学生ボランティア活動者を募集する活動(略して「ボ募活」)に関する一考察
学生ボランティア活動者を募集する活動(略して「ボ募活」)を「マッチング募集」と「動員募集」に分けて整理する
まちづくり活動の多くはボランティア活動に依存している。だから活動者は時間をお金に置き換える必要のない高齢者に偏りがちだし、慢性的に人手が不足している。そのため、若い労働力への期待が根強い。しかしいくら若くても、勤め人には時間がない。そこで、定職についておらず時間に余裕がある(と信じられている)若い労働力として学生ボランティアに期待するようになる。
学生ボランティアの募集には大きく分けて二つの方法がある。便宜的に「マッチング募集」と「動員募集」と呼んでみよう。
マッチング型募集は、時間と場所、活動内容を公開し、参加できる人を広く呼びかけるものである。それを見た活動者は、個人的に参加する、しないを判断する。ボランティア活動と活動者を直接結びつける、マッチングすることで成り立つ。例えばアクティボなどのマッチングサイトが典型的だ。このやり方は、広く多くの人から募集することができる反面、どういう人が何人くらい集まるかは保障されない。
動員型募集は、広く募集するのではなく、特定の組織に呼び掛けて人員を動員するというものである。動員とはそもそも軍事用語で「何らかの目的の為に物資・人員を集中すること」とされる。例えば大学のゼミに授業として参加してもらう、みたいなやり方が典型的だ。このやり方は、広く多くの人から募集することはできない反面、どういう人が何人くらい集まるか、ということがある程度保障される。
ボランティア活動の募集者としては、当然ながら何人くるかわからないのは不安なので、確実性を求めて動員型募集の方を選びたくなるのは不自然ではない。しかし、こちらでボランティア活動者を集めるためには、一定のセオリーに従った募集をしなければならない。就職のための活動すなわち「就活」や、子どもを希望する保育園にいれるための活動すなわち「保活」と同じように、ボランティア活動者を募集するための活動すなわち「ボ募活」が必要なのだ。
大学の授業で学生を動員募集する場合のスケジュール感
例えば大学の授業に動員をかける場合を考えてみよう。
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