190627thu 時間に対する価値観

自分が癌と診断されてから、少なからず何かしらの価値観が変わったとは思う。所謂「当たり前」に対して感謝を感じるようになってしまった。(命に感謝!とか言うより、抗がん剤治療中の今は「味覚って最高」とか「もみあげって大事」とか...)

世間では「キャンサーギフト(癌からの贈り物)」なんて言葉もあるけれど、そんなに綺麗なことばかりではない。


自分の中で大きかったのは「時間」に対する価値観。


時間に「有限」を感じるようになった。いつ死んでも後悔しないようにっていうのは以前から心がけていたし(これは5年前に続いた母親や友人の死がきっかけだったかも)、何か決断をするときはいつも「楽しそうな方」を選ぶようにしていた。それでもやっぱり何かが変わった。いつかやりたい、の「いつか」が来る確証がない。



つまるところ何を言いたいかというと、時間に価値を感じていない人を見てイラついてしまったことがあった。呑気に、面倒臭そうに、なんとなく、それとなくこなしているだけの姿を見て、私はイラっとしてしまった。そんなの惰性じゃないか。けど誰も悪く無い。同じ時間を同じ空間で過ごしているのに、私にだけ余裕がない。それを言葉にして伝えられない。




ただ、時間に有限を感じることは、私にとっては恐怖ではなく実行力につながった。世間ではそれを「生き急いでいる」と言うのかもしれないけれど、私の背中を押す力となった。しかも結構力強く。それに、動いたことによる後悔はひとつもなかった。「行ってよかった」「やってよかった」が今も積み重なり続けている。


そのへんに関しては、サンキューな。って感じです(軽)

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