伝えたい。
イチャンがメボになった経緯について考察を深めたところで、今度は、なぜここまでの批判や煽りを受けることになったのか、という点について考えていこうと思う。
簡単な話だ。
皆、チョン・イチャンのことを知らない。
この一点に尽きるのだろう。
ポイント⑦
チョン・イチャン=I-LAND出身のジェボムと気づいている人が少ない
私はKPOPについて全く詳しくないのだが、おそらく日本のKPOPファンの中でI-LANDという番組は比較的有名な番組なのではないだろうか
しかし、イチャンがI-LAND出身のジェボムと同一人物であると気づいていない人が意外にも多かった。
ジェボムはチョンイチャンと名前を変え、容姿も少し垢抜けて、顔にホクロまで書き足したのだ。他人のそら似だと思う人がいても仕方がない。
ちなみに改名の詳細もホクロの詳細も良くわからない。
ホクロに関してはインライなどでの視聴者からの質問への回答として「これタトゥーだよ」とサラッと話していただけらしく、記録も残っていない。
なんだそれは。もっと詳しく教えてくれよ。
私はイチャンのそういう良くわからないところのファンでもあるが、イチャン=ジェボムとすぐに気づいてもらえないのは少し残念だ。
ファンとしてはもちろん呼びかけ等も行なっているが、全ての視聴者に行き渡らせるのは困難だろう。
第一、同一人物だと気づいてもらえたとして、I-LAND時代からそこまでたくさん分量があったメンバーではない。
ボイプラよりは分量が多く印象に残るエピソードもいくつかあったが、ジェボムの歌声や実力を覚えてくれている人がどれだけいるかは不明である。
ポイント⑧
イチャンが呪文チームにいたと認識されていない
皆、キム・ジウンの顔ばかり見ていたのではないだろうか
放送でもジウンの顔ばかり映っていたので仕方がない。誰もそれを責めることはできない。
ジウンが超絶ハンサムセクシー顔で薔薇を握りつぶしたすぐあと、この曲の歌い出しを任されてるのがチョン・イチャンだ。
ジウンが薔薇を握りつぶしたシーンの記憶があるものは皆イチャンの歌をこの時に聴いているはずなのだ。
イチャンの歌唱パートも比較的多いので、イチャンがこのメンバーの中でボーカル担当としてきちんと機能していることがわかる。
(メインボーカルと思われるファンロクの活躍ももっと見てみたかったのだが、いつの間にか辞退になっている)
同じく呪文チームにスンファンもいるのだが、スンファンは調子が悪く高音を外していが、放送版ではスンファンのミスは強調されずに終わっている。
おそらく、ここはジウンのビジュアルを見せたいシーンなので、スンファンのミスを強調しなかったのではないかと推測できる。
編集による印象操作にスンファンが助けられたシーンとも言えるのではないだろうか。
※Behind版ではスンファンも調子がいいので、見たことがない方は是非そちらもご覧頂きたい
あくまで推測ではあるが、⑦の事前知識や⑧のパフォーマンスの際にイチャンの元の実力を認識し損ねた人にとっては、
グループバトルに突然現れたdangerなメボ
という印象が強く残るのではないだろうか。
ポイント⑨
衝撃のメボ対決の行方
一連の騒動で避けては通れない問題がこのメボ対決ついてだ。
dangerメボ対決の対戦相手はヤン・チュイン。
彼は最初のスターレベルテストであまり良い結果が残せず、2話の冒頭にある第1話鑑賞会のシーンで「タコのようだ」などと揶揄されみんなで笑いあっている様子も放送されている。
その彼が、チームリーダーのチェン・ウィーゴンとの衝突を乗り越え、見事にメインボーカルをやり遂げた。
素晴らしい成長物語だ。
ヤン・チュインの努力する姿には私もとても感動した。
そしてその後、Kチームのdangerも放送される。
この記事で散々説明した通りの大失敗メインボーカルのお披露目だ。
その結果、なんとイチャンはこの対決に勝利してしまったのだ。
きっと多くの人がこう思っただろう。
「なんでそっちが勝つんだよ!?」
ストーリー構成から見ても、ここはヤンチュインが勝つ場面である。
Kチームのメボはどこの誰かもわからない(と多くの人に思われていた)大失敗メボだ。イチャンが勝つのはおかしいと思われても仕方ない。
