PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP 2022 FINAL出場チームを紹介してみた 後編
皆さまこんにちは。ノンナです。
さあ、今年もこの季節がやって参りました。
2022年の"日本最強"を決める大会、PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP 2022 FINALが12月16日~18日の3日間で開催されます。
今回は、そんなPJC FINALに出場する16チームの概要と、注目選手を紹介していきたいと思います。
※各チームの紹介は素人である私が個人的に調べ、まとめたものです。
あくまでも個人の見解であるという点をご了承ください。
後編では激戦のPJCS FINALを勝ち抜いてきた8チームを見ていきましょう。
↓前編がまだの方はぜひこちらから
いろはにぽぺと侍ゲーミング(ISG)
今シーズンのISGは、Phase1で10位、Phase2で9位と、ウィナーズサイド(8位以内)にあと少しのところで届かず。
しかしながら、PWSのJapan Weekly Survivalでは強さを見せ、Phase1では1回、Phase2では2回Weekly Finalへ進出し、韓国・台湾勢との戦いを経験した。
基本的には安全地帯際のムーブを好んでいるが、方々のチームに攻撃を加えながら周りを崩していくスタイルが特徴的。
また、チーム全体での徒歩移動距離・車両移動距離、攻撃的な投げ物の使用数はPJCS通過チームの中で群を抜いており、大胆な移動とインファイトを仕掛けに行く積極性が持ち味のチームだ。
戦場を荒らしてくれることに期待したい。
注目選手:ISG_Muk
攻撃力の高いISGにおいて、チームトップの火力を出すフラッガー。
PJCS FINALでは15試合でKDA4を超えた唯一の選手。
グレネードでのダメージ量が全体1位、個人での攻撃的投げ物の使用数もトップクラスであるなど、インファイトの強さが目立つ。
PJCに出場するのは2021年の開催以降今回が5度目であるが、AP→9→illAP9q→Mukと、既に3度の改名をしている。
BLUE BEES(BB)
約1年の時を経て、不死鳥のごとく復活を果たした青い蜂。
PJC 2022 Phase2から登場したSoCool PUBG部門をこの12月に吸収し、PJCS FINALからBBの名になった。
PJC Phase2では13位と振るわずも、PWSではWeek2、3と2週連続でWeekly Finalに進出するなど成長を見せた。
その功績から、9月に行われた中国地区主催の賞金付きスクリム・TYLOO ASIA PUBG SCRIMに日本チームとして唯一招待され、世界クラスの強豪たちに揉まれながらも1度のドン勝を獲得している。
ファイト面に関しても十分な実力はあるが、チームの動きとしてはやや保守的。自分たちの有利を確信してから周囲への攻撃や、広いエリア取りを展開するような、堅実なムーブを得意としている。
1年ぶりに現れた、後ろの蜂にご注意を。
注目選手:BB_AKAI
これまで複数のプロチームを経験しており、海外選手に対しても撃ち合いの強さを見せる若手選手。
PJCS FINALではチームトップのキル数、KDAを記録した。
先日まで181日間にわたり毎日配信を行っていて、毎日配信をやめた今でも、ほぼ毎日のペースで配信を行っている。
某サッカーあるある系YouTuberに顔が似ている。
⇧このクリップもおもしろいのでぜひ。
Arctix Gaming(AX)
11月末に発足したばかりの新規PUBGチーム。
Aurum Rect.のメンバーがほぼ丸々移籍。そこにAkssi、HeySiriが加わり、JP3 KR3のチーム構成となった。
基本ムーブを取るときは、1名が先にポジション取りを行っており、そこに他の選手が後から合流するという形が定型のよう。また、短い距離スプリットを多用するのも特徴の1つ。
PJCS FINALでは、ドン勝は1回ながらも、1試合平均6.1キルという攻撃力の高さで3位通過を果たした。
ポイントの獲得にムラがあるチームではあるが、ハマってさえしまえば国内のてっぺんが見えてくる。
注目選手:AX_EWA
基本的にフィジカルが高いレベルのAXにおいて、瞬間火力であれば彼が1番かもしれない。
2021年のPJC Phase2以降からMarinerの一員として活動し、年末のPSJ ALLTIER CHAMPIONSHIPでは3位入賞を経験。
Mariner解散後にAurum Rect.に移籍した後も、PWSでWeekly Finalを経験するなど、今勢いのある若手選手。
PUBGの選手の中ではハイセンシであり、彼の個人視点を見てると酔いそうになる。
松井Gaming Club(MGC)
