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自分らしくいるには…

パソコンに貼ってあるステッカーを見て、ふと思い出した。

「これ、私がアメリカの留学先の大学のスキークラブでもらったやつだ。」

去年、私はバーモント州の田舎の大学に留学していた。冬は本当にやることがなくて毎週末スキーに行っていた。スキークラブに入ると無料の送迎バスがあるので、毎週火曜日のお昼にクラブ前の長い列に並んでサインアップしていた。

スキークラブのステッカーを少し眺めていたら、当時の、「あー、今日も長い列だなー。最後尾はどこだろう。」という頭の中に浮かんだ思いに込められる、最後尾を探すめんどくささと、また今週もスキーができる高揚感を思い出した。

次に、浮かんできた思いは、「私、アメリカいるときもっと自由で開放された気分だったな」だった。日本人の友達は別の予定で行けなかったり、そもそも行かなかったりする中で、自分で、スキー今週も行きたい!と思って、韓国人の友達を誘ったり、だれも来なくても、一人で行って、ほかの留学生の中に入れてもらったり、勇気があって、決断力もあって、自立していたなと思った。誰かがやってないから、私もやめようなどと、他人の動きを気にするばかりの自分が変わっていた時だった。

では、今はどうだろう。今、実は韓国にいる。短期の留学をしていて、Buddy programによって、毎週なにか予定が入っていて、常に友達と行動することが多くなった。けど、何も予定が入っていない日が続いたとき、私は不安になる。誰かといないと不安になってる自分がいる。

私は、もともと、友達とよく遊ぶ人じゃない。一人の時間があると安心する。一方で、家族のようなとても心が通った人となら、結構アウトドアな一面もある。

この異国でだれかといないと、孤独になった気がしてしまう。一人でいると、部屋に閉じこもってしまうことも多い。アメリカにいたときの自分と比較して、自立や勇気のレベルが落ちてるかもしれない。もちろん、一人で友達との待ち合わせまでバスや電車を使うとき、勇気を出す瞬間だ。だが、どこか解放感や自分らしさをアメリカほど出し切れていない気がする。これは、自立や勇気とは別のことかもしれないけど、どこか自分らしさを隠している気がする。

韓国に来て、メイクやコーデに私なりにもすこし力を入れるようになった。それは周りの環境に影響されている。メイクをしたら、メイクをしていないときより、自分が可愛くなるけれど、「ありのまま」の自分を隠すために頑張ってる行動の一つでもあると思う。

アメリカでは、全然メイクをしなかった。洋服も適当だった。だって、周りがそうだったから、これでいーんだ!って思った。気持ちが楽だった。周りは適当だから、私が好きな色の洋服を着るだけで、周りからほめられ、自分らしくいられていると感じた。

正直、自分らしくいられたのはアメリカだ。その環境は確実に私の精神面を楽にしてくれた。だけど、暮らしやすさは、いろんな要素が絡むから、単純に「アメリカ=暮らしやすい」とはいかない。けど、日本、韓国にいるよりも、自分に自信を持てたし、私らしかった気がする。

今、どうしたら私らしさに戻れるだろう。一人で出かけてみるのもいいかもしれない。充実した日々を一人でも送れるという自信がつけられるかも。


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