時を同じくして、イチャンペン達も皆こうツイートしていた。
「なんでこっちが勝つんだよ!?」
イチャンペンですら予想していなかったイチャンの勝利だったのだ。
皆に冷静になってもらうためにもう一度この対決の画像を見てもらおう。
29vs27。
完全なる泥試合だ。
人気投票になっていたのではないかとの意見も見かけたが、⑦で紹介した通り、イチャンの知名度はそこまで高い方ではない。ほんの少しの知名度を考慮しても29点なのだ。あまり言わせないで欲しい。
イチャンのパフォーマンスについて、歌の途中で顔を背けてしまったことに対する批判の声を聞くことが多いのだが、客席からは細かい表情などは見えていなかった可能性もある。
そして、観覧に来た者達はヤンチュインの成長物語も知らないのだ。
29vs27。
残念だが、これが現実なのだろう。
最終的にKチームが勝利し、イチャンを含むdangerKチームのメンバーはベネフィットを受けることになる。
この勝利はスンファンの得点と、点数の公開されていないこちらのエース・ミンヒョクの得点がもたらした勝利だろうと思っている。
他の点数の公開されていないメンバーもきっと健闘したことだろう。
チェジホvsドンドンのメインラッパー対決も個人的には注目のカードだと思うが、点数が公開されず残念だ。(もし私が見落としているだけでどこかで公開されているなら是非教えて欲しい)
イチャンと共に過ごしてくれたチームのメンバーには本当に感謝しているし、だからこそ、イチャンがこのチームのメインボーカルをきちんと果たせなかったことが本当に残念で仕方がない。
ポイント⑩
52位で生存してしまったチョンイチャン
生存者発表式にて、イチャンが無事に生存できることが発表された。
dangerでの汚名を返上するチャンスが訪れたのだ。
ファンにとっては何よりも嬉しいニュースだった。
しかし、何故よりにもよって52位だったのだろう。
この記事で紹介した通り、イチャンのことを知らぬままdangerのパフォーマンスを見て、突然現れた大失敗メボを目の当たりにした人にとっては、この大失敗メボが52位で生存してしまうだなんて、それはもう驚いたことだろう。
もっと実力のある者もいた。
もっと注目を集めている者もいたのに、だ。
放送後、よく見かけたコメントがこれだ。
「イチャンじゃなく、シュエンハオが残った方が良かった」
チョンイチャンの順位は52位。
シュエンハオは54位。
53位で脱落してしまったユウキに対しても失礼なコメントである。
こういったコメントをしているのはシュエンハオペンとも限らない。
実際、シュエンハオペンの中にはシュエンハオと比較してイチャンが批判されている状況に絶望し、イチャンを応援してくれる人も居た。
イチャンは投票順では生存圏外だったようだが、ベネフィットを得ていたことで52位に滑り込むことができた。
このベネフィットはチームのみんなで手に入れたものだが、イチャンは別にシュエンハオのチームとは戦っていない。
個人的なことを言うと、シュエンハオがいた활활Gチームは日本人練習生が多かったということもあり、このチームのパフォーマンスをかなり気に入っていたので、Gチームが勝利できなかったことを私も少し残念に思っていた。
そのおかげで最推しのイチャンは生存できたのだが、推し活とはままならないものだ。
私は활할Gチームにいた日本人練習生のインスタもフォローしているが、彼らがインライで話していた内容によると、シュエンハオは毎日勤勉に韓国語を学び、言葉の壁のある日本人練習生とも懸命にコミュニケーションをとってくれた、とても優れたリーダーであったらしい。
ベネフィットがあれば、もしくは、彼の素晴らしいリーダー像が伝わるような放送内容であったならば、結果は変わっていたのかもしれない。
しかしそれを、イチャンへのヘイトとして向けられても困るのだ。
まとめ
チョンイチャンは“最悪のメボ”だったのか
ここまで読んでくださった皆様は、チョンイチャンを"最悪のメボ"だったと思うだろうか。
事情があったにしろイチャンがステージで結果を残せなかった事実は変わらないので、その点に関しては何を言われても仕方がないと思うようにしている。
しかし、そうだとしても、批判や中傷をしていい理由にはならないと主張したい。