2021年、突如として頭角を現したアマチュアチーム。
太陽マークに漢字で"松井"と書かれた独特なロゴも相まって、一躍人気チームの1つとなる。
2022年は大手プロチーム・FENNELで活動し、8月いっぱいで解散。
BigWave、Sparr0wの2名がMGCを復活させ、新たに3名が加わった。
チーム全員がプロチーム経験者であり、アマチュアチームの枠組みではあるものの、火力の高さは上位のプロチーム顔負け。
まだ新チームとして組んで間もないが、連携面の不安を火力でカバーする。
ムーブ面では、動き出しの速さが特徴的で、フェーズ1の収縮開始前にはすでに団体での移動を始めていることが多く、フェーズ2を迎えるころには中心付近をほぼ確実に抑えているため、序盤の情報収集と盤面のコントロールには定評がある。
再び"松井旋風"は巻き起こるのか。
注目選手:MGC_DukGyu
並外れたファイト力を持つ韓国人アタッカー。
2022年始めにArk5で日本チームでの活動を開始すると、その後ISGでPWSを経験。今大会からMGCに合流した。
好戦的な性格で、PWSのWeekly Survivalでは1試合個人10キルを記録。Weekly Survival全40試合の個人キル数でも5位に輝いた。
普段からやんちゃな性格であり(Sparr0w談)、他チームの選手からも可愛がられる愛されキャラ。
Hestia(HES)
北米プロチーム・Guadalajara Gascansの元マネージャーが代表を務めるアマチュアチーム。
2021年4月に、Cloverと合併する形で結成。一度9月に選手全員がリリースされるも、2022年からチームが再構築される。
PJCS Phase2を6位で抜け、Lower Bracketに進出したものの、わずか1ポイントの差でPJCを逃すという悔しい経験をする。
しかしながら、直後に韓国で開催予定だった2022 INCHEON CHALLENGE CUP(通称:ICC)がPJC Phase2 Finalと日程が被っていたこともあり、UNLUCKY(後述)、ENTHRIORと共に日本のアマチュアチームとしては異例の招待を受けることになる。
結果としては惨敗であったものの、韓国・中国・台湾のトッププロチームと撃ち合う貴重な経験を積んだ。
PJCS FINALでは、数字だけで見るとやはりShinnosukeの活躍が目立っていたが、他3名のカバー力の高さが彼を自由に動かせているという点がHestia最大の強みである。
幸福の女神は彼らに微笑むのか、注目。
注目選手:HES_Shinnosuke
圧倒的パワーを誇る重戦車。
これまでに母国である韓国のチームはもちろん、台湾、そして日本と渡り歩いてきた苦労人。
PJCS FINALではチームにおけるキル占有率が60%超(15試合で個人40キル)。与ダメージの65%がARによるものであり、常にチームの最前線に立ち、瞬時にインファイトを終わらせる火力の高さを持つ。
これまでは"Chul"というIGNで活動をしていたが、今大会から"Shinnosuke"に改名。なお、由来は(おそらく)「野原しんのすけ」から。
UNLUCKY(UL)
今年1月、CS版PUBGから移行する形でPC版PUBGチームとしての活動を開始。3月には母体が付くなど、着実に成長を続けるセミプロチーム。
活動当初はメンバーの脱退やWhiteWolvesの吸収などがありメンバー変更が相次いでいたが、PJCS Phase2で6位と大きく躍進。
その後もメンバーの変更はあったが、現在のメインメンバーはUL、HES、ENで前述の2022 INCHEON CHALLENGE CUPに参加した選手ばかりで、PJCを経験していないチームとしてはかなり豊富な経験を持っていると言える。
また、今大会ではkarlieをコーチ兼リザーブとして獲得。
韓国・日本のプロを経験している彼が、ULにどのようなエッセンスを加えてくれるのか、非常に楽しみである。
運も大きく左右するこのゲーム。
不幸すら味方につけ、快進撃を見せられるか。
注目選手:UL_OvaLim
PJC 2022 Phase2から本格的にメインメンバーとして活動を開始した、"未完の大器"。
前述のICCにENTHRIORの一員として出場すると、中韓国の猛者相手にDMRの強さを見せ、日本人選手ではトップの成績を残した。
PJCS FINALではやや実力を発揮し切れていない印象であったが、PJC FINALでは本来の爆発力を見たい選手。
MARUONO Gaming(MOG)
きっとここで多くを語る必要はないとは思う。
日本PUBGシーンを見ていた人なら、彼らの名前を見ただけでこのチームの恐ろしさが伝わるだろう。
5名全員が国際大会を、うち4名は世界大会を経験しているレジェンド軍団。
2022年5月までに全員が引退を表明しており、1年以上のブランクがある選手もいる。
