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長い試練は明るい未来のための、神様からの挑戦状

何か嫌なことがあったり辛いことがあったりすると、神様からの試練だと思うようにしている。そう思うと2019年は、神様からの試練が"地味"に多い1年だった。周りの変化も多かった1年でもある2019年。結婚、第1子出産、第二子出産、移住、転勤と、多くの変化を見てきた。その中での私の心の葛藤は、「変化したいのに、変化がうまくできないこと」だった。

仕事では、結果がなかなか出てこない日々。完成しましたと胸を張っていえないことがあまりにも続き、地団駄を踏み続けた。「前に進もうとしていないわけではない。確実に歩んでいるのに、ゴールはどこ!?」と、永遠に続くマラソンを走っているような、そんな思い。

プライベートでも、今すぐ結婚したいとか子どもが欲しいというわけではなかった。海外に住みたいというわけでもなかったし、特にこうしたい!という思いは正直なかったが、「何もない」ということを受け入れることが、なかなかできなかった。

激しい戦いではないけれど、ずっと冷戦が続いているような、そんな感覚。2019年前半は、そんな感覚を持ったまま毎日を過ごし、なんだかすっきりとしない日々を送っていた。

しかし、夏が秋になるに連れて「もうこれは仕方がない。冷戦であることを受け止めよう」という気持ちが湧き出てきた。すぐには切り替えられなかったが、少しずつなかなか進まない現状や、思い通りになっていない現実を受け止めることで、気がふわっと楽になってきたことを覚えている。

12月の今、正直言うと結果になったものはまだ、何一つない。ただ、歩めてはいることは事実で、そこは自分を褒めてあげたい。

そして確実に2019年初期と違うのは、心の軽さだ。周りの変化も自分の現状もあまり気にならなくなった。今自分がある物を愛し、楽しむことができるようになり、仕事もプライベートもとことん楽しめていると思う。

また、どんな状況でも希望は捨てないようになった。こんなに頑張ってるんだから、きっととっても良いことが起こるはず。だって今までもそうだったから。辛かった後はいつも嬉しいことがきていて、渦中にいるときはそれを忘れているだけなのだ。

今ここで行える仕事があること、会って笑い合える友達がいること、助け合える家族がいること、たまの外食でおいしい食べ物を食べられること、旅行に行くことができること……

全ては当たり前ではなく、ありがたいこと。
今は心からそう思えている。

2019年、神様からの挑戦状は楽なものではなかったが、いろいろなことを教えてもらい、学ぶことができた1年だった。

そしてこの葛藤があったからこそ、2020年は笑顔が多い1年になる。そう信じている。

皆さんも、良いお年を。

文:Fujico

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