190526sun 髪を切られ、泣く

ショートボブを、短めのショートボブにしてもらった。しっくりきた。何年通ってる美容室だっけな。

女性一人で切り盛りしているその美容室には、死ぬほど人懐こい大きい犬1匹と、死ぬほど人懐こいダックス2匹の、計3匹がいる。施術中、当たり前のように膝に乗ってくるダックスの毛並みを撫でながら「実はちょっと病気しちゃって」と話した。「乳癌になっちゃって」

話しているうちに、鼻の奥がツンとして、気付いたらもう涙が止まらなくなっていた。

一緒に美容室を経営していた旦那さんを数年前に突然亡くしている美容師さんの言葉は、うわべの優しさじゃなくて。

今後私と付き合う人は苦労するし、もっと他にいい人がいるだろうし…って、そんなことを言った私に

「そういうのは、相手が決めること。自分でそんなことわざわざ言う必要は絶対にないから」

と言ってくれた。それがすごく嬉しくて堪らなかった。逆に、これで中途半端な遊び目的の男は近づかなくなるじゃん!って言われて、単純な私は「たーしかにー!」と歓喜した。

 

 
 

帰り道、一人で運転していたらまた涙が出てきた。でも泣きたきゃ泣きゃあいい。別に一人で泣く分には誰にも迷惑かからない。

 

昔から、誰かに何か大事なことを伝えるべきとき、前もってどんな言葉で伝えようかと考えていると、だいたい泣く。感謝の言葉、別れの言葉。たいてい泣く。自分の言葉で、自分の気持ちを伝えるのは、感情の波が大きくなりすぎて苦手なんだと思う。だから歌詞を書くときも自分のことを書けない。さらけ出すのが恥ずかしいのかもしれない。いい歳して何を恥ずかしがってるんだろうな、私は。

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