【WACK外伝】鬼退治をしない桃太郎
むかしむかし、あるところにももちゃんという女の子がいました。
ある日、ももちゃんは、たまごやさんのところに出かけます。
よくばりなももちゃんは、ほんとうは1つしかもらえないはずのたまごを3つもらいました。
ももちゃんは、たまごやさんに、貸しがありました。
ももちゃんが、にこっとわらいかけるだけで、たまごやさんはたまごを3つわたしてくれたのです。
犬と、猿と、鳥のたまごです。
犬と猿は、卵から生まれませんが、そんなことはどうでもいいのです。
さて、ももちゃんは、卵をかえらせて、二匹と一羽のなかまを手に入れました。
ももちゃんは、このなかまたちとともに、正義とは何かを考える旅に出ようと思いました。
でも、ももちゃんは、思い出します。
そんな物語を、まえから知っている、と。
(この漫画は、無料で、3分くらいで読めます)
これ以上に面白く、かつ、正義とは何かを考えさせるような旅はできないだろうと察したももちゃんは、旅に出るのをやめました。
戦略的撤退です。
そのかわり、ももちゃんは、街に茶寮を開くことにしました。
ももちゃんは、たまごやさんからもらった、さるさんのおかげで、ちょっとだけ知力があがっていました。美術作品について勉強したり、それを言葉で伝える能力を得ていたので、お店を開くことができたのです。
たまごやさんにもらった、犬さんが、看板犬になってくれたので、ももちゃんのお店にやってくるお客さんも増えました。
ももちゃんは、お客さんたちを喜ばせたくて、絵本も作りました。
粉雪の舞う季節に、ももちゃんのお店に、冒険へと向かう勇者がやってきました。
勇者は、ちょっと、チャラそうなやつでした。
ももちゃんは、勇者に温かい飲み物と、おいしいケーキを差し出します。
勇者は、とてもおいしそうに飲み物とケーキを平らげました。
そのようすをみて、こいつはいいやつかもしれない、とももちゃんは思いました。
機嫌がよくなったももちゃんは、これから冒険へ旅立つ勇者の相棒に、たまごやさんにもらった鳥さんをあげることにしました。
勇者は、鳥さんとともに高らかにうたいながら、旅立っていきました。相棒を手に入れた勇者は、もう孤独ではありません。
勇者は、それからも、ももちゃんのお店にやってきます。
ときどき、絵を習ったり、茶寮で一服していきます。
ももちゃんがさいしょに見込んだとおり、勇者はいいやつでした。
それからも、ももちゃんと勇者の友情は、ながくつづきました。
つづく(かも)
あとがき
私は、桃の花の、花言葉が好きです。
あら、「私はあなたのとりこ」なんて、ロマンチックな言葉が好きなのね、と思われた方。
私が好きなのは、「天下無敵」のほうです。
でも、上にあげた漫画と同じく、敵を倒すという考え方は今の私にはないですが。なんとなく、かっこいい言葉が好きなのです。
ワディさんがnoteを舞台に展開しているゲームWACKの世界でも、敵を倒そうというよりも、みんなで問題解決していくことをテーマにしているようです。
私は、そんなゲームの参加者になれたことをうれしく思います。
ワディさん、これからもみんなを巻き込んで、WACKの世界を広げていってくださいね。
一人で頑張らないといけないこともたくさんあって、大変だと思いますが、無理せずに。
このゲームの参加者は、みんなワディさんに力を貸したいという人たちだと思いますので(いつも、力を貸してもらってばかりの私が言うのもあれですけど)。
WACKは、まだ始まったばかりです。
みなさんも、ワディさんのゲーム「WACK」に参加してみませんか?