「しあわせ」の4文字をかみしめる、至福のひとり旅 - おひとり時間の過ごし方
心と体の休養に、毎年必ず一人で旅をする。行くのは決まって島。ここ10年は毎年沖縄の離島を訪れる。3月頃になると心が南の島へ泳いでうずうずして落ち着かない。GWの賑わいが少し落ち着いた時期が私の中ではベストシーズンだ。職場の同僚も「今年も行くのね。気を付けて行ってらっしゃい」と温かく送り出してくれるのがありがたい。
現地では極力携帯電話の電源を切るようにしている。1日の予定は詰め込みすぎずに、その時感じた「自分の気持ち」に素直に行動するのが私流。
息を呑むほど美しく透き通った海と空。「ブルー」など単純な言葉では表せない。私は毎年この景色に出会うために日々頑張ってきたのだと改めて感じる。ホテル前のビーチを散歩したり、木陰で休んで本を読んだり。シュノーケルをして魚と戯れたり。時には現地のおじいやおばあとお話をしたり、夜は宿のゆんたくに参加して旅人たちと情報交換をする。
夜はビーチで満天の星空を仰ぐ。天の川や流れ星を眺めながら砂浜に寝ころぶ。今までの自分の生き方、考え方、これからのこと…海風に吹かれながら目を閉じる。
誰にも迷惑をかけることがない、自分の思うままに過ごせる一人旅。なんて至福の時なのだろう。私は心から「しあわせ」の4文字をかみしめる。
今年はコロナウィルスの影響で島旅はお預け中。沖縄のパイナップルやマンゴーをお取り寄せし、自宅で島グルメを味わう。過去に自分が撮影した島の写真を眺めつつ、次なる島旅へ思いを馳せて。
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第2回「わたしのノンマリライフ」エッセイ募集コンテストにご応募いただいた方々の中から、くりさんのエッセイをご紹介しました。
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