ここでもう一度、チッケムのコメント欄にあったイチャンからのコメントを見てみよう。
「私がもう少し上手で、体調も良かったらどうだったかという気もしますが、これまでの実を結んだ舞台だと思ってさっぱりしたりもしました」
イチャンのファンとして、私がどれだけ考察を深めようとも、その背景を探ろうとも、イチャン自身は自分の失敗を他人や環境のせいにはしないのだ。
このコメントにある通り、イチャンはきっと体調も万全ではなく、体調不良を覆せるほどの実力も、おそらくなかったということなのだろう。
それを全て認めてしまっている彼に、ファンとしてどのような言葉をかけてあげられるだろうか。
ボーカルが得意で、それに自信もプライドもあるであろう彼が、リハーサルの時点でほとんど歌うことができていなかったこの歌を、多くのスタークリエイターの見守る前で披露しなければならかったのは、きっと想像を絶するプレッシャーであったことだろう。
世界中の多くの視聴者が彼を"最悪のメボ"と呼んで笑いものにしたとしても、私は彼がこのチームで最後までステージをやり切ったことを讃え、よくやったと賞賛の声を贈りたいと思う。
最初に書いた通り、私はこの文章の内容を掲げて、悪編だ!印象操作だ!と騒ぎたてたいわけではない。
なぜなら、これがテレビ番組だからだ。
番組が盛り上がるよう、視聴者に分かりやすいようにストーリーを演出するのが番組を作っている者たちの仕事なのだろう。
そのために多少のフィクションを混ぜることが必要な場合もあるのだろう。
もちろん、その編集に傷ついた練習生がもしいるのならそれは許されない行為だろうし、一つ一つきちんと対処されるべきだと思う。
しかし私は、大切なのは、視聴者側がこれはフィクション(番組上の演出)であるときちんと理解することだと思っている。
例えば酷い印象操作が番組で起こったとしても、それを誰も信じなければ大きな問題にはならないのだ。
その上で、参加者のみんなには一人一人の人生があることを念頭にいれ、リスペクトの精神を忘れないようにしたいと私は思っている。
様々な理由により、推しや推し活仲間が傷つけられたことがどうしても悔しく、執念のような気持ちでこのような長い考察に耽ってしまったのだが、実のところ、私自身はこのボイプラでイチャンにどうしてもデビューして欲しいと思っているわけではない。(こんな身も蓋もないことをいうと多方面から怒られてしまうかもしれないが…)
もちろん推しにたくさん活躍して欲しいと思っているし、あわよくば、という思いもある。
しかし、私は盲目的にイチャンを好きであるという自覚はあるが、上位の練習生との人気の差や放送分量の差に気付かずにいられるほどの盲目ではないようだ。
とはいえ、ボイプラが終わった後にもチョンイチャンの人生は続いていく。
私はイチャンをそれまで以上に好きになるきっかけをくれたボイプラに感謝しているし、イチャンのその後の人生も応援していくつもりでいる。
知らない人の方が多いと思うが、イチャンは実は、ボイプラに参加する前の2022年6月に、「Eternal Summer」という自身のオリジナルソングをリリースしている。
私はその時に開催されたオンラインイベントのチケットを買って視聴していたのだが、イチャンがただ自分の得意な曲をご機嫌に歌い、ファンからの質問に答えながら、最近のお気に入りの香水などを紹介してくれたあの空間がとても好きだったのだ。
韓国語もほとんどわからない上に、韓国の曲もほとんど知らない私だが、それでもあの時間がとても楽しかった。
ボイプラが終わった後の彼がどうなってしまうのかはわからないが、私はできれば、また新しい曲を出して、あの時のようなイベントを開催して欲しいと思っている。
以前より少し増えたファンの前で、自分の得意な曲をご機嫌に歌い、あの穏やかな声で、またお気に入りの香水などを紹介してくれる日を、楽しみに待っているのだ。
ご拝読いただき感謝申し上げます。
皆様と皆様の推しに幸福がもたらされることを心から祈っています。
↓その後のチョンイチャンについてはこちら
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