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三味線日記

三味線を始めたのが4年前。

文化センターみたいなところでグループレッスン。その後そこの先生の個人レッスンに移行した。

レッスン内容は主に長唄だけど、先生はいろいろなジャンルに挑戦されている演奏家。素人耳ながらも先生の奏でる音は惚れ惚れする。 

しかし三味線がどんなに素晴らしい音色でも三味線人口のことを考えるとこの世界が先細りなのは明らか。三味線人口は3000人に1人とどこかのネット記事で読んだ。自分の周りにも三味線やってたって言う人はほとんどいない。ギターやピアノに比べると雲泥の差だ。今年に入って有名な三味線制作会社の倒産の話題もあった。

あと数十年後には歌舞伎などの伝統芸能の奏者以外、演奏する人がいなくなってもおかしくはない。

何でこんなことになってしまったのだろう。三味線を習っていると人に言うと、「セレブだね」、とか「え〜?!すごいね私には無理」などとても驚かれたり…。昔は気軽に演奏する楽器だったであろう、庶民の嗜みだったであろう三味線が現在では年配女性の贅沢な趣味といったところであろうか。少なくとも自分の周りではそうだ。

始めるにしてもまず初心者三味線でも7万円〜。少し上達してくるとさらにいい楽器が欲しくなるけれどそうなると10万20万は安い方で中古でやっと手が届く。市場が小さいし、自然素材を職人さんが手作りするのだからやむを得ないと思うが、始めるなら手軽な値段で手に入れたい。ギターなら一万円台からある。でもお稽古場で恥ずかしい思いをしたくないなんて変な見栄も出て来ていざ購入するときに背伸びをしてしまう。そういう雰囲気がなんとも独特なのだ。

どうすればもっと三味線が親しみやすい子どものお稽古事に選ばれるような楽しい楽器になるのか考えていきたい。






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