しかしながら、さすがはレジェンド。
現役時代さながらのショットの精度はもちろん、即席とは思えない連携力、正確な報告、盤面コントロール…。
これまでの経験を武器に、PJC FINALまで駆け上がってきた。
ムーブとしては中心意識が特段高いというわけではないが、DGWを彷彿とさせるようなフェーズ切り替わり時に大胆に動く、軍隊のようなムーブは健在。
また、スモークの使用量が極めて多いのも特徴的で、苦しいポジションでもスモークや車両をふんだんに使用しながら耐え、わずかなチャンスをモノにするあたりは、まさにベテランの成せる技だろう。
今年韓国を沸かせたOBスター軍団Baegopaを彷彿とさせる、まさに"Japanese Baegopa"。
これまで日本PUBGを支えてきた男たちのプライドをかけた戦いが幕を開ける。
注目選手:MOG_Machao
純日本人チームでは歴代最強とも称されるDetonatioN Gaming Whiteに若干18歳の若さで加入し、最年少ながらチームを引っ張った若き天才オーダー。
また、オーダーでありながら、PUBG JAPAN SERIESやPSJ ALLTIER CHAMPIONSHIPでモストキルを複数回取るなど、ショット能力も抜群。
引退後は別タイトルでのプロ活動やPUBG mobileのコーチを経て、この度約1年ぶりに選手復帰を目指し始めた。
Atlas Gaming(ATG)
2020年1月設立。
かつてはPJSに出場していたり、現在のまともGamingのメンバーが活動していた時期もある。
2021年7月の選手リリース以降、半年以上音沙汰がなかったが、今年の3月に復活。その時のメンバーが現在の基盤となっている。
復活後初の大会となったPJC Phase2ではLower Bracketまで進出するも惨敗。
そこからメンバーを再編成し、今大会でついに花開いた。
PJCS Open予選は5位通過。
迎えたPJCFでは2日目終了時点で4位と、シード組にも劣らない安定感を見せた。最終日で大きく転んでしまったものの、今大会の躍進が目立ったチームとなった。
初となるPJCの舞台。挑戦者として上位勢をかき乱すことができるか。
注目選手:ATG_NileFy
18歳になったばかりの若手有望株。
16歳の時にGeckoGaminGでPJCに初出場を果たし、今年の8月からATGに加入した。
今回のPJCSでは限られた出場機会ではあったものの、Open、FINALともにKDA2超え、1試合平均ダメージも300を超えており、ポテンシャルの高さを遺憾なく発揮した。
これからの伸びしろに大きな期待がかかる。
以上、PJCSからの勝ち上がり8チームの紹介でした。
PJCに初挑戦となるチームも複数おり、あっと驚く下剋上に期待したいですね。
最後に
前編から長々とお付き合いいただきありがとうございます。
重ねて申し上げますが、あくまでも今回の紹介文は、私個人の見解でありますので、ところどころ偉そうな部分もあるかもしれませんが、温かい目で見ていただけたら幸いです。
2022年の日本PUBGは、チーム数の減少がより顕著になり、大手プロチームの解散も相次ぎました。
その一方で、若手選手の台頭が目立った1年になったのではないかと個人的には思っています。
年齢制限が緩和されてからもうすぐ2年が経ちます。
U18の世代でPJCを賑わせた選手たちも少しずつ大人になり、各チームの主軸として活躍するようになってきました。
今シーズンの日本チームは、PWS Phase1での躍進の一方で、PWS Phase2以降は他国との実力の差を見せつけられる展開が続きました。
PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP 2022 FINALは、
2022年最強の日本チームを決める戦いであると同時に、
新たな試みが始まろうとしている2023年シーズンに向けての前哨戦でもあります。
2022年の覇権を握ったUSGが再び頂点に立つのか、
伝統のプロチームたちがそんなUSGに待ったをかけるのか、
はたまた、PJCSから成りあがってきた若手チームが彼らを押しのけるのか。
最後まで目が離せませんね。
日本PUBGの逆襲は、まだまだこれから。
2022.12.16
ノンナ
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いろはにぽぺと侍ゲーミング
BLUE BEES
Arctix Gaming
松井Gaming Club
Hestia
UNLUCKY
Atlas Gaming
※MARUONO Gamingは即席チームであるためアカウントなし。
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