PSJ ALLTIER CHAMPIONSHIP #3 日本決勝出場チームを紹介してみた
皆さまこんにちは。ノンナです。
2021年の日本PUBGを締めくくる大会、PSJ ALLTIER CHAMPIONSHIP #3(通称:PAC3)が12月13日に幕を開けました。
今大会にエントリーしたのは52チーム268名。
現役のプロ・アマチュアのチームに加え、かつて日本で戦った選手たちや、現在無所属の選手、日本のリーグに挑戦する海外選手まで、実にバラエティに富んだラインナップです。
大熱戦となった予選・準決勝を勝ち上がったのは16チームの猛者たち。
本記事では、そんな色とりどりの16チームを紹介していきたいと思います。
今回は、主催がPUBG SCRIM JAPAN様ということもあるので、10月に行われた公式大会以降のPSJ Season4、Season5の成績も併せてご紹介します。
なお、Season外まで調べているとキリがなかったため、あくまでもSeason内のみの集計となります。
(本記事の紹介で用いる「平均獲得ポイント」とは、スクリム1日(4試合)あたりの獲得点数の平均を取ったものです。)
※各チームの紹介は素人である私が個人的に調べ、まとめたものです。
出来る限り事実に基づき書かせていただいていますが、情報に誤りがある可能性がございます。予めご了承下さい。
それでは早速参りましょう。
まずはTier0から勝ち上がった5チームです。
Donuts USG(USG)
準決勝1位通過。
公式大会のPJCFではドン勝1回、Top4が4回。
優勝には手が届かなかったものの、安定感抜群の成績で3位に輝いた。
日本チームの中でも、キルでポイントの計算ができる数少ないチームであり、Season4,5共に1試合の平均キル数は5キルを超える。
準決勝ではオーダーのSHEVA選手の元、まさに"鬼神"のごとき暴れっぷり。
GNL ESPORTSとして世界大会デビューも果たした国内最強のアタッカー、Americano選手は10試合で35キル6217ダメージ。
負けじとKein選手は25キル、PKPLAYER選手も22キルと、軒並みキル数上位に名を連ねる。
もう"日本一"はすぐ目の前だ。
REJECT(RC)
準決勝3位通過。
将来有望な若きアタッカー・Tachu選手をメインメンバーに据えて2度目の大きな大会。
徐々にチームとしても練度が上がってきたのか、日に日に安定感を増し、Season5では1日当たりの平均順位が6.3位。
調子が悪くても、どうにかこうにかポイントを盛る手立てを持っているチームだ。
準決勝では4選手全員が2桁キル。
トップ5の中で唯一ドン勝が無かったものの、安定して上位に残りポイントを稼ぎ続けた。
2021年の国内大会では2位→3位→5位と、あと一歩の大会が続いている。
今大会こそは国内王者に手が届くか。
Rascal Jester(RJ)
初期から日本PUBGの前線を走ってきた古豪に、ついに韓国プロ選手・KIMGONI選手が合流。
コミュニケーションや連携に課題は残るかと思われたが、Season5では1試合平均5キルを超えるなど、平均獲得ポイント、平均キル共にUSGに次ぐ2位。
準決勝は大爆発とは言わずとも、こけずにウィナーズサイドに入るあたりはさすがと言わんばかり。
PACでは第1回大会で王者となっているRJ。
もちろん見据えるのは優勝ではあると思うが、新体制の本格始動となるであろう2022年に向けて、良い印象で2021年を終わらせたいところ。
松井Gaming Club(MGC)
準決勝9位通過。
現体制となったPJC Phase2から頭角を現し、気づけば国内でも注目の筆頭候補として挙がるチームとなった。
