お母さんへ #贈りnote
お母さんへ
お母さんはたまに私のnoteを読んでくれているので、読まれるかもしれないし、読まれないかもしれない手紙をここに書いておこうと思います。
お母さんは、私のnoteを読んで、「ももちゃんはお父さんの話をするときは、真面目で感動的なお話が多いのに、私の話をするときは面白おかしく書くよね」と少し不満気だったね。
でもさ、それはお母さんが面白おかしい人だからだよ。
私が小学生の頃、クリスマスの朝に、プレゼントが普段履いてる小さい靴下にぎゅうぎゅうって無理やり詰め込まれていて、こんなことをするのはお母さんしかいない!って妹と二人で笑ったことを覚えているよ。
お母さんは、真面目にしていても面白くて、逆に、笑いをとろうとすると、笑いが堪えきれなくなって途中から笑い出しちゃうから、話としては全然面白くないのに、お母さんの笑い方がおかしくて、つられて笑っちゃうんだよ。
この前は、家まで来てくれてありがとうね。
お母さんとお父さんがいると、部屋の中が狭くなるし、散らかるし、洗い物も増えるし、ごはんも倍用意しなきゃいけなくなるけどさ、お母さんとお父さんがいると、気が抜けて、ほっとして、子どもの頃に戻ったみたいな気持ちになるよ。
お母さんから見たら、たぶん私はずっと子どものままだろうけど。
でも、お母さんも、私が子どもの頃から全然変わらないよ。
お母さんは、よく寝て、よく食べて、いつも笑ってる。
休みの日に、お母さんを起こしに行くと、「今日は、晴れていて気持ちよく眠れるね」って言っていたかと思いきや、「くもりだといつまでも寝れる」とか「雨の音聞きながら寝るのもいいね」とか言うし。
挙げ句の果ては、「今日は“寝てよう日”だよ」なんて言い出したりして。
よく寝るのがお母さんの優しさの秘訣なのかなぁ。
このまえ来てくれたときも思ったけど、お母さんは本当によく食べるね。
前に、お母さんがごはんを頬張りながら「生きているために食べているのか、食べるために生きているのかわからないな」って言い出したとき、私と妹は絶句してしまったよ。
そのセリフがあまりにもお母さんに似合っていたから。
私も、おいしいものを食べることが生き甲斐のようになっているところもあるから、きもちはわかるけど。
そうそう、お母さんから、しょっちゅうごはんの写真が送られてくるけどさ、そんなに送ってこなくてもいいよ。
イタリアに留学しているときも、こっちはスーパーにお魚が売ってないよって言っているのに、「今日はウニ食べました」とか「お父さんの釣ってきたお魚料理です」とか、いらない情報だったよ。
お母さんの撮る写真はそんなに上手く撮れてなくても、私は味を知ってるからさ。
食べたくなっちゃうし。
帰りたくなっちゃうじゃん。
さては、そういう作戦なのかな?笑
もうすぐお正月に帰るから、おいしいものをたくさん用意しておいてね。
よろしく頼むよ!
お母さんはいつも誰かと一緒にいて、楽しそうにしているよね。
お母さんが一人でいることって少なくて、お父さんからは「金魚のフンみたいについてまわるんだ」なんて言われているけれど、みんなもお母さんと一緒にいるのが楽しいから、お母さんのまわりにはいつも誰かがいるんだと思う。
お母さんと一緒だと、楽しいもんね。
お母さんが、誰よりも楽しそうにしてるから、周りの人もつられて楽しくなってくるんだよ。
お母さんは、いつも私や妹のことを、賢いね、誰の子かしらなんて(親バカを発動させながら)褒めてくれていたけれど、お母さん自身のことはおばあちゃんと比べて少しコンプレックスをもっているみたいに見えた。
たしかに、おばあちゃんは誰から見ても聡明な人だと思うけれど、私はお母さんとおばあちゃんは、よく似ていると思う。
私は、周りにいる人を楽しませられる人、楽しい気持ちにさせられる人が、本当の意味で頭のいい人なんじゃないかな、と思う。
おばあちゃんのところに会いにくる人たちは、みんなおばあちゃんと話すのを楽しみにしているよね。
お母さんは、おばあちゃんほど気の利いたことは言えないかもしれないけれど、そのまっすぐな優しさが心地よいと感じている人はたくさんいると思う。
でも、お母さんは、褒めると調子に乗っちゃうタイプだから、褒めるのはこのくらいにしておくよ。
私は、そのままのお母さんが大好きです。
お母さんが、そのままの私や妹を愛してくれているように。
お母さんも、今のままずっと元気で、というわけにはいかないんだろうけれど、少しでも長く元気でいてほしいです。
寒くなってきたから、風邪ひかないようにね。
どうか食べ過ぎにも気をつけて。
桃子より
今日はこの企画に参加しました。
いい企画すぎて、みなさんのお手紙が素敵すぎて、連日涙腺がゆるゆるです。
誰宛にするかでかなり悩みましたが、お母さんにしようと決めたらすらすら書けました。
D賞希望で、よろしくお願いします!