カラオケにまつわる思い出
1) 以前嫁として義家族とのスキー旅行に参加した時の話。一家全員でミュンヘンにあるスキーリゾートに行った。私は千葉の海育ち。雪遊びはあまりした事が無かった。まあ皆んなが滑って居る間に観光でも出来るかな、なんて考えていたけど甘かった。スキーリゾートはオーストリアのザルツブルグから マイクロバスに揺られて3、4時間かかるところにあった。家族みんなは山頂からスイスイ滑っていたが、私は山の麓で初心者用のクラスに通った。(笑) 結局はラウンジでビールを飲みながらビデオで写し出されるエクストリームなスキーを見、家族が戻ってくるのをひたすら待つと言う結末に…。「だったらニューヨークで留守番してた方が良かったかも」なんて思った。五つ星のスキーリゾートはご飯はとても美味しく素晴らしかったが思い出せるのはそれくらいだ。
そんなある夜、カラオケイベントが行われた。会場は満杯の人で賑わい、みんな楽しそうに歌を歌っていて、まるで昔見たシャウエッセンのコマーシャルの様だった。私も歌いたいと思い、リストに名前を書き込んだ。選曲はスキヤキ、上を向いて歩こうにした。英訳の歌詞はイマイチで好きじゃ無いなので無視し、知ってる日本語で歌いだした。
歌い始めたら、今まで賑やかだった会場がシーンと静かになってしまった。やばい。ヨーロッパ系白人ばかりのスキーリゾートで思いっきり浮いてしまったのか。でもしょうがない。全曲歌い切るしか無い。曲が終わったと同時にみんなから大きな拍手を受け取った。スタンディングオベーションであった。
その数日後にリゾートホテルを去る日まで私はレストランや廊下で人々に声をかけられ、あの歌とっても良かったよと褒められた。スキーは全然だめだったが、私には音楽があった。ミュージシャンで良かったなと思った。
2) ニューヨークでカラオケに行った時。私はエルビスの「I want you I need you I love you」を歌った。その機械には採点システムがついており、私はなんと100点満点を取った。どういうポイントでなのかわからないがとても嬉しかったのを覚えている。
以上です、編集長。