スクリムの結果としてはとにかく好不調の波が激しく、Season4,5で参加した19日間のうち、4位以上が7日、対して13位以下が6日と、日によって大きく成績が変わる。
しかしながら、大会となるとPJCFでもあと一歩で賞金獲得ラインとなる4位につけるなど、安定して上位になるという所もMGCが面白いチームたる所以かもしれない。
PJC Phase2、Finalでは投げ物の使用数が上位チームとしては極端に少ないところが露見したが、PJCF以降のスクリムでは投げ物を多用する日も多く見られる。経験は浅い方であるだけに、戦術しかり、連携しかり、伸びしろの限界値はまだまだ見えないようだ。
その血の気の多い戦闘スタイルで、国内トップ3の壁を突き破れるか。
Aurum Rect.(AR)
準決勝16位通過。
PJC Phase1で14位、Phase2では17位と、惜しくもPJCFの出場は逃してしまったものの、9月にNeko96選手、Dabin選手を加え戦力の強化に成功すると、LVUP SHOWDOWNの予選にも参加するなど、経験を蓄積。
さらに10月、元PKL選手であるYAYAVAコーチが加入すると、ますます成績が向上。
Season4では平均獲得ポイント首位に躍り出るなど、上り調子でここまで来た。
しかしながら今大会では初日に14ポイントとまさかの失速。
2日目に30ポイントを稼ぎ、何とか滑り込みで決勝への切符を掴み取った。
12月19日にDandelionから改名し、初めての大舞台。
Tier0所属チームとして、自信をもって挑んで欲しい。
続いては、実力派揃いのTier1から勝ち上がってきた9チーム。
SunSister(SST)
準決勝4位通過。
2021年もがき苦しみ続けた太陽が、今まさに再び昇ろうとしている。
10月にミスターPJSことCrazySam氏の引退が発表され、チームは再建を急がれた。
そして12月、長いトライアウトを経て、元ZETAのrunaxp選手、そしてCrazySam氏を敬愛するjinseeei選手の2名が加入。
新生SSTは、スクリムでまさに"圧巻"の成績を残した。
Season4,5通して1試合平均獲得ポイントが7~8ポイント。
Season5の国際交流戦でも2位となるなど、新体制はしっかりとハマっているようだ。
1年前の話ではあるが、前回大会のチャンピオンでもあるSST。
2021年最後の大舞台、復活の瞬間はきっとすぐ目の前だ。
3R Gaming Lotus(3RL)
準決勝5位通過。
PJC2以降徐々に調子を上げて、その勢いで挑んだPJCFでは今季最高の10位。
今大会はメインメンバーはそのままに、リザーブに元TEAM Revelation、CTGいぶし銀で活躍したNex選手が加入し、さらに厚みを増した。
準決勝ではそんなNex選手が10試合23キルといきなりの好成績。
チームとしても彼に乗せられるように、2日間共に安定した成績を残し、5位での決勝進出となった。
国際交流戦も多く経験し、力は十分に蓄えてきた。
今度こそ上位に名を連ねることができるか。
BLUE BEES.Dullahan(BB)
準決勝6位通過。
PJCFで快進撃を見せた、次期日本代表の最有力候補とも言えるチーム。
また、母体吸収前のDullahan時代にはPAC1で4位に輝くなど、まさに"下剋上"を象徴してきたようなチームでもある。
今大会ではPJCFで2位になったチームからメンバーを大きく変更。
元ZETAのImhac選手、元RAXのTae9選手、さらに元MaidenでLVUP Season3 ファイナリストのkarlie選手という、実力派3名が加入。
組んで間もないという不安要素はあるが、そこは持ち前の火力でカバー。
