女心と秋の空
以前から気になっていた異性。
その人と会える日も着々と近づいているというのに、最近その人について考える事が減った。
お互い遠くに住んでいるので、滅多に会えない。今回の予定だって、私から声をかけて向こうに行くことにしたのだ。しかもわざわざ、相手は予定を調整してくれている。
この機会を出来る限り良い方向に活かしたいと、数ヶ月前から色々と準備をしてきた。
服とバッグの新調、相手に渡すお土産のリサーチ、基礎化粧品の見直し(ついでに医療脱毛契約)、筋トレ、あとコミュニケーション向上のために本を読んだり…。
一通り準備してしまったから、考える必要がなくなってしまったんだろうか。
そもそも(多分相手も)必要以上にLINEをしない性分なので、連絡もほとんど取ってない。
それなら印象が薄れてしまうのも必然か。
あれ、じゃあ、
いざその「会える日」が終わってしまったら、
どうなってしまうんだろう。
距離が遠くて、私は経済的な理由で気軽には会いに行けない。
まして多忙な相手に、「会いにきて」とも言えない。
相手から連絡をくれる事はめっったに無い。
私が連絡しなくなったら、この繋がりは終わりかねない。
彼にとっては知人の一人でしかない事を、何となく分かっているからモチベーションが落ちているんだろうか。
もしそうだとしても仕方がないし、別の人を探せばいいだけのに、私は何を不安に思っているんだろう。
所詮私の気持ちは「恋に恋している」状態だったのか。そもそもこれが恋だったのかさえ、分からないけど。
「この日のために」と努力していたものだから、いざその日が終わってしまったら何を目標に頑張ればいいか分からないのだ。
その目標を失うのを、恐れているのかもしれない。勝手に他人を巻き込んで、なんて自己中心的なんだろう。
今はこんな事を書きつつも、もしひょんなことから相手との接触があれば、再燃してしまうかもしれない。当日を迎えたら、変なスイッチが入って空回りするかもしれない。
そんな単細胞すぎる自分が、どうも好きになれない。自分の感情を、私が一番信用できない。自分の抱く「恋愛感情もどき」があまりに不安定なものだから、ストレートに好意を伝えていいのかもわからない。
え、もうアラサーだよね私。なんでまだ子供じみた事を考えているんだろう。
そもそも、無事に当日会えるんだろうか。
その日まであと数週間ある。
先日のような台風が、またやって来る可能性も否定できない。
まずはそこだ。
台風くるな。絶対に。
来るならさっさと来て去って。
それか10月ぐらいまで遅らせて。
せめて行きの飛行機は飛んで。
帰りの便は仮に飛ばなくてもなんとかするから…!
心の中でてるてる坊主を作りつつ、もうしばらく悶々と過ごすことになりそうだ。
野乃
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