蜘蛛の糸の先。

ひと仕事終えてひと安心。

もうかれこれ20年ほど、友人の職場の助っ人として、年に数回、手伝いをしている。
お得意さんに案内状を手渡しして回るという感じでポスティングとは違う。
自転車と徒歩で回れる範囲だ。
御用聞きのようなことも兼ねる。
一応、接客に入るかもしれない。

コミュ障かつまともな就労が出来ない中で、これだけは細々、年数回とはいえ続けて来ている。
唯一の社会との接点。
私に与えられた、細い細い蜘蛛の糸だ。

だから、少しだけ、ほんの少しだけは、社会と繋がっている。

気分の波を抑えつけて引き篭もっていれば安定するかといえばそうではなく、それは安全だが罪悪感に苛まれる。

社会に対して何かをしているとは、何て素敵な免罪符だろう。

無力で無能な自分でも、少しの仕事をした、この事だけで、僅かなりとも赦される気がする。

出来る範囲のことはやっているのです。
どうかどうか、赦してください。

そうやって甘えた赦しを乞う。


ほんの少しだけれど、人様の役に立てることを続けられているじゃないか。
なんとか、自分を励ます。

駄目な自分に足を引っ張られて、蜘蛛の糸は、切れてしまわないだろうか。

私は、その亡者どもを振り落とさずに、引き連れて、上にあがっていかなくてはならない。

その、糸の先は、天上なのだろうか。

それとも、ようやく、地上で、人並になれるのだろうか。

と、まあ。
なんだかネガティブな感じで書いたものの、自分の外面は基本的に、陽気で気さくで笑ってしまう。
言うべき言葉が見つかる限りにおいては、愛想を振りまいて誤魔化せる。
雑談がとにかく苦手なだけで。

一応、関西人気質も持ち合わせている。

躁うつとか関係なく、元からめちゃくちゃ振れ幅あるな。
繊細さ、全然ないだろ。
中身おっさんいうか、男子高校生だし。
コミュ障ではあるんだよ?どうコミュニケーションとっていいかわからないし。

だから疲れるのかもしれないが。
もう、自分の性格意味わからんわ。

まあ、陽気なメンヘラです、よろしくお願いします(笑)


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