【イラスト】水瓶座の少年
久しぶりのイラスト投稿です。
しばらく前にご依頼いただいていたイラストがやっと完成しました。
水瓶座の少年ガニュメデスです。
絵を依頼してくださったのは、midoriさん。
midoriさんから、水瓶座のガニュメデスをご要望いただきました。
私の描く絶世の美少年が見たいとのことだったので、気合を入れて、美少年を描きました!
まだ大人になりきっていない、少年特有のやわらかな肉体を描くのが難しかったです。
映画『ベニスに死す』や『君の名前で僕を呼んで』を見て、美少年の研究をしようとしましたが、ただ美少年を眺めて満足してしまいました。
ガニュメデスは、ゼウスに連れ去られて、神々の給仕をさせられる少年です。
ガニュメデスというと、私はついレンブラントの絵を思い浮かべてしまうのですが、頭からそのイメージを振り払い、清らかなイメージで描きました。
そして、midoriさんから「瓶からあふれた水が川のようになっていて脚を浸している、なんとなく脚は透けて見える感じで。水の流れは地上に降り注いでいる」そんなイメージはどうかとご提案いただいたおかげで、ふわぁっと場面が思い浮かびました。
西洋絵画では、ガニュメデスを鷲となまめかしく絡み合う姿で描くことが多いですね。
でも、私が描いたのは、ほんのりと憂いを含むガニュメデスです。
永遠の命を与えられて、神々の給仕をさせられるというのは、どんな気持ちなのかなと想像しながら。
場所は、タルコフスキーの映画『ノスタルジア』の、水がひたひたと流れる神殿をイメージしました。midoriさんの名前に因んで、翠色を基調にしています。
midoriさんは、占星術を学んでいらっしゃるのですが、私のホロスコープも見てくださりました。
私は、水瓶座のひとのなかでもとくに水瓶座の性質が強いらしいです。
水瓶座の性質についても、midoriさんが教えてくださったのですが、たしかに、私に当てはまることが多いような気がしました。
占星術に興味を持った私は、星占いの本も買ってみました。
そこには、水瓶座の性質について以下のように書いてあります。
公平と平等、正義を重んじ、差別や階級制度、あらゆる「格差」を憎みます。
客観的に物事をとらえ、常に中立的であろうとしますが、そのために自分自身を不当に評価してしまい、自信が持てなくなる場合も多いようです。
中性的な魅力を持ち、人を強く惹きつけます。
「放っておけない」と思われるような不思議な愛らしさに恵まれています。
友情は深くあたたかく、その誠実さによって人から信頼されます。
言動は尖っていても、心の中には繊細なロマンティシズムをあたためているさみしがり屋でクリエイティブな人々なのです。
石井ゆかり『3年の星占い 水瓶座 2021-2023年』すみれ書房、2020年、pp.143-144
私には魅力や愛らしさはありませんが、自信が持てなかったり、危なっかしいとよく言われたり、あつくるしいほど友人や家族を愛しているし、ロマンチストでさみしがり屋で、創作が好きです。
学生時代、言語心理学の授業で、占いが当たるというのは、過去が未来を予想しているんじゃなくて、未来になってから過去を想起しているだけなのだと習ったことがあります。
そのときは、たしかにそのとおりかも、と思ったのですが、その一方で、占いには言霊のようなものもあるんじゃないかなとも思っています。
「これから先、うまくいくよ」と言われたらなんだかうまくいくような気がしてくるし、その逆も然り。
そして、「目に見えなくても、ある」、そんなものもあるんじゃないかなと今の私は思います。
midoriさんが占ってくださった言葉や、midoriさんのおかげで手に取った本の中には、私のほしい言葉がたくさんありました。
これからも折々で見返して、道標となってくれるような言葉たちです。
midoriさんは、noteにコメントしてくださるとき、言葉の一つ一つを丁寧に選んでくださっているなぁと感じるのですが、midoriさんに占っていただいた言葉も優しさと愛に溢れていて、読み終わったあと、心がふわっと温かくなりました。
最近、「風の時代」という言葉をよく耳にしますが、それは西洋占星術の言葉だそうです。産業革命に始まりモノやお金を求めていた「地の時代」から、知や関係性を重視する「風の時代」になったのだとか。
水瓶座も「風」の星座です。「水」の星座じゃないのですね。
私も、midoriさんも、水瓶座。
これからの風の時代がどんな時代になるのか私には占うことはできませんが、
midoriさんが私にくださった言葉のように、midoriさんにとって、私の絵がこれからの時代を生きるお守りになったらいいなと願っております。