三味線日記 7
新曲に挑戦している。
長唄 昔噺たぬき 。三味線ってこんなことができるんだというくらいいろんな手が出てくる。
センスの欠片もない自分にはとてもうまく弾きこなせる自信はない。正確に弾くのはもちろん、のりの良さが要求される曲だ。これは三味線で遊ぶ余裕と、演技力がなければ難しい曲。
こんなのできるのかなあ…やれる気がしない。
でもなんにでも通ずることだけど、難しいものに挑戦するときは頭が真っ白になり、日々の雑念をすっかり忘れることができる。脳が休まる気がするのだ。普段とまったく違う世界で遊ぶ。これがいいんですね。
三味線って現代日本の世界から完全に取り残されてるというか別世界の楽器になりつつあるから、それこそ浮き世を忘れて楽しむことができる。
子どもの習い事としては退屈かも知れないけど(おおよそ退屈な曲しか見当たらない)大人の遊びとしてはもっと拡がっていてもいいよなあと、とみに思う。
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