190420sat 気付き
2日間行われるライブイベントの
1日目の夜だった。
知った顔ぶれと笑い合い
揺れて、踊って、良い夜だった。
明日はこのステージに自分達が立つ。
帰宅して眠りにつく前
私の手は何の気なしに
ふと。
左胸のしこりに気付いた。
と言うより、気付いてしまった。
それはふと気付くにはあまりにも大きくて
「これは完全にやばいやつでは」
と思い暗闇の中スマホでいろいろと調べ始めた。
大袈裟じゃなく、
余命宣告されるシーンまで一気に想像した。
うとうとしていたはずの意識は
突然現実に戻された。
結局不安が大きくなるだけで
休み明けに医者に行く、ただそれだけを決めた。