準決勝でも、生存ポイントは決して多くなかったものの、キル数は全体2位タイの53キル。
その爆発力たるや、間違いなく国内でもトップクラスと言えるだろう。
もちろん狙うは、優勝ただ1つ。
後ろの蜂にご注意を。
V3FOX(V3F)
準決勝7位通過。
重鎮たちが集い初の大会となったPJCFでは14位ではあったが、そこはベテランらしく、立て直しには時間を擁さなかったようだ。
一般Aで迎えたSeason4ではまさに"無双"状態。
10日間参加し、うち9日で総合成績3位以上となり、格の違いを見せつけた。
続くSeason5でTier1に昇格すると、1試合平均約4キルと好成績を維持。
勢いそのままにTier1予選では10試合115ポイントの成績で、堂々の1位通過を果たした。
注目は新たにメインロースターに入ったOMOCHIDATEN選手。
Tier1予選ではMatch8,9の2試合で個人19キルを記録するなど勢いのある若手選手。決勝での爆発にも期待がかかる。
ベテランの落ち着きに、若く勢いのある力が加わり、準備は万端。
獰猛な狐たちが、戦場に解き放たれる。
まともGaming(MTM)
準決勝10位通過。
4名全員が20歳以下のヤングチーム。
PJCには互いに別チームではあるが、全員が2大会連続で出場している。
PJC2終了後に現メンバーが揃い、Season3 Play-offsで首位となりTier1昇格。
Season4で現チーム名に改名し、再び降格の危機を迎えたが、再度Play-offsで1位となるなど、要所要所でその強さを見せてきた。
注目はWunder選手。
AgarGamingでPJC2 Phase Finalに進出するなど、この1年の経験が非常に豊富な選手であり、準決勝では2日間で17キル(5位タイ)、2431ダメージを叩き出し、チームを牽引した。
自らの力で掴んだ決勝の舞台。
ダークホースとなれるか。
Relaxedly(RAX)
準決勝12位通過。
11月15日にRank-Xを吸収。
全く新たなRAXが誕生した。
現RAXは例えるならば、まさに"0か100か"。
直前までほとんどポイントを取れないと思ったら、突然大量キルドン勝を見せてくれるような、ロマンに溢れたチームだ。
Rank-Xとして参加したPJC Phase1ではGrand Finalに進出。
しかしながらPhase2ではTerm1では15試合212ポイント、Term2でも15試合153ポイントと、グループ予選では凄まじい成績を残したものの、共に予選Finalで敗退、さらにPUBG PONCUP CHALLENGEでもSemi Final1位通過ながらGrand Finalでは14位。
戦い方同様、成績にもかなりムラがある。
とはいえ、その導火線に火が付いたら、誰も止められない。
今度こそ、決勝の舞台で真の実力を発揮できるか。
AXIZ(AXIZ)
準決勝13位通過。
PJCFではドン勝を獲得したものの13位と中々振るわず。
しかしながらその攻撃力は健在で、Season4では1試合平均4キル以上、1試合平均獲得ポイント7以上。
今大会では、まだその攻撃力が発揮されていないようだが、準決勝の3日目、その片鱗が垣間見えた。
Group AvsCでは全体3位の27キル。
各々のポテンシャルが非常に高く、5名の選手全員が正面での撃ち合いにめっぽう強い。
連携面の練度がさらに上がってくれば、準決勝上位通過チームもうかうかしていられなくなる。
一角獣の覚醒は目前か。
Mariner(MRN)
準決勝14位通過。
今年PUBG部門が設立された新しいチームでありながら、大会初参戦となったPJC2でPhase Finalへと進出した実力派。
その時見せた独特なスロームーブが印象に強い人も多いのでは?
