私、ちゃんと笑えてる
去年撮った写真が、先日大学から送られてきた。
去年の10月、合格発表の直後、教授から「来年の大学案内のパンフレットに如月さんの顔写真と簡単な紹介を載せたい」というメールが届いた。
いや、もっと適任がいるだろう。大学案内に載るなんて…。
親しい人にしか、仕事を辞めたことや進学することを話していないのに。
しかも、私は、(当時)学生じゃないんですけど…。
と思いつつ、教授にはいろいろと恩義があって断れず、(内心はしぶしぶ)承諾した。
承諾すると、写真のデータはあとで渡してもらえるらしいよと言われたが、正直いらないなと思った。自分の写真なんて別にほしくない。
しばらく経っても、その写真は、送られてこなかった。別にいらないと思っていたから、特に催促もしなかった。
すっかり忘れかけていた頃、大学から写真とパンフレットのURLが送られてきた。写真を撮ってから、もう1年くらい経とうとしていた。
送られてきた写真を見て、意外に思った。
写真を撮った去年の今頃は、精神的に追い詰められていたのに、写真の中の私はちゃんと笑えていた。
その写真は、プロのカメラマンが撮ってくれた。
1分くらいの短い撮影だった。
知りあってたった1分の間に、笑顔を引き出せるなんて、やっぱりプロはすごい。
私は、ちゃんと笑えている自分の写真を見て、なぜかとても安心した。
あんなに苦しいときだって笑えていたのだと思うと、少しだけ自分が強くなったような気がしたのだ。
嫌々ながら引き受けた写真撮影だったけれど、今は、撮ってもらってよかったなと思う。
それから、少し話が変わるのだけど、
先日、綺羅ちゃんが、また素敵な絵を描いてくれた。
その絵の中でも、私は、にこやかに笑っていた。
しかも、ハイルちゃんと一緒に。
いつかこんな風に会えたらいいなって妄想してしまう。
そして、綺羅ちゃんの描いたこの絵は、私に会ったことがないはずなのに、似ている気がする(綺羅ちゃんの描く絵のほうが、ずっと素敵だけれど)。
カメラマンに撮ってもらった写真、そして綺羅ちゃんの絵の中で笑っている私は、自分を強くさせてくれる。
いつもこの写真や、絵のように笑っていたいなと思う。
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附記
今日の見出し画像は、今年の春に撮った我が家の愛犬。
笑っているみたいに見えるから、この写真にした。
明日は、この子について書こうと思う。