どんな安置でも自分たちの戦い方を貫き、勝利への活路を見出す。
9月にAXIZから国際大会経験もあるyuuno6選手が加入し、その攻撃力に厚みが増した。
Season5の国際交流戦ではAPACの猛者を抑え1位になるなど、ハマった時の強さは国内でも上位に入るだろう。
準決勝では苦しむ場面も多く見られたが、最終日にドン勝を取るなど何とか食らいついた。
チームとして初めて挑む"決勝"という舞台。
5人の航海士たちが、優勝に向けて舵を切る。
CYCLOPS athlete gaming(CAG)
準決勝15位通過。
PJCでは23位→20位と、アマチュアチームの台頭のその裏で中々成績が出ずに苦しんでいた。
10月末に若き韓国人選手のEnjoy選手が加入。
さらに今大会はマネージャーのshrkn選手が(本人曰く)一生で一度の大会参戦。
将来性豊かなアタッカーと最強のマネージャーを擁して挑んだTier1予選は10試合で100ポイント超えで堂々の3位通過。
準決勝ではやや足踏みしたが、Tier1予選で見せた爆発力は本物だろう。
注目はやはり新加入のEnjoy選手。
Tier1予選で28キル(2位)、3500ダメージ(3位)、準決勝でも16キルを稼ぐなど、2度目の国内大会で着実に爪痕を残している。
さあ、CAGの反撃開始だ。
最後はOpen予選を勝ち抜いた、恐ろしい実力を持った即席のこの2チーム。
Lunatic.A(LA)
準決勝2位通過。
即席チームではあるものの、EyeBoy選手、ago選手の2名は今年ZETA DIVISIONとして複数の国際大会にも参加し、無所属ではあるもののバリバリの現役プレイヤー。
また、他の3名もPJC Phase2以降の引退であるため、大会前から非常に注目度が高かったチームだ。
予選では、前評判通りの強さを遺憾なく発揮。
Open 1stにおいては10試合でトップ4が8回。
2日連続で60ポイント超えという安定感抜群の成績で首位通過をすると、
Open Finalでは初日こそやや失速したものの、2日目にはしっかりと修正。
4位で準決勝進出を果たす。
そして驚いたのは準決勝、中でもGroupA vs Cの試合だ。
4名全員がダメージ10傑に名を連ねるなど、キル・ダメージ・順位ポイントで他チームを圧倒。
終わってみれば順位ポイントは出場全24チームの中でも首位となり、堂々の2位通過で決勝に駒を進めた。
攻撃の起点は元ZETAコンビ。
中でもEyeBoy選手はOpen Final、準決勝ともに3000を超えるダメージを叩き出している。
Hek7or選手、DAHLIA選手の2名は前回大会のPAC2、惜しくも最終戦でSunSisterに敗れ、涙を呑んだLag Gamingのメンバー。
思わぬ形でリベンジのチャンスが巡ってきたことだろう。
今度は"月"が"太陽"を沈める番だ。
Black Sheep Xeno(BSX)
準決勝11位通過。
PJC1において数々のクラッチプレーで魅了した"黒鳥"が、"黒い羊"となって帰ってきた。
個人の能力は言うまでもなく高く、競技シーンを見てきた人なら1度は耳にしたことがあるであろう選手が名を連ねる。
スクリムには数日のみの参加ではあったものの、Season5中に参加した2日間では一般GroupBで8試合4ドン勝・78キル138ポイントと圧倒的な実力を発揮、ブランクを全く感じさせなかった。
注目はMelody選手、Xouyo選手の若い2名。
Melody選手はPJS G1経験者でもあり、Open Finalでは22キルでモストキルを獲得、準決勝でも2000近いダメージを記録している。
Xouyo選手は弱冠16歳。一度PUBGを引退したものの、2021年に選手復帰。
年齢制限の緩和もあり公式大会に初めて出場すると、そこから2大会連続でGrand Finalまでたどり着いた、まさに"FPSの申し子"。
今大会でも有り余るポテンシャルは現役選手さながらで、
Open Finalでは全体3位の19キル3496ダメージ、準決勝でも14キル2946ダメージ(ダメージは全体8位)と圧巻の成績を残した。
即席チームとは言え、その強さは本物。
PJCの借りは、ここで返す。
以上、16チーム76名の紹介でした。
最後に
いかがでしたでしょうか。
改めて申し上げますが、各チームの紹介は素人である私の主観で書いていますので、温かい目で見て頂ければと思います。
2021年の日本PUBG界は、本当に様々な変化がありました。
良い変化もあれば、悲しくなるような変化もあったと思います。
それでもなお、50を超えるチームが"勝つ"という1つの目標に向かって一生懸命、本気になって戦う。
そんなPUBGのコミュニティの素晴らしさを、改めて実感できる大会になっていると思います。
即席チームが勢いのままに頂点を取るか、
プロチームのプライドがそれを阻止するのか、
はたまた、アマチュアチームが彼らを一網打尽にするのか。
2021年最後のお祭り。
そして、
2022年の主役を決めるための戦い。
12月25、26日はバッチバチのアツいファイトから目が離せませんね。
#全力でぶつかれ
ここまで長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。
2021.12.24
ノンナ
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